大手都市銀行の三菱東京UFJ銀行が、2017年5月、銀行名を「三菱UFJ銀行」と改めることを表明しました。
三菱東京UFJ銀行…あらため三菱UFJ銀行は、そもそも旧三菱銀行と旧東京銀行が1996年に合併して「東京三菱銀行」となったのがはじまりです。
それから10年後の2006年に旧UFJ銀行と合併し、今の「三菱東京UFJ銀行」という形になりました。
そこから約10年経った今、また銀行名があらたまるわけですね。
最初の合併から数えて20年経った今の改名となりました。
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なぜ三菱UFJ銀行へ改名する流れとなったか
どうして今三菱UFJ銀行が改名する流れとなったのでしょうか?
今までの改名は、合併によるものが大きかったわけですが、今回は合併した訳ではないのにも関わらず改名の運びとなりました。
銀行名が長すぎた
以前から、三菱東京UFJ銀行という名称が「長すぎる」という意見が多かったのも事実です。
確かに3つの銀行名を平等に入れるとこうなるのですが、残り2つの都市銀行名と並べると確かに長い。
利用者のことを考えるなら、銀行名を短くするという判断もまあおかしい判断ではないですよね。
企業のブランドとしても社名は短い方が覚えやすいですしね。
他都市銀行名と比べると…三菱東京UFJ銀行という名称は長い
3大都市銀行の名称を並べてみれば、三菱UFJ銀行の長さはよりいっそう引き立ちます。
三菱東京UFJ銀行 |
みずほ銀行 |
三井住友銀行 |
私なんて、書類に自分の銀行名を書くとき楽だから、という意味で「みずほ銀行」をメインバンクとしているほどです。
利用者にとって銀行名のわかりやすさはかなり重要なのです。
持ち株会社名に合わせた改名
三菱UFJ銀行の持ち株会社は「三菱UFJフィナンシャル・グループ」。
どこにも東京の2文字が入っていません。三菱UFJ銀行にとって主力の持ち株会社ですから、当然多くの顧客を抱えています。
その顧客からも、「三菱UFJ」と「三菱東京UFJ」で紛らわしい…という声が上がっていたそうです。
持ち株会社の名称に合わせるという意味合いも込められた改名なのかもしれませんね。
MUFGグループの三毛頭取によると…
MUFGグループの三毛頭取によるとMUFGグループの中で「東京」とついていたのは、三菱東京UFJ銀行しかなかったので、MUFGグループの足並みをそろえてグループ一体として価値を高めるために「東京」の文字を取ったとのこと。
確かに他のMUFGグループの主力会社は、
- 三菱UFJ信託銀行
- 三菱UFJ証券ホールディングス
のように「東京」の文字は入っていません。
主力会社だけでなく、東京の文字が入っていたのは三菱東京UFJ銀行だけでした。
三菱UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行の法人融資が一本化の流れ
今後三菱UFJ銀行は、自行の法人融資部門と三菱UFJ信託銀行で手がける法人融資部門を一本化することも表明しています。
あれだけ大きな銀行ともなると、部門を細かくすることで管理を容易にしていたのですね。
しかしそれぞれ分かれていた融資部門を今後は一本化して管理するそうです。
ここにも三菱UFJ銀行の狙いがあるそうです。
日銀のマイナス金利に対応する
日銀のマイナス金利制作があってから、日本中の銀行が「融資」で利益を上げられず苦しんでいます。
そんなマイナス金利に対応する手段の一環として三菱UFJ銀行は、三菱UFJ信託銀行の融資部門との一本化を行うのです。
金利収入が低迷している今、一本化で事業の効率化を図り、事業拡大を狙うのです。
ですがこれはあくまで「法人融資」の話。
個人融資は以前の通り個別に融資を行うようです。
内部から「まだ正式発表ではない」の声も…
しかし、5月15日現在のニュースでは、三菱UFJ銀行から「改名はまだ正式決定ではない」という意見が上がっています。
すでに大々的に「来年春を目処に改名の動き」という報道が始まっています。
実際改名にあわせて、数々の会社がそれに合わせて動いているでしょう。
はやく改名に関して正式決定をしないと、日本中が混乱してしまいます。
あれだけ大きな銀行ともなると、改名にまつわるエネルギーもとても大きいのでしょうが…。
2018年4月1日より正式に三菱UFJ銀行に改名が決定
三菱東京UFJ銀行の「東京」の文字が取れて三菱UFJ銀行となる日付が2018年4月1日に決定されました。
それに伴い、現在三菱東京UFJ銀行に口座を持つ人が混乱しないように以下の預金者の手続きや注意が発表されました。
内容は以下になります。
- 2018年4月1日より、給与口座や振込口座として利用している場合は振込銀行の名義を「三菱UFJ銀行」にしなくてはならない。
※6月29日までは「旧三菱東京UFJ銀行」名称で振り込みをしてしまっても「三菱UFJ銀行」への振り込みとして処理される - 名称変更後も「金融機関コード」「店名」「店番」「口座番号」などに変化はなし
- 国民年金や厚生年金などの公的年金の受け取りについては、変更手続きを必要としない
※ただし企業年金やその他の年金の受け取りの場合は、年金の支払い機関に名称変更の手続きが必要となる
会社を経営していて社員に給料を払う場合は、大掛かりな手続きが必要になるかもしれませんね。
2018年4月1日三菱東京UFJ銀行は三菱UFJ銀行へ社名を変更
公表通りに三菱東京UFJ銀行は、2018年4月1日をもって社名を三菱UFJ銀行へと変更しました。
大手銀行らしい内部分裂か
大きな規模を誇る三菱東京UFJ銀行。
内部では未だ「東京」を名称から取り払うのに反対している派閥があるのではないかと、私は考えています。
もとは東京銀行と三菱銀行の合併によって生まれたのが三菱東京銀行ですから、東京銀行の血を受け継ぐ人が内部…中心層にいれば反対意見もある可能性は否めないですね…。
しかし第一はMUFGグループの価値をあげること、利用者が使いやすい名称にすることですから、その観点から名称の変更は決定的と考えていいでしょう。
今後の三菱東京UFJ銀行
今後は三菱UFJ銀行が改名したことで、リテール部門などで多少動きがあるかもしれません。
個人融資、とりわけカードローンなどに厳しい目線が向けられているため、金利改訂など金融庁を怒らせるような動きはできないでしょう。
動きあるとすれば、今後大規模な統合が行われる法人融資部門でしょうか。
我々一般市民クラスでは、そう大きな変化を肌で実感することが難しいかもしれませんね。
まとめ
三菱東京UFJ銀行が「三菱UFJ銀行」へ10年ぶりに改名するというニュースをお伝えしました。
日本を代表する都市銀行の三菱東京UFJ銀行が改名ともなれば、日本に与える影響もとても大きなものとなります。
当時銀行側から「正式決定ではない」などのコメントも出ていましたが、2018年4月1日をもって正式に三菱東京UFJ銀行から三菱UFJ銀行に社名が変更になりました。