「どうしてもお金がないから、クレジットカード現金化をしようと考えている」
「駅でクレジットカード現金化って看板を持っている人がいたけど、それってどういうこと?」
こちらの記事では、クレジットカード現金化を実際にしたことがある筆者が、クレジットカード現金化について解説していきます。
クレジットカード現金化のやり方・リスク・生々しい体験談など、クレジットカード現金化を考えている人にはぜひ読んでほしい内容です。
これからクレジットカード現金化を考えている人は、一度落ち着いてこの記事を読んでみてください。
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クレジットカード現金化ってどういうこと?
まずはクレジットカード現金化とは、どのようなものなのか解説していきます。
クレジットカードのショッピング枠を現金化する
クレジットカード現金化とは、クレジットカードのショッピング枠を現金化すること。
クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠があり、ショッピング枠は買い物をするときに使います。
一方キャッシング枠はお金を借りるときに使う枠なので、通常現金がほしいときはキャッシング枠を利用します。
しかしキャッシング枠の限度額がいっぱいになってしまい、なおかつ現金が必要な時にクレジットカード現金化をする人がいます。
はじめに伝えておきますが、クレジットカード現金化はクレジットカード会社の規約違反です。
当社は、会員が次の各号のいずれかの事由に該当した又は当社が該当したと判断した場合、会員資格を取消すことができ、加盟店等に当該カードの無効を通知又は登録することがあります。
(5)換金目的でカードを利用する等カードの利用状況が適当でないと当社が認めた場合。
出典:楽天カード規約第19条3
ショッピング枠を現金化することはこの換金目的に該当するので、クレジットカード現金化が発覚したら、クレジットカード利用停止をされても文句は言えません。
楽天カードの規約を紹介させていただきましたが、他のクレジットカードも同様の規約があるので注意しましょう。
クレジットカード現金化には自分でする方法と業者に頼む方法がある
そんなクレジットカード現金化ですが、自分でする方法と業者に頼む方法の2つがあります。
みなさんも駅前で、クレジットカード現金化を掲げた看板を持っている人を見たことがありませんか?
先ほど紹介したようにクレジットカード現金化は、クレジットカード会社の規約違反にあたるため、堂々と広告が出せません。
そのため駅前で看板を持たせる、インターネットで宣伝するなどの方法で、クレジットカード現金化をしたいお客さんを探しています。
支払いを分割にすればその場はしのげる可能性が高い
それでは実際にクレジットカード現金化をすると、どのような状態になるかシミュレーションしてみましょう。
たとえばクレジットカードのショッピング枠10万円を、換金率90%で現金化したとしましょう。
その場合手元に9万円の現金が手に入りますが、返済は10万円しなければなりません。
この10万円を分割支払い手続きにすれば、手元に9万円の現金が手に入るのでその場はしのげます。
このようにクレジットカード現金化をすると、その場の支払いはしのげる可能性が高いです。
自分でクレジットカード現金化をする方法
それでは自分でクレジットカード現金化をするときは、具体的にどのような方法で現金化をするのでしょうか。
クレジットカードで金券やAmazonギフト券を購入する
クレジットカード現金化を自分でするときは、まず自身が持っているクレジットカードで換金可能な金券やAmazonギフト券を購入します。
かつてクレジットカード現金化といえば新幹線の回数券が定番でしたが、新幹線の回数券を購入することで現金化する人が増えたため現在では対策が強化されています。
新幹線の回数券を購入するときには、一度クレジットカード会社に連絡が入り、クレジットカード会社が決済NGを出すことがあります。
同様に換金率の高い商品券なども、クレジットカード会社から決済NG判定が出ることも。
クレジットカード会社も自己破産につながるクレジットカード現金化対策をしているので、現在かなり規制は厳しくなっています。
そのため現在ではクレジットカードでAmazonギフト券を購入して、それを換金することが低リスクで換金率が高い方法と言われています。
金券ショップやネットで売却する
クレジットカードで購入した金券やAmazonギフト券は、金券ショップやインターネットショップで売却できます。
もちろん額面の100%で売れることはありませんが、換金率の高い商品であれば換金率90%を超えることもあります。
換金したらすぐに現金が手に入るため、そこで手に入れた現金を支払いに充てるなどの対応が可能。
注意点としては決済時もしくは決済後、支払いを分割支払いにしておくことです。
分割支払いにすることを忘れると、翌月購入額が全額一括で請求されています。
クレジットカード現金化をしているということは支払いが厳しい状況だと思いますので、分割支払いにして少しでも支払いを先延ばしにしましょう。
クレジットカード現金化をするリスク
現金が手に入るリターンがある一方で、クレジットカード現金化にはいくつかのリスクが存在しています。
ここからはクレジットカード現金化をするリスクについて解説していきます。
クレジットカードが利用停止になることがある
はじめに紹介したようにクレジットカード現金化は、クレジットカード会社の規約違反です。
そのためクレジットカード現金化をしたことがばれると、クレジットカードが利用停止になることがあります。
近年では金券をクレジットカードで購入するとき、クレジットカード会社に連絡が入るので金券の購入ができないことも多いですね。
クレジットカード会社の規約違反をした場合、問答無用でクレジットカードの規約停止になります。
その場合現在の残高を一括支払いしなければならず、支払いがかなり大変になってしまいます。
クレジットカード現金化をするということは支払いに苦しんでいる人が多いので、残高一括が厳しく債務整理や自己破産をしなければならないという人も多いです。
クレジットカード利用停止は支払いサイクルが大きく狂う可能性があるので、とても大きなリスクですよ。
自己破産の免責不許可事由に該当する
クレジットカード現金化をするリスクとして、自己破産の免責不許可事由に該当することが挙げられます。
カードローンやクレジットカードの支払いが苦しくなった人の最後の手段である自己破産ですが、免責不許可事由というものがいくつか設定されています。
免責不許可事由に該当していた場合、自己破産が許可されないことがあり、かなり困った状況に陥ります。
破産手続開始を遅らせる目的で,クレジットカードで購入した商品を低廉な金額で換金してしまうなど「信用取引により商品を買い入れてこれを著しく不利益な条件で処分」(換金行為)したこと
出典:破産法第252条第1項
自己破産をするとしばらくの間クレジットカードが作れないなどのリスクがありますが、債務がなくなるので人生のやり直しをするための手段です。
その自己破産ができなくなるというのは、今後の人生を考えると大きなリスクですよ。
後々の支払いが苦しくなる
またあまり書かれていませんが、クレジットカード現金化をすると、後々の支払いが苦しくなることが大きなリスクです。
換金率90%でクレジットカード現金化をした場合、ただでさえ10%損をしています。
さらに返済を分割支払いにすると、手数料もかかるので実際に手元に残るお金はかなり少なくなります。
そのことを考えるとクレジットカード現金化は、カードローンよりも利率が悪いことが多いですね。
クレジットカードが利用停止する、自己破産ができなくなる可能性があるなどのリスクも考えると、あまりいい手段であるとは言えません。
もしカードローンを使えるのであれば、そちらを使ったほうがリスクは少ないですよ。
業者にクレジットカード現金化を依頼するとどうなる?
ここまで自分でクレジットカード現金化をする方法について解説してきましたが、クレジットカード現金化を専門とする業者もいます。
ここからは業者に頼んでクレジットカード現金化をするときの方法について解説していきます。
自分でクレジットカード現金化をするより換金率は下がる
クレジットカード現金化業者はリアルな店舗でも、インターネット上の店舗でもたくさん存在しています。
クレジットカード現金化業者の事務所に行くと、いくらクレジットカードの枠を現金化したいのか聞かれます。
その後商品を希望した金額で購入するためにクレジットカードを決済し、決済が通ればその場でその商品を買い取り。
いくらで買い取るのかは事前に知らされているので、その分の現金をもらって終了です。
説明から商品を購入が完了するまで、早ければ10分もかからずに終わるでしょう。
ただしクレジットカード現金化業者の場合、業者が間に入るので換金率は80%前後になることが多いです。
そのため自分でクレジットカード現金化をするより、換金率は低いですね。
業者を使ってもクレジットカード会社の規約違反になる
ちなみにクレジットカード現金化業者を利用しても、クレジットカード会社の規約違反に該当します。
業者を通したとしてもその場ですぐ商品を換金するということは、換金目的でクレジットカードを使っているからです。
クレジットカード会社はクレジットカード現金化業者に対しても厳しい目を向けているので、決済が通らないケースも存在しています。
その場合自身のクレジットカードが利用停止になり、クレジットカード現金化業者は何の保証もしてくれません。
クレジットカード現金化業者を使うときもリスクがあることは、頭に入れておきましょう。
悪質な業者もたくさん存在している
またクレジットカード現金化業者の中には、悪質な業者もたくさん存在していることが事実。
クレジットカード現金化業者は金融業として成立させるつもりもあまりなく、一時的な商売としていることが多いです。
現在クレジットカード現金化はクレジットカード会社の規約違反のみで、法律に違反しているわけではありません。
しかしクレジットカード現金化業者が逮捕されるニュースは、年に1度ほどのペースですが報道されています。
実際は逮捕まではいかなくてもかなり悪質な対応をしている業者も、たくさん存在しています。
そうした業者につかまってしまうと骨の髄までしゃぶられることになるので、こうした点からもクレジットカード現金化はあまりオススメできません。
クレジットカード現金化をした体験談からクレジットカード現金化の是非を語る
それではこれまでの内容を踏まえて、クレジットカード現金化を体験した筆者がクレジットカード現金化の是非を解説していきます。
これからクレジットカード現金化をするという人は、生々しい体験談を見てみましょう。
家賃や光熱費の支払いができなくなったのでクレジットカード現金化に手を出す
筆者がクレジットカード現金化をしたのは、2014年ごろのこと。
当時自身で事業をしていた筆者ですが、事業がうまくいかず家賃や光熱費の支払いができなくなっていきました。
食費などはクレジットカードで支払いができますが、家賃の支払いは現金でしなければなりません。
そのためなんとか現金を手に入れるために、クレジットカード現金化に手を出しました。
クレジットカード現金化は自分でおこなった
当時筆者は東京に住んでいたのでクレジットカード現金化業者がいることは知ってしましたが、クレジットカード現金化は自分ですることにしました。
自分でクレジットカード現金化をした理由は、換金率が高いから。
当時かなりお金に苦しんでいたので、少しでも換金率が高い自分でのクレジットカード現金化を選びました。
当時はまだ新幹線の回数券での現金化に対する監視が厳しくなかったので、自分で新幹線の回数券を購入して金券ショップに売りました。
換金率は95%ほどと高かったので、数か月分の家賃の支払いができました。
その場はしのげたが数か月後また支払いに苦しんだ
クレジットカード現金化で現金を得てその場はしのげましたが、数か月後またクレジットカードの支払いに苦しむことになります。
当時クレジットカードの支払いだけでなく、カードローンからの借り入れもあったので、支払いは困窮。
クレジットカード現金化で得たお金は家賃の支払いに消えてしまったので、さらに増えてしまった支払いに対応できなかったということです。
クレジットカード現金化でその場はしのげましたが、数か月後に苦しくなってしまったので、本当にその場しのぎでしたね。
自己破産することを決めたが手続きが大変
クレジットカードの支払いやカードローンの支払いが大変になった筆者は、最終的に自己破産をすることになります。
しかし先ほど紹介したようにクレジットカード現金化は、自己破産の免責不許可事由に該当します。
自己破産の依頼をした弁護士さんももちろんそのことはわかっていますので、クレジットカード現金化をしたことも正直に話しました。
自己破産の免責不許可事由には該当しますが、なぜクレジットカード現金化をしてしまったのか、クレジットカード現金化をした反省など、通常より提出する資料も多くなりました。
最終的に自己破産は認可されましたが、これは弁護士さんの協力があってこそ。
自己破産は認可されないこともあるので、リスクがあることは頭に入れておきましょう。
クレジットカード現金化はオススメしません
実際にクレジットカード現金化をした筆者からすると、クレジットカード現金化はオススメできません。
クレジットカード現金化で現金を手に入れたとしても、その場しのぎにしかならず数か月後より重い支払いがあります。
そもそもクレジットカード現金化をするということは、家計の状況がかなり困窮しているケースが多いです。
そのため収入が増えるなど状況が改善できなければ、いずれ債務整理や自己破産という道が待っています。
クレジットカード現金化は自己破産の免責不許可事由に該当しますし、数カ月しのぐこととの天秤をかけると、クレジットカード現金化はしないほうがいいというのが私の意見です。
クレジットカード現金化をする前に一度立ち止まって考えよう
ここまでクレジットカード現金化について解説してきました。
クレジットカード現金化をした筆者の体験からすると、クレジットカード現金化はやめたほうがいいです。
クレジットカード現金化を考えている人は、一度立ち止まって考えてみましょう。