セブン銀行カードローンは、最大の限度額までは増額が可能です。
最初に提示されている限度額に不満があれば、どこかのタイミングで増額を依頼してみるのもいいでしょう。
しかし、セブン銀行カードローンの増額は非常に厳しい判断をされる傾向があります。
審査を通過できずに増額されなかったり、場合によっては増額されるはずの限度額が減額されたりするケースもあります。
かなり厳しいとされるセブン銀行カードローンの増額審査について、この記事では説明します。
目次
セブン銀行カードローンで増額できる金額は?
セブン銀行カードローンは、最大の限度額が50万円までしか確保されていません。
つまりセブン銀行カードローンを最初に申込んだ時、限度額が既に50万円に設定されているなら増額はできません。
増額のチャンスを持っているのは、限度額が30万円の人、もしくは10万円の人です。
この2つの限度額に設定される方は、セブン銀行カードローンの増額依頼を出せば増額が可能です。
そのため最初の時点で50万円に設定された方は、増額依頼を出さないようにしましょう。
限度額が最大の状態で増額依頼を出しても認めてくれないどころか、場合によっては他社の借入等を調べられて限度額が下げられてしまいます。
過去には100万円までセブン銀行カードローンが増額できた
現在の限度額は50万円までに設定されていますが、過去にはセブン銀行カードローンが70万円の限度額と100万円の限度額を準備していました。
最初の時点で50万円に設定されたセブン銀行カードローンも、少し前まではある程度利用してから100万円まで限度額を増やすという方法が採用できたのです。
しかし、現在はセブン銀行カードローンが100万円まで増額する方法を取りやめています。
2018年の3月以降、セブン銀行カードローンの限度額は50万円までに制限され、100万円以上の限度額を確保できなくなりました。
従ってこれから100万円への増額を狙っている方は、その方法が使えないと考えておきましょう。
なお、過去に100万円まで増額できている人に関しては、限度額は減額されずそのまま100万円で利用を続けられます。
セブン銀行カードローンの増額審査は厳しいのか
セブン銀行カードローンの増額審査は厳しいことで有名で、条件が厳しいだけではなく、増額される金額もあまり大きくないというデメリットを抱えています。
セブン銀行では10万円、30万円、50万円という限度額のコースを準備しています。
この限度額のコースの中で増額を依頼し、最終的に認められれば限度額のコースが変更されるという方法です。
しかし、限度額に対してセブン銀行側が求めている条件は非常に厳しいため、多少年収が増えているだけでは審査を通過できません。
相当な額の年収を増やす必要があること、そして他社借入等を一切出さないようにするなど、なるべくセブン銀行がいいように感じる状況を作らなければなりません。
もちろんセブン銀行カードローンをある程度利用していないと、カードの利用実績という部分が足りないので審査に落とされます。
求められている条件はとても厳しい中、今の限度額に納得ができないようなら増額依頼を出してみるといいでしょう。
なぜセブン銀行カードローンの増額審査で審査に落とされる?
なぜセブン銀行カードローンの増額審査は厳しく、審査に落とされる可能性が高いのでしょうか。
その理由は以下の要素が挙げられます。
- カードローンを保有してから2ヶ月以上経過しなければならない
- 他社借入が残っていると審査に落とされる
- 他社で返済トラブルが見つかれば落とされる
- セブン銀行カードローンを利用していないと増額できない
- 限度額のコースを一気に上昇させて落とされるケースが多い
- 遅延損害金がないので増額にかなり慎重になっている
以上の要素をセブン銀行がしっかり確認しているため、他社のカードローンよりも増額に関して厳しい対応を取っています。
セブン銀行が上記に挙げた理由をなぜ重視しているのか、ここから説明します。
カードローンを保有してから2ヶ月以上経過しなければならない
セブン銀行カードローンは、すぐに増額ができないようにルールを設定しています。
そのルールとは、セブン銀行カードローンを保有してから2ヶ月以内の増額は認めないというものです。
つまり最低でもセブン銀行カードローンを保有して2ヶ月間は、どのような理由があっても増額はできません。
他の条件を満たしても、保有期間という部分で審査に落とされると考えましょう。
増額を希望している方は、最低でも2ヶ月以上セブン銀行カードローンを保有してください。
もちろん増額のためには、保有しているだけではなくカードローンの利用実績も必要です。
セブン銀行カードローンを1度は利用して、信頼される状況を作ってください。
他社借入が残っていると審査に落とされる
最初の審査ではセブン銀行カードローン以外の会社で借りていないものの、審査を通過してカードローンを保有した後、別の会社で借りている場合があるかもしれません。
他社での借入が発覚した時点で、セブン銀行カードローンの増額審査はほぼ通過できません。
セブン銀行というのは、増額審査の際に他社借入を非常に嫌っている傾向があります。
ほんの少しでも残されているようなら、増額を認めない方針に従い、審査を通過させないようにしています。
他社借入というのは後からでも作られる可能性があります。
セブン銀行カードローンの増額を希望する場合は、どのようなケースでも増額のために他社借入をしないように心がけてください。
他社で返済トラブルが見つかれば落とされる
セブン銀行カードローンの増額では、信用情報の確認が行われます。
信用情報というのは、最初の審査だけではなく、カードローンの更新や増額の際にも確認が行われる情報です。
もし他社の借入を持っていて、他社の返済トラブルが確認できるようなら、セブン銀行カードローンの増額はできません。
むしろ返済トラブルが確認出来た時点で、セブン銀行カードローンの契約も解除される可能性があります。
セブン銀行は返済トラブルなどの問題を見ただけで信用できないと判断し、保証会社の保証が受けられないという理由でカードローン契約を解除するケースがあるのです。
そのためカードローンの返済トラブルを抱えていた場合は、増額のタイミングで契約解除という最悪のケースもあり得ます。
返済の遅延や滞納が見つかった場合は、増額できないものと考えてください。
セブン銀行カードローンを利用していないと増額できない
先ほども少し説明しましたが、増額のためにはセブン銀行カードローンを利用しなければなりません。
増額を希望しているのに、セブン銀行カードローンを1度も利用していない場合、セブン銀行側は信頼できないと判断します。
より高い信頼を提供するには、1度でもセブン銀行カードローンを使い、返済実績を作らなければならないのです。
返済実績が1度でも作られていない人にセブン銀行は増額させません。
より高い限度額を希望するなら、1回以上はセブン銀行カードローンを使ってください。
できれば1度完済した状況を作るなどして、セブン銀行側を安心させられる情報を多く提供しておきましょう。
限度額のコースを一気に上昇させて落とされるケースが多い
この項目は10万円の限度額の方だけに適用されるもので、30万円のコースが適用されている方は関係ありません。
10万円の限度額でスタートしたセブン銀行カードローンを増額する時、次の増額で狙える金額は1つ上の30万円コースです。
30万円コースは嫌なので、50万円まで引き上げようとすると、審査に落とされる可能性が急激に高くなります。
最大の理由は、コースを2段階も引き上げる行為がセブン銀行側の信頼を失ってしまうためです。
限度額はセブン銀行と保証会社であるアコムの審査によって決められています。
審査の結果によって決められた内容に不満を感じるのは仕方ありませんが、セブン銀行としては譲歩できる最大の金額を限度額にしているのです。
コースを2段階も引き上げるというのは、セブン銀行の譲歩した金額を逸脱すると判断され、審査を通過させる理由はないと判断されます。
従って10万円を50万円にしようという行為自体が、審査に落とされる要因となるのです。
遅延損害金がないので増額にかなり慎重になっている
セブン銀行カードローンには遅延損害金が用意されません。
返済遅延が起きたとしても、返済を滞納している場合でも、金利は15%で固定されます。
ただ、遅延損害金を発生させないという部分は、より信頼できる人でなければ増額の対応もできないという部分に繋がっています。
増額させた後、結局返済しないで遅延が発生するのであれば、増額の意味はなくむしろセブン銀行が損をしてしまいます。
セブン銀行は損をしないという部分を第一に考えており、より慎重になって増額審査を行っています。
微妙な収入の増加や仕事年数が増えた程度では、なかなか増額に応じてくれないのです。
セブン銀行カードローンの増額審査の基準は?
審査に落とされる理由について説明しましたが、セブン銀行カードローンの増額審査を通過したいのであれば、通過する要素を知っておくといいでしょう。
セブン銀行カードローンの増額審査で基準となる要素は以下の通りです。
- 増額するコースが1段階である
- セブン銀行カードローンを利用している
- セブン銀行カードローンで返済実績を持っている
- 収入が申込時より増えている
- 他社借入が申込時より減っている
- 他社借入件数が増えていない
- 安定した仕事を行っている
これらの要素をある程度満たさなければなりません。
場合によっては全ての項目を満たさなければ、セブン銀行カードローンの増額は認められないかもしれません。
セブン銀行カードローンの増額へ必要な理由を詳しく説明します。
増額するコースが1段階である
審査に落とされる理由として、10万円コースの人が50万円まで引き上げると審査に落とされる点を説明しました。
逆に言えば、10万円コースの人が30万円コースを狙うのであれば、審査を通過できる可能性はある程度高くなります。
1段階程度であれば、セブン銀行カードローンの増額を無理して行っていないと判断され、審査では安心できると判断されます。
もちろん30万円コースの人が50万円コースに引き上げる際も同様の判断を受けます。
最初の時点で引き上げる金額を1段階だけ増やすように心がければ、審査を通過できる可能性はある程度高まるでしょう。
セブン銀行カードローンを利用している
カードローンの増額では絶対に利用実績が必要です。
セブン銀行カードローンも例外ではなく、最低でも1回以上の利用と返済が求められます。
1回だけでは信用されないと思っているなら、2回以上の利用と返済を行うといいでしょう。
何度も利用していれば、自然にセブン銀行カードローンへの信頼度は高まり、この人は増額しても大丈夫と判断されるのです。
より多くの限度額を確保したい方は、セブン銀行カードローンを何度も利用して、セブン銀行の利益にある程度貢献するといいでしょう。
セブン銀行カードローンで返済実績を持っている
返済実績というのは、ただお金を返しているだけではありません。
完全に返済してこそ返済実績として積み上げられるのです。
セブン銀行カードローンでも、完済している人は完済していない人よりも信頼されます。
完済した回数が多ければ多いほど、審査を通過する可能性は非常に高くなるのです。
より多くの返済実績をセブン銀行カードローンで積み上げて、収入以上の信頼性を与える方法も有効です。
収入が申込時より増えている
収入が申込みの段階よりも増えているなら、セブン銀行カードローンの増額が認められる可能性は高くなります。
ただ、数万円程度の収入アップでは効果がありません。
最低でも10万円以上の収入アップが必要で、できれば20万円や30万円といったように、より多くの収入を確保していると判断されなければなりません。
申込み時の収入と現在の収入を確認し、ある程度収入が増えていると思ったらセブン銀行カードローンの増額審査を受けてもいいでしょう。
他社借入が申込時より減っている
申込時よりも他社借入の額が減っていれば、収入が同じでも利用限度額を増やして大丈夫と判断されます。
ただ、セブン銀行カードローンは他社借入をかなり嫌っている傾向があります。
増額審査の際は、他社借入がなくなっている状態まで減らさないと、審査を通過できないかもしれません。
もしセブン銀行カードローンの審査を受けるのであれば、他社借入をすべて減らすようにしましょう。
他社借入件数が増えていない
他社借入件数が増えてしまうと増額審査は通過できません。
他の会社からお金を借りないように気を付けて、セブン銀行から信頼されないように心がけてください。
できる限り他社借入件数も0件に抑えたほうがいいでしょう。
もし借金を持っている状態でセブン銀行カードローンの審査を通過した人は、申込時に存在した借金がなくなっているという判断を受けて増額される場合があります。
安定した仕事を行っている
不安定な仕事でも一応審査を通過させ、10万円のコースでセブン銀行カードローンが使えるかもしれません。
しかし増額を希望する方は、より安定した仕事に変えたほうがいいでしょう。
アルバイトの方が正社員になっただけでも、信頼性はアップします。
正社員雇用に切り替わり、ある程度の仕事を続けて信頼されれば、セブン銀行カードローンの増額が期待できます。
なお、正社員雇用を受けても、転職等で仕事の年数が0年にリセットされると、当面の間は審査を通過できません。
転職後はしばらく待ち、信頼されるような年数まで増やしてから増額審査を受けてください。
セブン銀行カードローンの増額審査で落とされた場合はどうする?
セブン銀行カードローンの増額審査に落とされた場合、何かの情報を変更すれば審査を通過できるのではないかと考えるかもしれません。
しかし、セブン銀行カードローンの増額審査を何度も受けると、信頼できないと判断されてカードローンの契約が解除される場合もあります。
また、情報を少し変更したところでセブン銀行は増額審査を通過させないケースが多く、1度落とされた人は何度でも落とされます。
従って増額審査に1度でも落とされてしまうと、セブン銀行カードローンの増額はかなり厳しい状況に置かれてしまうのです。
どうしてもより多くの限度額を考えている方がいれば、セブン銀行カードローン以外のカードローンを検討したほうがいいかもしれません。
セブン銀行カードローンの限度額は非常に小さいものの、他社のカードローンでは500万円以上も限度額を持つ商品が多数あります。
最初の段階から限度額が多いカードローンを選べば、カードローンの切り替えではありますが限度額を増額できるかもしれません。
セブン銀行カードローンの増額審査に落とされたら考えたい他社借入
セブン銀行カードローンというのは、カードローンの中でもかなり限度額が小さいだけでなく、金利面でも他社より高い傾向があります。
他社のカードローンでは、限度額によって低金利で貸してくれるサービスもあり、多くの限度額を確保できればより低金利でお金を借りられます。
つまりお金を低金利で借りたいのであれば、最初から限度額の高い他社のカードローンを狙ったほうがいいのです。
セブン銀行カードローンは、以下の部分で他社よりも劣っている傾向があります。
- 限度額は他社よりも圧倒的に低く、消費者金融以下
- 金利は消費者金融より低いが銀行系カードローンより高い
- 即日融資に普通口座の開設が必要で柔軟な対応が取れない
- 増額審査が他社よりもかなり厳しいのに増額の範囲が狭い
このような傾向を持っているため、実はセブン銀行カードローンよりも他社のカードローンを狙ったほうがいい場合もあります。
審査基準で他社借入を考えるべき
もちろん審査を通過できるかどうかが重要で、審査基準についてはしっかりと考えたほうがいいでしょう。
審査基準の甘いカードローンや消費者金融を狙うなどして、確実に限度額の高いローンを手に入れる方法なら無理をせずに限度額を高められるのです。
さらに、即日融資に対応している消費者金融のように、当日中に借りられる商品も多数あります。
すぐにでも多くの金額を借りたいと思っているなら、即日融資に対応している消費者金融も検討しておきましょう。
セブン銀行カードローンから他社借入を行う際に注意すること
セブン銀行カードローンから他社のカードローンに切り替える際は、以下の要素に気を付けてください。
- 限度額を高く狙いすぎないほうがいい
- アコムはセブン銀行カードローンの保証会社なので審査に落とされる可能性がある
- より低金利のカードローンを狙うこと
以上の項目をしっかり守り、他社借入を検討するといいでしょう。
なぜこの項目が重要なのか説明します。
限度額を高く狙いすぎないほうがいい
セブン銀行カードローンの限度額が低いからと言って、他社借入の際に限度額を高め内容がいいでしょう。
希望する限度額を増やしすぎると、他社のカードローン審査に落とされる可能性があります。
限度額は自分の収入に合わせて適切に設定し、あまり多くの限度額を狙わないほうがいいのです。
限度額を無謀な数字にして申込みを行い、カードローンの会社から信用を失わないように気を付けてください。
アコムはセブン銀行カードローンの保証会社なので審査に落とされる可能性がある
セブン銀行カードローンの保証会社であるアコムもキャッシングサービスを提供しています。
しかしセブン銀行カードローンを持っているのにアコムの審査を受けると、審査に落とされる可能性が高くなってしまいます。
理由は、アコムの審査を再び受ける形となり、多重債務を行うのではないかと判断されるためです。
アコムへの申込みだけは避けたほうがいいでしょう。
また、アコムが保証会社として審査を行うカードローンも避けたほうがいいでしょう。
保証会社として審査を行う場合も、アコムへのキャッシングと同様に多重債務の可能性があると判断されます。
他社借入を検討する場合は、アコムが関与していないカードローンを狙ってください。
より低金利のカードローンを狙うこと
セブン銀行カードローンよりも低金利のカードローンを見つけないと、カードローンで借りた際の利息が増えてしまいます。
金利15%よりも高い会社を避けるように心がけてください。
消費者金融のキャッシングが、セブン銀行カードローンよりも金利が高い傾向にあります。
狙うのであれば銀行のカードローンがおすすめです。
銀行の中にも一部15%以上の金利を適用している会社があります。
カードローンの金利を比較サイト等で確認してから、セブン銀行カードローン以外の会社を選ぶといいでしょう。
セブン銀行カードローンの増額より他社借入の方がいい
残念ながらセブン銀行カードローンの増額審査は非常に厳しく、審査を通過して増額される人はなかなかいません。
既に限度額が50万円の方は増額すらできず、これ以上の限度額を確保できない問題もあります。
もし限度額に不満を持っているなら、他社借入の検討を行ってください。
セブン銀行カードローンよりも高い限度額を確保している他、金利についても低く設定される会社が多く、利息を減らせるメリットを持っています。
低金利のカードローンは審査に時間がかかってしまうものの、借りる際のメリットが多くなると考えれば、他社借入の検討も決して悪くない方法なのです。