消費者金融のカードローンに申し込むときに、もっとも不安になるのは「審査に通過できるかどうか?」という点です。
とくに他社金融機関で借り入れがある人が申し込む場合は、なおさらです。
ただ、他社に借り入れがあっても一定の条件をクリアしていれば審査通過は可能ですし、申し込み時に「すべての借り入れを申告しなければならない…」という訳ではありません。
この記事では他社借り入れがある状態で消費者金融に申し込む場合、どの借り入れなら申告する必要があるのか、また他社借り入れがあっても審査通過できるコツについても、詳しく解説したいと思います。
この記事は以下のようなかたにおすすめです。
- 他社借り入れがあるが、新たに消費者金融でキャッシングしたい人
- 他社借り入れがあると、審査結果にどのような影響を与えるのか知りたい人
- 他社借り入れがあっても審査にとおるコツを知りたい人
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他社借入として申告すべき内容とは?
消費者金融に新規で申し込む場合、他社ローンの利用状況を申告する必要があります。
ただ「他社のローン」とひとことで言っても、カードローンやマイカーローン、さらには住宅ローンなどさまざまなローンがあります。
消費者金融に申し込む場合は、これらすべてのローンを申告する必要はなく、申し込みフォームの他社借り入れ欄に記入すべき借り入れの種類は決まっています。
消費者金融カードローン
まず、一般的な消費者金融カードローンから見ていきます。
消費者金融の審査では、他社借り入れ額が総量規制の範囲内になっているか?という点が重要になります。
そのため、消費者金融カードローンに申し込む場合は、総量規制対象の借り入れだけを申告すれば申し込み手続きは完了します。
(ローン会社によっては、銀行カードローンやマイカーローンなどの借り入れ状況も申告する必要があります)
ちなみに総量規制の対象となるのは、以下のような借り入れです。
- 消費者金融の借り入れ(銀行カードローンは含まない)
- クレジットカードのキャッシング
参考までに、大手消費者金融の申し込みフォームのなかで「他社借り入れ申告欄」に表示される文言について、以下のとおり表にしていますので参考にしていただければと思います。
消費者金融名 | 他社借り入れ情報で入力すべき内容 |
---|---|
プロミス | クレジットカードでのショッピング、銀行カードローン、住宅ローン、自動車ローンなどはお借入れに含まれません |
レイクアルサ | 住宅ローン以外の銀行・信販・消費者金融のキャッシングお借入れ件数の合計をご入力ください。 |
アイフル | クレジットカードでのショッピング、住宅ローン、自動車ローンを除くキャッシングローンのお借入状況を入力してください。 ※他社でのご利用がない場合は、0件 0円で入力してください。 |
SMBCモビット | 無担保ローンの借入件数 有担保ローンの借入件数(住宅ローンなどの有担保ローン) |
上記のとおりプロミスは他社消費者金融の借り入れとクレジットカードでのキャッシング利用額のみ申告すればいいのですが、レイクアルサとSMBCモビットのように銀行カードローンや住宅ローンの申告が必要なケースもあります。
銀行カードローン
銀行カードローンについては、消費者金融やクレジットカードでの借り入れ額だけではなく、住宅ローンやマイカーローンなどからの借り入れも申告するように求められることがあります。
銀行カードローンの種類 | 他社借り入れ情報で入力すべき内容 |
---|---|
三菱UFJ銀行 バンクイック | ・銀行からの借り入れ ・住宅ローン ・カード会社、信販会社からの借り入れ ・消費者金融ローン会社からの借り入れ |
楽天銀行カードローン | 他社借り入れ件数、会社名、借り入れ額、借り入れ利率を1件づつ入力 |
マイカーローンや目的ローン
マイカーローンも銀行カードローンとおなじく、住宅ローンや他社マイカーローン、さらには消費者金融カードローンの利用状況を申告する必要があります。
マイカーローン名 | 他社借り入れ情報で入力すべき内容 |
---|---|
三菱UFJ銀行 マイカーローン | ・住宅ローン ・マイカーローン ・その他の借り入れ |
他社利用状況を申告させる理由
金融機関や消費者金融がカードローンの審査をおこなう場合、信用情報機関の情報を見れば「申し込み者がどれくらいローンを利用しているか?」ということは一目瞭然です。
ではなぜ調査すればわかることを、わざわざ本人に入力させるのでしょうか?
他社の借り入れ状況を記載させるのには、しっかりとしたふたつの理由があります。
お金の管理能力を確かめるため
ひとつ目の理由は「申し込み者本人の金銭管理能力を確認するため」です。
たとえば、この記事を読まれている方がお金を貸すとしたら、以下のAさんかBさんのうち、どちらにお金を貸すでしょうか?
Aさん…自分の借り入れ件数や残高をすべて把握している
Bさん…借り入れ件数や借り入れ額を把握しておらず、そもそも申告してくる数字が間違っている
当然のことですが、自己管理もできないような人に融資はできませんので、当然答えは「Aさん」ということになると思います。
消費者金融も審査で他社借り入れ状況は把握できますが、まずは本人に他社借り入れ額を申告させて、金銭管理能力や自己管理能力を確認しているのです。
信用度を確かめるため
ふたつ目の理由は「利用者本人が信頼できる人かどうかを確かめるため」です。
たとえば、すぐに嘘をつくような人は将来返済不能に陥るリスクが高く、そのような人は申し込み時にも虚偽の申告をするケースがあります。
たとえば以下のようなケースが考えられます。
- 他社借り入れ額を過少申告する
- 年収を偽って高く申告する
- 勤務していないのに、架空の勤務先を申告する
これらの情報も審査で調べればわかりますが、さきほどの他社借り入れ情報とおなじく、まずは自分に申告させて本人の信用度をチェックしているのです。
他社借入の状況がバレる仕組み
さきほども触れたとおり、申し込み者のなかには嘘の他社借り入れ情報を申告する人がいますが、どんな嘘をついたとしても、結局は消費者金融や銀行にはバレてしまいます。
ここからは「嘘の他社借り入れ情報がバレる理由」についても見ていきたいと思います。
①金融機関の自社データ
まずカードローンの申し込みを受けた消費者金融や銀行は、信用情報機関へのデータ照会をおこなう前に「自社データベースの中に申し込み者の情報はないか?」ということを確認します。
消費者金融や銀行は、カードローンだけではなく住宅ローンやマイカーローンなど、さまざまローンを取り扱っており、同じ会社の別のローンで利用実績がないか、確認がおこなわれます。
ローン会社に過去の利用履歴があると、そのローン申し込み時に申告した情報と新規ローンの申し込みで申告した内容を比較し、その情報が異なっている場合は審査が長引いたり最悪のケースでは審査落ちしてしまうケースもあります。
さらに、最近では消費者金融が銀行カードローンの保証会社になっているケースも多く、思わぬところで他社借り入れ額がバレてしまうこともあります。
たとえば以下のようなケースです。
- 三井住友銀行カードローンの保証会社は「プロミス」だが、プロミスからキャッシングしているのに、三井住友銀行へは「借り入れなし」と申告し、三井住友銀行とプロミスとの情報連携でバレてしまった。
参考までに銀行のカードローンと保証会社の関係を一覧表にしていますので、こちらも参考にしていただければと思います。
銀行カードローン | 保証会社 |
---|---|
三井住友銀行 カードローン | SMBCコンシューマーファイナンス(プロミス) |
ジャパンネット銀行カードローン | SMBCコンシューマーファイナンス(プロミス) |
みずほ銀行カードローン | オリエントコーポレーション |
オリックス銀行カードローン | オリックス・クレジット株式会社 新生フィナンシャル株式会社 |
②信用情報機関の内容
自社データの検索が終わると、信用情報機関へのデータ照会がおこなわれます。
信用情報機関のデータには、他社契約内容、限度額、出金状況、返済状況などの他社借り入れ情報がすべて登録されているため、簡単な嘘はここでバレてしまいます。
ただ、他社カードローンに申し込んでから信用情報機関に登録されるまでには、少しタイムラグがあります。
したがって、金融会社と信用情報機関との情報連携タイミングによっては、他社借り入れ額を過少申告してもバレない…ということはあり得ます。
ただし、カードローン利用中は「途上審査」というものが常時おこなわれています。
そのため、申し込み時に他社借り入れがバレていなくても、いずれはローン会社に知られてしまいます。
3つの機関は情報連携されている
信用情報機関には「CIC」「JICC」「全銀情」という3種類の会社があります。
CICとJICCには、おもに消費者金融やクレジットカード会社、または信販会社などが加盟しており、全銀情の加盟企業はおもに銀行となっています。
そのため、銀行カードローンの他社借り入れ情報はCICやJICCに加盟しているローン会社にはバレないのでは?と思いがちですが、これら3つの機関は「CRIN」という連携システムでつながっています。
そのため、他社契約内容や延滞情報などもすべて3つの信用情報機関に筒抜けになっていますので、嘘は絶対にバレてしまいます。
参考までに、CRINのシステムで各々の信用情報機関が連携している情報内容を一覧にしていますので、参考にしていただければと思います。
CICがCRINで情報交流をする内容 | |
---|---|
本人を識別するための情報 | 氏名・生年月日・性別・郵便番号・住所・電話番号・勤務先・勤務先電話番号など |
契約内容に関する情報 | 契約日・契約の種類・契約額など |
支払状況に関する情報 | 異動発生日・情報の種類(異動)・終了状況(完了・貸倒など)など |
申告した内容に関する情報 | 申告したコメントなど |
また、CICとJICCの間には「FINE」という情報連携システムがあります。
こちらも相互連携している情報の中身を一覧表にしていますので、ご確認ください。
CICとJICCがFINEで情報交流をする内容 | |
---|---|
個人信用情報 | 個人の顧客を相手方とする貸付けに係る契約で貸付けの残高があるものに係る情報 |
特定情報 | 新規貸付審査における会員会社からの信用情報の照会状況に係る次に掲げる情報 (1)カナ氏名 (2)生年月日 (3)電話番号 (4)照会時間 (5)照会対象区分(本人/配偶者) (6)例外/除外区分 |
重複加盟を識別するための情報 | 複数の指定信用情報機関に対して信用情報の照会が行われた場合、照会結果に重複した内容が含まれるため、その重複している内容を識別するための情報 |
調査中の注記 | 利用者本人から、本人特定要件及び契約内容などに調査依頼があり、現在調査中であることを表す情報 |
本人申告コメントの一部 | 利用者本人から申し出があり、信用情報機関に登録したコメント情報のうち、同姓同名の別人がいることを表す情報 |
4件以上の他社借入は危険ゾーン
ここまでで、他社借り入れ情報が審査にどんな影響を及ぼすのか…ということはご理解いただけたかと思いますが、ここからは他社借り入れの「件数」が多いと、審査時にどのような判断がくだされるのか、詳しく見ていきたいと思います。
他社カードローンを利用している場合、借り入れ額が少なくても「件数」が多いと、それだけで審査落ちの原因になりますので注意が必要です。
「他社借り入れ額が少なくても件数が多い…」ということは、以下のケースが考えられます。
- 1社での借り入れでは足りないくらい生活に困っている
- 現在のローン会社に増額審査を申し込んだが断られた
- 複数のローン会社に申し込んだが審査落ちし、審査の緩い中小消費者金融から借りている
一般的に消費者金融に申し込む場合、比較的審査にとおりやすいのは「他社借り入れが3件まで」の人です。
4件以上の借り入れがある場合は審査落ちの可能性が高くなります。
したがって、どうしても審査にとおりたいなら現在利用中のカードローンで限度額増額してもらい1社にまとめるか、一時的にでも親からお金を借りるなどして、できるだけ借り入れ件数を減らしてから新規ローンに申し込むことをおすすめします。
カードローン審査で嘘をつくとどうなる?
つぎにカードローンの申し込みにおいて、本人情報や他社借り入れ情報について虚偽の申告をした場合、どのような事態になるのかという点についても詳しく見ていきます。
なんとなく察しはついているかと思いますが、良いことは一つもありません。
最終的にはバレることになるので、強いて嘘をつくメリットをあげるとすれば「一瞬だけバレずにお金を借りることができる」ということくらいでしょうか?
審査が長引く
申し込み内容と実際の情報が異なる場合、本人の信頼度がダウンしてしまいますので、ひとつでも嘘が見つかると審査が長引いてしまいます。
なにも疑うところがなければスルーされるような申し込み内容でも、たった一つの項目で虚偽の申告があると「これも虚偽ではないか?」と疑われ、さまざまなポイントで厳しい審査がおこなわれることになります。
場合によっては、50万円以下の借り入れでも源泉徴収票や給与明細書の提出が求められたり、本人確認書類を提出していても、補助書類として住民票の写しや健康保険証のコピーを提出するように求められることがあります。
こうなると即日融資はおろか、申し込みから融資までには1週間以上経過してしまうケースもあります。
限度額が下がる
嘘をついて審査通過しても、申し込み者本人の信用は失われたままですので、正直に申し込んだ人と比較して限度額がダウンしてしまう可能性もあります。
たとえば、年収と他社借り入れ額を考慮すると50万円までの限度額設定が可能な人が、嘘の申し込み情報を登録してしまったばっかりに「限度額が10万円まで下がった…」というのはよく聞く話です。
信用情報に傷がついて今後の審査に影響する
他社から借り入れている場合、審査に通過するかが不安になって他社借入状況について嘘をついてしまった場合、上記で散々説明していますがバレてしまいます。
バレた場合、信用情報にカードローンの申請時に嘘をついたことが登録されてしまいます。
一度信用情報に傷がついてしまうと、よっぽど信用実績を作らない限り一生残り続けてしまいます。
他社からの借り入れもすべて返済した後に、またカードローンが必要になってしまった時などにこの信用情報の傷が影響して審査に通らなかったり借り入れ限度額が低くなってしまう可能性があります。
嘘をついて借りれたとしてものちのちバレた時のリスクが高い
嘘をついてカードローンを借りれたとしても、のちのち嘘がバレた場合に融資額の返済を全額一気に請求されます。
その時に返せれば問題ないのですが、嘘をついてまでカードローンを使用しているということはお金がないから使用している場合がほとんどだと思います。
すぐにバレたという場合を除いて、融資されたお金は既に使ってしまっていると思います。
返済ができないと消費者金融側は当然裁判を起こします。
債権の返済ができないと差し押さえになり、差し押さえしえてもどうにもならない場合は債務整理なんてことになりかねないです。
そうなると会社員として働いている場合など、会社にも借金していることがバレてしまうので金融機関の信用情報だけでなく、社会的な信用まで失ってしまうことになりますよ。
他社借入があっても審査にとおるコツ
他社カードローンに借り入れがある場合、どうしても新規ローンの申し込みで不安になるのはわかります。
しかしカードローンは必ずしも他社からの借り入れ状況だけで判断されるわけではありません。
カードローン審査通過の借り入れ状況以外の審査基準や他社借入があっても問題ない場合を紹介します。
①審査は申請者の「属性」によって決定される
カードローンの審査は基本的に申請者の属性によって通過の可否が決定されます。
属性とは申請者の返済能力…ステータスのようなもので、数値が良ければ良いほど審査に通過しやすくなる…と説明すればイメージしやすいでしょうか?
実は他社借入状況もこの属性の一つです。
他の属性が重視されることもあるので、他社から借り入れがあるから…と悲観的にならずに、まずは自分の属性を確認して審査の通過に有利な属性かどうかを見極めましょう。
年収
カードローンの審査の通過に一番影響するのがこの年収です。
年収さえ高ければ、他社から借り入れがあっても最終的に返せると判断されます。
しかし年収が高ければそもそも複数の消費者金融からお金を借り入れる状況にはならないですよね…。
職業
他社からの借り入れがあったり、年収がそこまで高くない場合でも意外に有利になる可能性があるのがこの職業という属性です。
たとえばいくら年収が高くても、フリーランスなどで収入に安定性がない場合は「いつ収入が止まってもおかしくない」という理由で返済能力を低くみられてしまうのです。
なぜならカードローンは一括で返済するものではないからです。
むしろカードローンの利益は金利である以上、分割して少しずつ返して欲しいというのが消費者金融としての本音です。
分割して長期間に渡って返済する…となった時に「安定的な収入を確保できる職業」は、消費者金融にとって魅力的なものなのです。
具体的には公務員などは、言ってしまえば経営者が市や県、国になるので犯罪など不手際を起こしでもしない限り、職を失うということはありません。
他にも資格が必要な仕事などはくいっぱぐれることはない安定的な職業であると言えます。
他社から借り入れがあってもあなたが安定的な職業についている場合は、消費者金融によっては融資をしてくれる可能性は大幅に上がります。
勤続年数
職業が安定的な職を見る属性だとしたら勤続年数は「申請者本人の安定性」を見る属性と言えます。
最近では転職は一般的になってきましたが、何度も職を転々と変えている人に安定感は感じませんよね。
職を変える間に無収入の時期があるかもしれませんし、職を転々と変えるということは「会社を辞めることにそこまで抵抗がない」とも受け取れますよね。
消費者金融からすれば、自分の会社からお金を借りてすぐに会社を辞められては困りますよね。
なので勤続年数もカードローン審査において重要な属性の一つとなります。
あなたが安定性のある職業についていて、なおかつ勤続年数もそれなり…という場合は他社から借り入れがあってもカードローンの審査に通過する可能性は高いです。
②他社契約ありでも残高がないなら審査通過可能
他社カードローン契約があっても実際の借り入れ額が少ない、というケースです。
よく「他社カードローンで限度額50万円の契約があるから、新規申し込みは厳しいのでは?」と思われる方がいます。
たしかに、新規カードローンの申し込み時には他社契約件数、契約限度額などがチェックされますが、実際の審査に影響するのは「限度額がいくらか?」ということではなく、「実際の借り入れ残高」です。
したがって、複数のカードローンを契約していても実際ほとんど利用していないなら、新規カードローンの審査通過は十分可能です。
③信用情報機関の照会タイミングを利用する
他社借り入れ情報が信用情報機関に登録されていないタイミングでの申し込みです。
この点はさきほども触れましたが、ローン会社との契約内容が信用情報機関に登録されるまでには、若干のタイムラグが発生します。
たとえば朝の10時に1社目のカードローンの契約を完了し、その日の12時に2社目のカードローンに申し込んだとします。
この場合、信用情報機関には1社目のデータが連携されていないケースがありますので、通常であれば審査落ちしてしまうケースでも、情報の登録タイミング次第では審査通過できることもあります。
ただ、審査にとおったとしてもカードローンの利用中に他社利用額が判明し、その利用額合計が総量規制の範囲を超えると、限度額を下げられたり新規借り入れが停止されますので、その点だけは覚えておくようにしてください。
失敗すると6ヶ月間は申し込みブラックに
ちなみに、他社借り入れがある状態で新規ローンに申し込み、そのローン審査がとおらなかった場合には「申し込みブラック」になってしまうということも覚えておきましょう。
「申し込みブラック」とは、一度に数社のカードローンに申し込んだことが原因で、新規ローンの審査に落ちてしまう人のことを指します。
カードローンの申し込みをした場合、銀行や消費者金融は信用情報機関に申し込み者の登録データを照会します。
また、その照会履歴は信用情報機関に6ヶ月間残りますので「照会履歴だけ残って契約履歴がない」という履歴が残っている場合は、「申し込みをしたけど審査落ちした」ということがバレてしまいます。
信用情報機関のデータに、このような「照会履歴あり契約履歴なし」のデータが何件も並んでいると、「この人は相当お金に困っていそうだから、新規融資は見送ろう」ということになり、審査落ちが続いてしまいます。
ちなみに信用情報機関へのデータ照会履歴が消えるのは、申し込みから6ヶ月後です・
したがって新規ローンに申し込む場合は、他社申し込みから6ヶ月経過してから申し込むことをおすすめします。
④限度額増枠で1社にまとめる
他社借り入れを1社にまとめた場合です。
この点も繰り返しにはなりますが、借り入れ件数が多い人よりも1社だけの人のほうが信用度は増します。
そのため、他社借り入れがある状態でどうしても新規ローンの審査にとおりたいなら、現在の借り入れ先に増額審査を申し込む、またはおまとめローンを利用するなどして、できるだけ借り入れ件数を減らしてから申し込むようにしてください。
カードローン審査通過後に他社利用額が増えた場合のリスク
他社借り入れがある場合、カードローンの審査通過後も「2つのリスク」に注意する必要があります。
予告無しで限度額が下がる
ひとつ目は「借り入れ限度額を予告なしで下げられる」というリスクです。
通常のカードローンの場合、増額申し込みをするまでは限度額が変わることはありません。
ただ、ローン会社はカードローン利用中も自社の借り入れ・返済状況や、他社ローンの利用状況を常にチェックしています。(これを途上審査といいます)
途上審査で、他社ローンを延滞していたり総量規制を超える借り入れがバレると、ローン会社は「限度額の減枠」という措置を取るケースがあります。
ちなみに、カードローン利用中に限度額を増額する場合は事前の連絡や審査がありますが、限度額を減らす場合は予告なくおこなわれるケースがありますので、「突然カードローンの利用枠が減った」ということも考えられます。
新規借り入れができず返済専用ローンに
ふたつ目のリスクは「利用中のローンが返済専用ローンになる」という点です。
この点は先ほども触れましたが、消費者金融のカードローンは総量規制の対象になるため、消費者金融カードローンの借り入れ額とクレジットカードのキャッシング利用額などを合計し、年収の三分の一を超える場合は新規借り入れはできなくなります。
借り入れ額が年収の三分の一を超えると、新規ローンの申し込みでは「審査落ち」という結果になりますが、すでにカードローンを利用している場合は限度額までの借り入れ可能枠が残っていても新規借り入れは出来ず、総量規制の対象から外れるまで返済専用のローンになってしまいます。
審査にとおりやすいカードローン
他社借り入れがある人が新規のカードローンに申し込む場合、「申し込み方法」や「申し込み先」を工夫するだけで、審査通過率はアップできます。
希望限度額を下げる
まず、どんなローン会社でも言えることですが、どうしても審査にとおりたいなら借り入れ希望額を「限りなく低く申請する…」ということが重要なポイントとなります。
限度額を下げると審査にとおりやすくなるのには、以下の理由があります。
- 必要最小限の限度額を希望することで、堅実な利用者というイメージを持ってもらえる。
- 10万円以下の限度額を申し出ると、利息制限法の関係で20%の金利が設定されるケースがある。※一般的に金利が高いほど審査通過率はアップします。
なお、低めの限度額で申し込んでも、審査の結果「それ以上の限度額でも問題ない」と判断される場合があります。
その場合には自分から申し出なくても、ローン会社から「審査の結果、〇〇万円までならご融資できますが、いざという時のために枠だけ設定しておくのはいかがでしょうか?」と打診してきてくれます。
より大きな限度額を希望しているなら、案内があったときに限度額増枠を申し出るようにしましょう。
中小の消費者金融がねらい目
中小消費者金融のメリット
他社借り入れがある場合、比較的審査通過率が高いのは大手消費者金融よりも、中小の消費者金融です。
中小の消費者金融でも総量規制を超える借り入れはできません。
ただ、他社借り入れ件数が多いことが理由で大手消費者金融の審査に落ちたのなら、中小の消費者金融に申し込むと審査通過できる可能性は十分にあります。
中小消費者金融のメインターゲットは大手消費者金融や銀行系カードローンの審査に落ちた人たちであるため、審査基準を大手や銀行と同基準にしてしまうと誰も審査に通りません。
過去の信用情報や他社からの借り入れ状況に多少目を瞑って、審査に通しお金を融資するのです。
中小消費者金融のデメリット
WEB申請や無人契約機などの利便性の高いサービスの提供がない
中小消費者金融には無人契約機がなかったりWEB申し込みができないなど、大手消費者金融と比較して利便性がわるいため、多少審査基準を甘くしないと新規顧客が獲得できないのです。
さすがに他社借り入れの延滞が長期化していたり、債務整理したばかり…という人は審査通過は難しいかもしれませんが、それ以外の方であれば申し込んでみる価値はあるでしょう。
即日審査・即日融資は難しい
カードローンというツールの性質を考えた時に、今すぐ、そうでなくても明日にはお金を借りたい…という方は多いのではないですよね。
中小消費者金融は大手のように審査を機械で自動で行うことはしません。
機械で判別する部分と人の目で判断する部分があるのです。
よって即日審査や即日融資が難しく、特に繁忙期などに申請をしてしまうと予想以上に時間がかかってしまう可能性があります。
大手に比べて金利が高い
中小消費者金融は大手や銀行系に比べて金利が高いです。
中小消費者金融のメインターゲットは「大手消費者金融や銀行系カードローンの審査に落ちた人」です。
つまり中小消費者金融がお金を融資する人の多くが大手消費者金融や銀行に返済能力が低いと判断されたリスクの高い人たちということになります。
返済リスクが高いということは元本の回収リスクが高いことに繋がります。
そうなるとどうしてもリスク管理のために金利を高くして早い段階で元本分を回収してしまおうという考えになります。
金利が高いのは使用者にしてみればデメリットですが、中小消費者金融からしたら当然のリスク管理ということになります。
闇金融の可能性がある
中小消費者金融といってもピンキリです。
中小の中では、メジャーな消費者金融もあれば個人で経営しているような全国的に無名の消費者金融も存在します。
大手消費者金融にも審査落ちして、中小消費者金融でも審査が通らない人を狙って違法な金利でお金を貸す消費者金融が存在します。
そんあ返済能力がない人に無理矢理お金を貸して回収できるのか?と思いますが、精神的に追い詰めたり、暴力的な行為で意地でも回収したり裏の仕事に斡旋して無理矢理働かせたりと犯罪的な方法で絶対に回収するのです。
調べても情報が出てこないような中小消費者金融の場合は、金利や契約書によく目を通して慎重に申請しましょう。
おすすめの中小消費者金融2選
セントラル
セントラルは中小消費者金融でありながら大手並みの利便性の高いサービスを提供しています。
- WEB申請
- 即日融資
- コンビニ申請
- 無人契約機
以上に対応しているうえに、大手や銀行系カードローンの審査に落ちた人をメインターゲットにしている点は他の中小消費者金融と変わらないです。
なので審査基準が大手並みに厳しいということもなく、大手の審査には落ちたけど便利なサービスで楽にカードローンの申請がしたい…という方におすすめです。
フクホー
他社借り入れがある人におすすめの中小消費者金融は「大阪のフクホー」という消費者金融が有名です。
フクホーの新規融資では、ほとんど9.9万円の融資がおこなわれます。
これは「10万円までの融資は20%までの金利を設定してもよい」という利息制限法のルールを活用した融資方法です。
フクホーとしては20%という高い金利をとることで、万一返済されなくても利益は確保できますし、融資額も10万円以下ですから、返済不能になるリスクも最小限におさえることができます。
その一方で、利用者は少々返済リスクがある場合でも新規融資が受けられる…というメリットがあります。
多重債務者に優しいローン会社は危険
最後に他社借り入れがある人にも融資をしてくれる「危険なローン会社」について、そのリスクをお伝えしておきたいと思います。
個人間融資には手を出してはいけない理由
よくTwitterやインターネット広告を見ていると、以下のような文言を見かけます。
- 他社借り入れがあっても3万円即日融資可能
- 金融ブラックでも安心!審査無しで即融資
- 個人的にお金貸します。身分証明書のみでOK
危険なローン会社は、これ以外にもさまざまなうたい文句で融資申し込みを誘ってくることがありますが、このような融資の勧誘はほとんど「闇金やソフト闇金」です。
闇金やソフト闇金は、その名のとおり「闇の金融」ですので、正式な貸金業の登録はしておらず融資基準や利率、そして取り立てのルールについても法律を守る意識はありません。
貸金業法では「申し込み者の返済能力を調査すること」、そして「返済能力を超えた融資はしてはいけない」という決まりがありますが、闇金業者にはそのような法律は関係ありません。
そのため融資の際には細かな審査もしませんし、総量規制を超えていても実際に融資がおこなわれる例はいくらでもあります。
しかし、そのような人に融資を行うのには闇金融が「借金を必ず回収できる」という自信があるためです。
闇金やソフト闇金の本当の怖さ
闇金融が貸したお金を回収する方法はいくつかありますが、以下のようなテクニックが使われるのが一般的です。
- 最初の融資時に、利息を差し引いておく
- 金利手数料以外に、融資の手数料と称して3,000円~5,000円の手数料を徴収する
- 返済しようとしても返済を断られ、その間で利息を膨らませて一気に追い込みをかけてくる
- 返済が滞ると、実家や職場にでも取り立てにくる
- 自宅や職場に大量のピザや寿司が届くなどの嫌がらせをする
これ以外にも、個人間融資を装って融資を持ち掛ける闇金業者のなかには、女性の弱みにつけこんで以下の条件を突き付けて融資をする場合があります。
「返済を待ってもいいが、そのかわりAVに出演してほしい」
「返済が苦しいなら銀行口座を売るという方法もあるが、検討してほしい」
以上のなかでも銀行口座の売買に関わった場合は、それ自体が犯罪になりますし、自分が売った銀行口座が振り込め詐欺に使われると、売った口座は凍結され新規で銀行口座を作ることもできなくなります。
こうなると生活にも支障を来してしまいますので、とにかく闇金やソフト闇金の甘い誘惑には応じないほうが無難です。
他社借入がある時の審査申し込みは慎重に!
他社借り入れがある状態で新規のカードローンに申し込む場合、他社借り入れがない人と比較するとローン会社の審査は厳しくなります。
そのため、申し込み時には「申し込み内容の不備」「必要書類の不備」など、審査を長引かせるような余計な事態が発生しないように、細心の注意を払うことも大切なポイントです。
また、自分の他社借り入れ状況を把握せずに申し込むと、審査落ちの原因にもなりますので、契約中のローン会社に問い合わせる、または信用情報機関の本人開示制度を使って自分の情報を確認してから申し込むことをおすすめします。