新型コロナウイルスの給付金10万円をもらうこともあり、初心者の多くが「10万円から株式投資を始めよう」と考えています。
「投資はある程度まとまった資金ができてから」
と考えていた方にとって、今回の給付金は投資デビューを行う絶好のチャンスですよね。
少額投資はつみたてNISAやiDeCoなど、活用法がありますが、大きなリターンを狙いたいなら個別株投資もあります。
投資信託から個別株投資まで、自分にあった方法で「10万円」という限られた資金を活用して投資していきましょう。
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10万円の元手…初心者はどう運用する?
さて、一つの基準である「10万円」というお金を、これまで株式投資に馴染みのなかった初心者はどのように運用していけばいいのか。
まずは「10万円をどうするのが正解か」を考えていきましょう。
貯金は論外
最初に思いつくのが「貯金」という人も多いですが、はっきり言って貯金は論外です。
貯金でお金を銀行に置いておくというのは、「守り」の資産運用ですらありません。
よく現状維持を目指しても、時間は前に進むので結果的に衰えていく…といますが、まさに貯金もそれにあたります。
銀行にお金を預けておくだけで利息がついた時代はバブルの時代まで。
今では銀行に預けてつく利子はなんと5年預けても0.010%(みずほ銀行)。
10万円を5年預けていてもらえる利息はなんと10円です。
お笑いですね。
ということで、貯金は「資産運用」ではありません。
なにかあった時に備えるならなおさら、貯金ではなく株式投資でお金を増やして、今後の経済的危機に備えておくべきです。
預けていても一切お金が増えない銀行への貯金は、守りの資産運用にすらならないのです。
10万円を株式投資という形で、前向きにお金を増やすための資産運用していきましょう。
投資信託
10万円を低リスクで資産運用したいなら、投資信託がおすすめです。
投資信託とは、専門の金融商品を購入することで、金融のプロが複数の分散投資を代行してくれるというもの。
つまり、プロに「このお金で投資を行って」と頼むということ。
素人が「10万円くれれば何倍にも増やす」と言ったところで信用できませんが、金融のプロが専門知識を駆使して運用してくれるとなればその信頼感も抜群です。
株式投資は「なんかリスクがありそうで怖い」という方がいれば、プロに任せられる投資信託での資産運用をおすすめします。
個別株投資
株式投資といえば「個別株投資」です。
上場企業の株を購入して、その企業の株価が上がったタイミングで株を売却することで、売却益を得るのが一般的です。
個別株投資で儲けを出すには、10万円投資したとしてしっかりその後株価が上がる銘柄を選んで、適切なタイミングで買って、適切なタイミングで売ることが必要になります。
こちらは投資信託よりリスクが高く、もともとあった10万円を手放してしまうことになるリスクがあります。
個別株投資については、また後で説明します。
初心者におすすめなのが「投資信託」
初心者が10万円を株式投資運用する時おすすめなのはやはり、「投資信託」です。
投資信託は前述の通りプロに任せられる「ほったらかし」で儲かるだけでなく、様々なメリットがあるからです。
投資信託のメリット
投資信託のメリットからまず考えていきましょう。
投資のプロが投資する
投資のプロが投資するのは本当に心強いです。
私も普段やっていますが、一般投資家目線だとどうしても、先の見えない株価を予想しながら行うので不安です。
それがプロに任せられるということで、多少株価が上下したところで、何も気にせずいられるのです。
株式投資は本当に奥が深く、「正解」を見つけるのも難しいです。
投資信託なら、投資に関する勉強も必要なく、ただ任せておくだけ。
これはかなり投資に対するハードルもコストも大幅にカットできるようになりますよね。
少額から始められる
株式投資ではある程度まとまったお金が必要だと言われますが、投資信託なら少額からスタートできます。
積立の投資信託ならより少額で始められます。
無駄に毎月貯金していたそのお金を、投資信託に回してみませんか?
分散投資できる
株式投資はリスクを分散するためにも分散投資が基本です。
投資信託なら、投資のプロがどこに投資するか、理論で判断して投資してくれるのでリスクを分散しながら儲けも狙える金融商品です。
投資信託商品が豊富
投資信託の商品はとても多いです。
どの国のどの株に投資するのか、商品によって正しく判断してくれます。
購入者側にとって、投資先をある程度絞った状態で選べるのはかなり嬉しいですよね。
投資信託のデメリット
低リスクで10万円を運用することができる投資信託ですが、投資信託にもいくつかデメリットがあります。
事前に投資信託ならではのデメリットを把握しておきましょう。
手数料がかかる
投資信託は、ほったらかしで投資するゆえの手数料がかかります。
プロに資産運用を任せるということには、それゆえの対価が求められるということですね。
投資信託で発生する手数料にはいくつかあります。
販売買付手数料
投資信託を買う時に販売会社へ手数料が販売買付手数料です。
販売買付手数料が発生するのは購入時1回のみ。
相場は購入価格の1~3%ほど。
管理手数料
投資信託を運用するとき発生するのが管理手数料です。
合計すると管理手数料でかかるのは、純資産総額に対して年0.5%~3%ほどd。
解約手数料
投資信託を売却する時かかるのが解約手数料でs。
解約手数料は解約時支払う1回のみで、販売価格の0.1%から0.5%程度が相場です。
元本保証がない
投資信託には預貯金とは異なり「元本保証」がありません。
それにより、当初の価格を最終的な金額が下回ることも考えられます。
これは確かにリスクですが、貯金だけして何も資産運用しないのも、それはそれでリスクが発生します。
大きなリターンを狙うなら株式投資
さて、10万円の資産運用ですが、やはり大きなリターンを得るなら株式投資です。
株式投資には、時間のコストも知識も経験も必要で、ハイリスクハイリターンです。
多くの人が、最初の金額をすべて溶かしてしまうなど損を出しています。
それゆえ「株なんて儲かるわけない」と言われることもしばしばです。
個別株投資のメリット
個別株投資にはメリットがあります。
大きな売却益を狙える
うまいタイミングで株を買って、上がったタイミングでその株を売ることで、大きな売却益を得られる可能性があります。
あくまでそれは「可能性」止まりですが、成功時には大きなリターンを得られるので、株式投資している人の多くはこの「売却益」狙いです。
株主優待をもらえる
株の保有数や保有期間に応じて、投資家は株主優待をもらうことができます。
株主優待の内容は企業によって変わります。
例えばANAなど航空会社なら航空サービス割引など。
ディズニーランドを運営するオリエンタルランドなら、ディズニーランド入場券などですね。
多くの人はこの株主優待で投資先の銘柄を決めることもあります。
配当金を得られる
年に1回、または年に2回ほど、企業から投資家へ配当金を配られます。
相場は株価に対して2%~3%が相場の配当金を受け取ることができます。
これは株を持っているだけで受け取ることができるので、完全に「不労所得」ですね。
個別株投資のデメリット
個別株投資にはデメリットもあります。
株価の変動が大きい
企業の株価は、少しの情報で変動します。
株価の変動に合わせて売買することになるので、この株価変動を追いかけるストレスは結構大きいです。
うまく変動に乗ったときは儲けが出ますが、乗れなかったときの損も大きいです。
銘柄の見定めが難しい
今後企業の動向がどうなるか、それは誰にもわかりません。
今まで経営がうまくいっていた企業も、今回のコロナショックのような事態が起こると株価は大暴落します。
そうした何が起こるかわからない暴落にも備えて投資先の銘柄を選ばなくてはいけないので、個別株投資の銘柄選びは難しいです。
PERやPBR、四季報や決算の業績発表などを参考にして、なるべく今後上がる株を見定めていけるようになりましょう。
初心者が10万円株式投資で運用する時のルール
ここからは、初心者が10万円で株式投資する時考えておくべき「投資のルール」について説明します。
株式投資にはルールを決めておかないと、損はいつまでも損。
そして株が上がったときも「売りどき」を逃すことになってしまいます。
生活資金まで投資しない
株式投資は、基本的に生活のなかで余った資金である「余裕資金」で行うのが基本です。
生活資金で投資してしまうと、株価が暴落して損して生活がままならなくなってしまいます。
目安は、全財産のなかで投資に回すのは3割の資産です。
それ以上となると、生活に支障を来してしまします。
ロスカットのルールを決める
株価が何%下がったら損切するのか、ロスカットのルールを決めておくのも大切です。
ロスカットのルールを決めておかないと、ずるずると下がり続ける株価で大損してしまいます。
株初心者はまず、損を大きくしないためのルールを決めておきましょう。
初心者が10万円で変えるおすすめ銘柄
具体的に、10万円でどの株を買うべきか?
ここでは、私が厳選した「10万円で買える株」をいくつか紹介します。
実際に初心者の投資デビューの際の参考にしてください。
MCJ(6670)
「Mouse」で有名な低価格PCブランドのMCJ。
今後テレワークなどでPC需要は上がると思われます。
今のうちに仕込んでおきましょう。
インフォマート(2492)
主に外食店向けに、食材の企業間電子商取引プラットフォームを運営しています。
今後外食がデリバリー対応していく中で、今後絶対に株価は上がってきます。
現に株価は右肩上がりです。
株初心者が10万円から投資 まとめ
給付金で10万円手に入ることで、それをきっかけに株式投資デビューを考える方も多いはず。
10万円から株式投資をはじめるなら、どのように始めるべきか?
今回は投資信託や個別株投資などのメリットデメリットを紹介してきました。
しかし株式投資はリスクも当然あります。
慎重に銘柄、商品を選んで投資するようにしてください。