住宅ローンは元金均等返済と元利均等返済どちらの返済方法がお得?

住宅ローン用語集

受託ローンには元金均等返済と元利均等返済という2つの返済方法があります。

どちらも名前が似ているのですが、どちらを選ぶのかで住宅ローンの返済スケジュールは全然違ってきます。

はたして元金均等返済と元利均等返済の違いは、どんな点なのでしょうか。

こちらの記事では、元金均等返済と元利均等返済の違いについて解説していきます。

住宅ローンにおける期限の利益喪失とは?通知書が届いたときの対処方法も紹介
「住宅ローンの期限の利益喪失通知が届いた」期限の利益喪失とはあまり聞きなれない言葉ですが、実はかなり大変な状況の一歩手前まできています。はたして期限の利益喪失とは、どのようなものなのでしょうか。もしあなたに期限の利益喪失通知が届いているので
アイフル
アイフル(300x250)-20221201
おすすめポイント
  • 最短30分で審査完了!即日融資も可!
  • はじめての方なら最大30日間無利息!
  • Web完結!郵送物一切なし!
実質年率
3.0%~18.0%
限度額
800万円
審査時間
最短30分
融資時間
最短1時間
公式サイトはこちら

元金均等返済と元利均等返済の返済方法の違い

まずは元金均等返済と元利均等返済の返済方法の違いを解説していきます。

金融機関はどちらの住宅ローンも用意しているので、自分で違いを把握しておきましょう。

毎月元金の返済額が一定なのか合計の返済額が一定なのかの違い

■元金均等返済とは

  1. 毎月お支払いいただく返済額のうち、元金の額が一定です。
  2. 元利均等返済に比べて、元金の減少が早いため、返済がすすむにつれて、毎月の返済額は少なくなります。
  3. 元利均等返済に比べて、元金の減少が早いため、総支払利息や総支払額が少なくてすみます。
  4. 元利均等返済よりも当初の返済額が多いため、借入時に必要な収入は高くなります。

■元利均等返済とは

  1. 毎月お支払いいただく返済額が一定です。
  2. 返済計画が立てやすく、元金均等返済に比べて当初の返済額を少なくすることができます。

出典:フラット35

元金均等返済を選んだ場合、毎月元金の返済額が一定です。

一方元利均等返済を選んだ場合、毎月の合計返済額が一定です。

元金均等返済は次第に返済額が減っていくのに対して、元利均等返済は常に一定ですね。

金融機関はどちらの返済方法も用意しているので、選択は自分次第です。

元金均等返済と元利均等返済の返済スケジュール

それでは実際に元金均等返済と元利均等返済を選んだ場合、返済スケジュールの違いを紹介していきます。

3,000万円を1.5%の固定金利、30年返済で借りた場合の違いをご覧ください

金額元金均等返済元利均等返済
借入額3,000万円3,000万円
初回返済額約12万1千円約10万4千円
総返済額約3,677万円約3,727万円
内利息額677万円727万円

出典:楽天銀行

このように元金均等返済の方が初回返済額は、約1万7千円高いので返済は大変です。

しかし元金均等返済の方が総支払額は、50万円ほど安いですね。

今後のライフプランに応じて選択すべき

後ほど元金均等返済と元利均等返済それぞれを選ぶメリット・デメリットも紹介しますが、それぞれにメリットとデメリットが存在しています。

そのため必ずどちらかを選ぶべきということはありません。

大切なのは今後のライフプランを考えること。

支払い総額が少ないからといって元金均等返済を選んでも、支払いができなければ意味がありません。

住宅ローンの返済方法を選ぶときには、今後のライフプランをしっかり考えましょう。

元金均等返済を選ぶメリット・デメリットと元金均等返済を選ぶべき人

それでは元金均等返済を選ぶメリット・デメリットと、元金均等返済を選ぶべき人について解説をしていきます。

どちらの方法を選ぶか悩んでいる人は、自分にはどちらが向いているか考えながら読んでいきましょう。

最終的な支払い額は少なくてすむ

元金均等返済最大のメリットと言える点は、最終的な支払い額が少なくてすむ点です。

住宅ローンの支払いは金額が大きいので、少しでも金額は下げておきたいですね。

そのため支払いができるのであれば、元金均等返済を利用するメリットは多いです。

最大のメリットと言える点なので、しっかり把握しておきましょう。

はじめは支払い額が多い点がデメリット

一方デメリットと言える点は、返済はじめに支払い額が多い点です。

元金均等返済は次第に返済額が減っていきますが、はじめは支払い額が多いので収入によってはしんどくなります。

人生には思わぬ出費があるので、支払い状態がギリギリでは選ぶべきではありません。

支払いが遅れるとなると信用情報にも影響があり、最悪の場合住宅を売却されてしまう可能性もあります。

そのため元金均等返済を選ぶのであれば、返済計画をしっかり立てなければなりませんよ。

支払いに余裕があれば元金均等返済がおすすめ

元金均等返済を選ぶべき人は、支払いに余裕がある人です。

家計簿を確認して収入と支出を確認後、住宅ローンを支払っても余裕があることが大切です。

支払い総額が少ないからといって収支状況がギリギリであれば、元金均等返済は選ぶべきではありません。

元利均等返済を選んだとしても収支に余裕があれば、繰り上げ返済をしていくことも可能です。

そのため元金均等返済を選ぶのは、収支状況に余裕がある人だけにしたほうが無難ですよ。

元利均等返済を選ぶメリット・デメリットと元金均等返済を選ぶべき人

続いては元利均等返済を選ぶメリット・デメリットと、元金均等返済を選ぶべき人について解説していきます。

元利均等返済にも選ぶメリットがあるので、こちらもしっかりと把握していきましょう。

毎月の返済額が同じなので返済スケジュールが立てやすい

元利均等返済最大のメリットと言える点は、毎月の返済額が同じであるという点です。

毎月の返済額が一定なので、返済スケジュールはとても立てやすいですね。

住宅ローンは支払い期間が長期間になるので、あまり無理をして返済すべきではありません。

そのため住宅ローンの支払いが少しでも不安であれば、元利均等返済を選んだ方が無難でしょう。

毎月の返済額が同じであれば家計簿もつけやすいので、返済スケジュールが立てやすい点はメリットですよ。

最終的な支払い額が多くなる点がデメリット

一方元利均等返済のデメリットとしては、最終的な支払い額が多くなる点です。

先ほど元金均等返済と元利均等返済の支払い額を比較しましたが、最終的に50万円ほど元利均等返済の方が支払い額は多くなります。

50万円と言えば大金なので、できれば節約したいですよね。

ただ支払い額を少なくしたいからと言って、無理な返済計画を組んでしまっては、予定外の出費があったときに対応ができません。

そのためまずは元利均等返済を選んで、その後繰り上げ返済をしていくということも考えておきましょう。

無理なく返済したい人におすすめ

これらのことをまとめると、元利均等返済は無理なく返済をしたい人におすすめです。

住宅ローンを組んで住宅を購入する人は、子供が産まれたタイミングの人も多いと思います。

これから子供の学費や食費が増えていく段階であれば、子供の教育費用のお金もしっかり確保していたほうがいいですよね。

そうしたことを考えると、多少支払い額が多くなっても元利均等返済を選ぶという選択肢はありです。

1番駄目なのは住宅ローンで無理なく返済スケジュールを組んでしまい、他に使うべきお金が支払えなくなること。

充実した生活をしていくためにはバランスが大切なので、無理なく返済したい人には元利均等返済がおすすめですよ。

元金均等返済と元利均等返済どちらを選ぶか考えよう

ここまで元金均等返済と元利均等返済の違いについて解説をしてきました。

住宅ローンの支払いに余裕があるのであれば元金均等返済を選んだ方がいいですが、少し家計が苦しそうだなと思ったら元利均等返済を選ぶという選択肢もあります。

いずれを選ぶにしても今後の人生をしっかり考えて、無理のない支払い状況になるようにしていきましょう。