信用情報機関とは?自分の信用情報を開示請求する方法はあるのか

信用情報機関とは?自分の信用情報を開示請求する方法はあるのか
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信用情報機関っていくつもあるみたいだけど、何か違いがあるの?
信用情報機関ってそもそも何をしている機関なの?
今回は、信用情報機関の特徴や役割について解説します。

後半では、信用情報の開示方法や開示した情報の見方について説明しますので、ぜひ参考にしてください!

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信用情報機関とは~信用情報機関の役割

信用情報機関は加盟している金融機関から利用者の信用情報を収集し、保管しています。

また、加盟している金融機関や一般個人からの照会・開示請求等に応じて、信用情報を提供しています。

このように、金融機関と利用者の信用取引をサポートするために信用情報を収集し、提供するのが信用情報機関の役割だといえるでしょう。

信用情報機関が信用情報を提供することで、金融機関は審査を迅速に行え、また申込者と健全な契約を結ぶことができます。

また、貸金業法が適用されるカードローン会社やクレジットカード会社の場合は、総量規制の関係もあって、個人信用情報機関への照会作業は非常に重要なプロセスの一つとなっています。

日本には3つの信用情報機関がある!

現在、日本には3つの個人信用情報機関があります。

CIC(シー・アイ・シー)

CICは、クレジット会社の共同出資によって1984年に設立された信用情報機関です。

ほぼ全てのクレジット会社が加盟しており、また、登録されている信用情報がもっと多いという特徴があります。

割賦販売法と貸金業法の双方に基づく指定信用情報機関はCICのみです。

JICC(日本信用情報機構)

JICCは、日本で最も大きく最も歴史のある信用情報機関です。

統廃合を繰り返しているので様々な分野の金融業者が加盟しているという特徴を持ちます。

消費者金融のおよそ8割が加盟しており、消費者金融系の信用情報機関ともいわれます。

KSC(全国銀行個人信用情報センター)

KSCは全国銀行協会(全銀協)が設置・運営している個人信用情報機関です。

主に銀行が加盟しており、加盟資格のハードルが高いことでも知られています。

信用情報機関では情報を共有している

FINE(ファイン)

FINEは貸金業法に基づいてCICとJICCの2つの信用情報機関の間で行っている情報交流・情報共有ネットワークです。

どちらか一方の信用情報機関にしか加盟していない金融機関が総量規制に抵触してしまうことがないよう、CICとJICCが情報を共有することが義務付けられています。

CRIN

FINEが貸金業法によって情報の共有を義務付けられているに対し、CRINは3つの信用情報機関が自主的に運用する情報共有ネットワークとなっています。

主に延滞などのネガティブな情報を共有していますが、各信用情報機関によって提供する情報の基準が異なるため、ネガティブな情報すべてを共有しているというわけでもありません。

自分の信用情報は信用情報機関に開示請求できる

信用情報機関に登録されている信用情報は、加盟する金融機関しか照会できないわけではありません。

信用情報機関に情報開示請求をすれば、誰でも自分の信用情報を調べることができます。

信用情報機関に情報開示請求するメリット

信用情報機関異情報開示請求するメリットは、もちろん自分の信用情報の登録内容を確認できることでしょう。

  • 自分がブラック状態であるかどうか
  • 申し込みブラック状態であるかどうか
  • 自分の借入件数や借入残高

こうした情報を自分で確認できれば、カードローンやクレジットカード審査に不安がある人も、対策を立てやすくなります。

信用情報機関に情報開示請求するデメリット

信用情報機関に情報開示請求するデメリットはほぼありません。

強いていえば、500円~1,000円の手数料がかかることくらいでしょうか。

3つの信用情報機関すべてに開示請求すると数千円の費用がかかりますが、それで自分の状況を正確に把握できるのであれば、決して高すぎるということはないでしょう。

審査が不安なら信用情報機関に情報開示請求しよう

数打てばあたるとばかりに審査申込をしてしまうと申し込みブラックになってしまう恐れがあります。

審査に不安がある人は、ぜひ信用情報機関に情報開示請求をして自分の履歴を確認しておきましょう。

CICでの情報開示方法と開示した情報の見方

CICの情報開示方法・開示した情報の見方などをご紹介します。

CICの信用情報開示方法

CICの開示方法には、

    • インターネット開示(パソコン・スマートフォン)
    • 窓口開示
    • 郵送開示

があります。

方法必要なもの受付時間
インターネット開示契約時に利用した電話番号
手数料:1,000円
クレジットカード払い
8:00~21:45
年末年始も可
窓口開示本人確認書類
手数料:500円
平日
10:00~12:00
13:00~16:00
郵送開示申込書
本人確認書類
手数料:1,000円
定額小為替証書
随時

インターネット開示

  • 開示申し込みをした後すぐに結果が反映される
  • パスワードを紛失すると再発行してもらえないので注意が必要
  • クレジットカード払いしかできないが、使えるクレジットカードが限定的
  • 契約した時の電話番号が必要。

携帯電話番号などが変わっている人は要注意

利用可能なクレジットカード

  • イオンカード
  • エポスカード
  • オリコカード
  • セゾンカード
  • 三井住友トラストカード
  • JCB
  • ジャックスカード セディナカード
  • 三井住友カード
  • 三菱UFJニコス
  • UCカード
  • ライフカード

窓口開示

  • 開示相談室は全国に7ヶ所ある
  • インターネット開示よりも手続きが簡単で費用も安いのでおすすめ

本人確認書類(A群から1点、またはB群から2点)

A群B群
運転免許証または運転経歴証明書各種健康保険証
マイナンバーカード各種年金手帳
パスポート戸籍謄本または戸籍抄本
写真付き住民基本台帳カード印鑑登録証明書
写真付き各種障害者手帳
在留カード又は特別永住者証明書

開示相談室

窓口住所
北海道開示相談室〒060-0003
札幌市中央区北3条西3-1-6
札幌小暮ビル8F
東北開示相談室〒980-0021
仙台市青葉区中央4-2-16
仙台中央第一生命ビルディング7F
首都圏開示相談室〒160-8375
東京都新宿区西新宿1-23-7
新宿ファーストウエスト15F
中部開示相談室〒460-0002
名古屋市中区丸の内2-20-25
丸の内STビル8F
近畿開示相談室〒530-0001
大阪市北区梅田3-4-5
毎日インテシオ5F
中四国開示相談室〒700-0907
岡山市北区下石井1-1-3
日本生命岡山第二ビル新館4F
九州開示相談室〒810-0001
福岡市中央区天神1-2-12
メットライフ天神ビル7F

郵送開示

  • 手数料は定額小為替証書で
  • 手元に解除報告書が届くまでに10日から2週間かかる

本人確認書類(下記よりいずれか2点)

  • 運転免許証または運転経歴証明書
  • 各種障害者手帳
  • マイナンバーカード
  • 在留カードまたは特別永住者証明書
  • パスポート
  • 住民票
  • 各種健康保険証
  • 戸籍謄本または戸籍抄本
  • 写真付き住民基本台帳カード
  • 印鑑登録証明書
  • 各種年金手帳
郵送先
〒160-8375
東京都新宿区西新宿1-23-7
新宿ファーストウエスト15F
シー・アイ・シー首都圏開示相談室宛

CICの開示報告書の見方

CICの開示報告書は、

  • クレジット情報
  • 申し込み情報
  • 利用記録

で構成されています。

一番重要なのは「クレジット情報」部分。

クレジット情報の「お支払の状況」部分の「返済状況」欄に「異動」の文字があれば、事故情報が登録されていることを意味します。

つまり、ブラック状態だということですね。

「異動」の記載がなければブラック状態ではありませんので安心してください。

もう1つ確認しておきたいのが、同じクレジット情報の一番下の部分の「入金状況」欄です。

ここには、過去2年分の入金状況が詳しく記されています。

記載されている記号と意味は以下の通りです。

記号内容
請求通りの入金あり
P請求額の一部入金あり
R利用者以外からの入金あり
A利用者の事情で入金がなかった(未入金)
B利用者の事情とは無関係の理由で入金がなかった
C未入金だが原因不明
請求も入金もナシ(クレジットの利用がない)
空欄情報の更新なし(クレジットの利用がない)

JICCでの情報開示方法と開示した情報の見方

JICCの情報開示方法・開示した情報の見方をご紹介します。

JICCの信用情報開示方法

JICCの情報開示方法には、

  • スマートフォン開示
  • 窓口開示
  • 郵送開示

があります。

方法必要なもの受付時間
スマートフォン開示本人確認書類
手数料:1,000円
24時間365日
窓口開示本人確認書類
手数料:500円
平日
10:00~16:00
郵送開示申込書
本人確認書類
手数料:1,000円
随時

スマートフォン開示

  • クレジットカードは基本的には何でも使用可
  • クレジットカード払い以外の方法も多く用意されており支払いがしやすい
  • スマートフォン開示が非常に手軽で使いやすい(CICとは異なり、後日郵送される)

手数料の支払い方法

  • クレジットカード
  • コンビニエンスストア
  • 金融機関ATM(ペイジー対応に限る)
  • オンラインバンキング(ペイジー対応に限る)

本人確認書類(いずれか1点)

  • 運転免許証または運転経歴証明書
  • 住民基本台帳カード
  • 各種保険証
  • 在留カード又は特別永住者証明書
  • マイナンバーカード
  • 各種障害者手帳
  • パスポート

窓口開示

開示センターは東京と大阪の2ヶ所のみ

本人確認書類

1点でよい書類(顔写真付き)2点(顔写真なし)
運転免許証または運転経歴証明書各種保険証
パスポート各種年金手帳
写真付き住民基本台帳カード住民票
マイナンバーカード印鑑登録証明書
在留カード又は特別永住者証明書戸籍謄本または戸籍抄本
各種障害者手帳

開示センター

窓口住所
東京開示センター〒110-0014
東京都台東区北上野1-10-14
住友不動産上野ビル5号館9F
大阪開示センター〒530-0003
大阪府大阪市北区堂島1-5-30
堂島プラザビル6F

郵送開示

開示報告書が手元に報告書が届くまで10日から2週間ほどかかる

手数料支払い方法

  • クレジットカード
  • 定額小為替証書

本人確認書類

1点でよい書類(顔写真付き)2点必要な書類(顔写真なし)
運転免許証または運転経歴証明書各種保険証
パスポート各種年金手帳
写真付き住民基本台帳カード住民票
マイナンバーカード印鑑登録証明書
在留カード又は特別永住者証明書戸籍謄本または戸籍抄本
各種障害者手帳
郵送先
〒530-0003
大阪府大阪市北区堂島1-5-30
堂島プラザビル6F
日本信用情報機構開示窓口宛

JICCの開示報告書の見方

JICCの開示報告書は、

  • 信用情報記録開示書(ファイルD)
  • 信用情報記録開示書(ファイルM)
  • 照会記録開示書

で構成されています。

ファイルD
貸金業者からの借り入れ情報、つまりカードローンやクレジットカードのキャッシングに関する情報が登録されています。

ファイルM
クレジットカードのショッピング枠情報や銀行などの金融機関の一般的なローンに関する情報が登録されています。

照会記録開示書
加盟する金融機関が利用者の情報を照会した際の記録が登録されています。

一番注目したいのはファイルDです。

ファイルDは、「本人情報」と「債権情報」が登録されています。

「債権情報」の一番右端部分「異参サ内容・異参サ発生日」に何らかの記載がある場合は事故情報が登録されていることを示します。

KSCでの情報開示方法と開示した情報の見方

KSCの情報開示方法・字開示した情報の見方をご紹介します。

KSCの信用情報開示方法

KSCの開示方法は郵送開示のみです。

方法必要なもの受付時間
郵送開示申込書
本人確認書類
手数料:1,000円
随時
  • 手元に報告書が届くまで10日から2週間ほどかかる
  • 手数料は定額小為替証書で

本人確認書類(下記から2種類…うち1つは現住所確認できるもの)

  • 運転免許証
  • 各種健康保険証
  • 運転経歴証明書
  • 公的年金手帳
  • パスポート
  • 各種障害者手帳
  • 住民基本台帳カード
  • 戸籍謄本または戸籍抄本
  • 個人番号カード
  • 住民票
  • 在留カード又は特別永住者証明書
  • 印鑑登録証明書

郵送先

〒100-0005
東京都千代田区丸の内2-5-1
一般社団法人全国銀行協会
全国銀行個人信用情報センター宛

KSCの開示報告書の見方

「残債額・入金区分履歴」部分に記載されている記号と意味は以下の通りです。

記号内容
全額の入金があった
一部の入金があった
×入金がなかった
P事情により入金がなかった
請求がなかった

開示報告書の「返済区分」が、「成約」となっていればOKですが、「延滞」の文字がある場合は事故情報が登録されていることを意味します。

また、「完了区分」に以下の文字が記載されているときは、ブラック状態になっていることを示します。

  • 代位弁済
  • 保証履行
  • 強制回収手続き
  • 移管

おわりに

信用情報機関への情報開示請求は、意外と手軽にできることが分かりました。

情報開示請求は、カードローンやクレジットカードの審査に不安がある時だけではなく、普段から定期的に行うのがよいでしょう。