特に株を始めたばかりの初心者なら、ついつい日々の株価変動で一喜一憂してしまいがち。
確かに私にも覚えがあります。
株を始めた直後はビギナーズラックでしょうか、含み益が膨らんでいく様子に思わず笑顔になる日々。
しかし一週間ほど経ったころでしょうか。
微妙な株価調整や地合いの悪さも重なり、見たこともないほどの大きな含み損が画面に表示されます。
含み損を抱えることに慣れてなかったその時の私は、慌てて手持ちの株を全部成行で売りました。
「これが損切りってやつか」という気分でした。
ちょうどコロナショックで世間が浮足立っていたこともあり、気分的にもネガティブだったのです。
結果私が売った翌日には、日経平均株価から売った銘柄の株価すべて元通り。
当然「売らなければよかった」と思ったものです。
そこで今回は、私のそうした経験も含めて「含み損」は気にしないで取引することの大切さを紹介します。
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基本的に株価は上がるもの
もう皆薄々わかっているとは思いますが、基本的に含み損は気にしないのが吉です。
基本的にどんな銘柄の株価も上がったり下がったりを繰り返すので、含み益と含み損が交互するのは必然です。
そして、成長株に投資しているなら、株価はだんだん右肩上がりになっていくはず。
つまり、含み損が出たとしても、それを気にしてはいけないのです。
一時的な含み損は仕方ない
株価というものは、基本的にどんな優良銘柄でも「上がったら下がるもの」と考えたほうがいいです。
例えそれがAmazon株でもです。
株価というのは様々な人の思惑で決まるものです。
上がったら売りたくなる人が一定層いて、下がったら株を買いたくなる人がいるもの。
その「下がったら買いたくなる人」の数が多くなる株の株価が上がっていくものなのです。
ですから、一時的に数円、数十円下がったところで、あなたが「今後末永く上がっていく株」を買っているなら気にすることではないのです。
基本的に株は長期投資
株式投資は基本的に長期投資で考えるべきです。
過去株で大きな儲けを出している人は皆、数年または数十年株を塩漬けにして放っておいた人ばかりです。
投資はギャンブルではないわけですから、今後売上、業績を伸ばす企業に投資すれば自ずと株価は上がっていくはずです。
ウォーレン・バフェットの言葉
「世界一の投資家」とも名高い世界を代表する投資家のウォーレン・バフェットの言葉を聞けば、いかに長期投資が有効かわかるはずです。
株式投資の極意とは、いい銘柄を見つけて、いいタイミングで買い、いい会社である限りそれを持ち続けること。これに尽きます
株が下落したときに売ってはいけない。むしろ買うべき
たとえ証券取引所が10年間閉鎖されることがあっても喜んで持ち続けたい銘柄だけを買いなさい。
いかがでしょう。
この長期投資を勧める言葉の数々。
しかもウォーレン・バフェットは、企業の株価が下がったタイミングで買いを入れる「逆張り」で利益を上げてきた人です。
ウォーレン・バフェットのように長期的に大きな資産形成を考えているなら、くれぐれも短期で株の売買を行いたいです。
ベテラン投資家がやっている含み損を抱えたときの思考法
ベテラン投資家は投資の経験が桁違いです。
つまり、含み損を抱えた経験も多いということ。
そんなベテランの「含み損を抱えた時何を考えるか」を学ぶことで、特に初心者は含み損に対する認識を改めることができそうですよね。
含み損は見ない
ここまでの説明を聞いていればうすうすわかるかもしれませんが、基本的に含み損は見る必要がありません。
そもそも株を買った時に、指標や地合い、業績を見て「ここは上がる」と思って株を買ったわけですから、多少落ちて含み損が出たとしてもそれは後々上がるための準備でしかありません。
しっかりしゃがみこんではじめて、しっかりジャンプすることができるのです。
ベテラン投資家は、上がる前は下がるもの、と理解しているから含み損は気になりません。
ですから投資で利益を上げたいなら、一時的に多少株価が落ちたとしても「気にしない」のが最良の策なのです。
社会情勢が変わるほどの暴落時損切りする
とはいえ、株価が暴落して含み損があまりにも大きくなるのは避けねばなりません。
あまりにも含み損が膨らみすぎて、その分資金を他に回せず、ただただ資産のみ減っていく状態。
これだけは避けなければなりません。
今回のコロナショック相場のような、社会全体、株式相場全体に大きく悪影響が出るような暴落が起きた時には、「損切り」として売りを入れたほうが良いでしょう。
逆に言えばそれ以外は、基本的に株をずっと持っておいて問題ないということ。
「成長株」を買ったと思うなら、基本的に社会のあり方が変わらない限り、ずっとホールドしておくべきです。
20年で株価が400倍にもなっているAmazon株が、その良い例です。
株をやっている時についついしがちなNG行動
含み損をちくいち気にしているような株の初心者が、ついついやってしまいがちなNG行動があります。
NG行動をやればやるほど、含み損が減るどころか増えていくのは言うまでもありません。
どうにもならないほどの含み損を抱えてしまう前に、やってはいけないNG行動について、しっかり頭に入れておきましょう。
損が出たらすぐ売ってしまう
確かに含み損は怖いです。
楽天証券アプリなら、マイナスの損額は赤い数字で表示されますから、あの赤い数字が表示されただけで嫌な気分になります。
しかし嫌な気分になるのと売るのはまた別の判断。
損が膨らんだ→売るを繰り返していると、当然株で儲けを上げる日は遠いです。
何度も記事の中で言っていますが、含み損は「見ない」「気にしない」これが含み損に対する正しい対応です。
利益が少し出たら売ってしまう
損が出るとすぐ売ってしまうのと同じくらいだめなのが、利益が出た瞬間売ってしまうことでしょう。
細かい利益を出すより、じっとホールドしてから利益を確定したほうが、得られる利益が大きくなるのは言うまでもありません。
「今後ずっと上がる」と確信して株を買ったなら、利益確定タイミングは後にするべきでしょう。
ルールを決めずに株価運用してしまう
ダラダラと株を買っていてはいけません。
実現損益を確定させるためにも、きちんと自分のなかでここまでいったら利益を確定させる。
ここまでマイナスが出たら損切りする。
と決めておくことで、収支を安定させられます。
特に初心者は、なるべく長く株式市場に居続けることが大事。
長く株取引を続けるためには、一度の取引で生じるマイナスを小さくする必要があるのです。
含み損で慌てない まとめ
株取引を行っていると、何度も含み損を経験するもの。
株価は基本的に上がったリ下がったりを繰り返すものですから、含み損が出るたびにあわてて株を売っているようでは、株で安定した収益を上げることはできません。
株の売却益をなるべく大きくするため、なるべく長く株式市場に居続けるためには、多少の含み損で慌てないことが大切です。