クレジットカードのオーソリとは、カード決済がおこなえる状態にあるか確認することをいいます。
聞いたことがない言葉かもしれませんが、クレジットカードで決済をするうえでオーソリは重要です。
オーソリが承認されない場合は、決算をおこなうことができません。
もしも会計でオーソリエラーが発生した場合はどうすればいいのでしょうか?
この記事ではクレジットカードのオーソリの仕組みとオーソリが必要な理由について解説し、オーソリエラーの種類とエラーが発生した場合の対処法についても解説します。
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クレジットカードのオーソリとは
オーソリとはオーソリゼーションの略称のことで、「信用承認」「販売承認」といわれます。
簡単にいえば提示したクレジットカードで決済をしてもいいのか確認する作業のことです。
クレジットカードの決済でおこなわれる作業は、オーソリでクレジットカードが使えるか確認した後、クレジットカードで支払いをおこない売り上げを確定させる2つの作業があります。
具体的なオーソリの仕組みを解説していきます。
クレジットカードのオーソリの仕組み
クレジットカードを提示した際、領収書が発行されるまでの間の時間があると思いますが、その時間がクレジットカードのオーソリをおこなっている時間です。
短時間の間でクレジットカードが有効であるか、限度額に達していないか、不正利用の疑いがないかどうかをカード会社から調べており、問題があればオーソリが承認されずクレジットカードでの決済ができなくなります。
クレジットカードの決済で暗証番号を入力するのも、オーソリの確認のための重要な手順です。
暗証番号が間違っている場合もオーソリが確認できず、エラーとなってしまいクレジットカードで決済することができなくなります。
仕組みについて理解したところで、オーソリの必要性について解説していきます。
クレジットカードのオーソリが必要な理由
クレジットカードのオーソリが必要な理由は3つあります。
- 不正利用を防止するため
- 限度額を確認するため
- クレジットカードが有効であるか確認するため
一つずつ解説していきますね。
不正利用を防止するため
オーソリが必要な一番の理由は不正利用を防止するためです。
クレジットカードには様々な不正利用の手口があり、新しい手口による不正利用も増加しています。
不正利用が発生すると消費者はカード会社に報告し、不正利用が確認された場合はお店にチャージバックを求めることができます。
チャージバックとは、不正利用の被害が発生した場合に消費者を守る制度であり、消費者は被害額を返金してもらえます。
しかしお店は売り上げが無効になるだけでなく、商品も返って来ません。
そのためお店側としては、不正利用は何としてでも阻止をしなくてはならないのです。
オーソリはクレジットカードの不正利用を防ぐためのセキュリティの役割を果たします。
限度額を確認するため
限度額を確認しない場合、限度額を超えて利用できてしまうので確認が必要になります。
オーソリを通してクレジットカードの限度額を確認することで、売り上げ処理ができるかどうかを判断しているのです。
また、オーソリを確認すると支払いの遅延などトラブルがないかどうか確認することもできます。
限度額に問題がないと判断されるとそのままクレジットカードの利用枠が確保され、売り上げ処理に移ります。
クレジットカードが有効であるか確認するため
オーソリにはクレジットカードが利用できるか確認するための役割もあります。
例えば、カードの有効期限が切れている場合、クレジットカードは利用できません。
また、インターネットでショッピングをした際にクレジットカードを利用したことがある人で、1円の謎の請求を受けたことがある人もいるかもしれません。
不正利用を疑うかもしれませんが、ショッピング先のサイトが1円を請求する理由は、クレジットカードで決済ができるかどうか確認するためです。
もちろん、請求された1円は後で返金されます。
1円でも決済をすればオーソリの確認ができるので、カードが有効であるか判断するためにこのような請求がおこなわれるのです。
ただし、万が一1円が返金されない場合や、少額でも説明がない状態で1円以上の請求があった場合はオーソリの確認ではなく不正利用ですので注意が必要です。
お店側も消費者もオーソリを確認することで不正利用のリスクを軽減し、安心して取引ができるようになるのでオーソリは必要であるといえます。
クレジットカードのオーソリの種類
オーソリには実行の方式と売り上げ処理の方式に種類があります。
それぞれの種類について確認していきましょう。
クレジットカードのオーソリの実行方式の種類
オーソリの実行方式の種類は2つあります。
- 自動オーソリ
- 手動オーソリ
自動で即時実行されるか、事業者自身が手動でおこなうかの2種類があります。
自動オーソリは在庫が確保できているときに、クレジットカードの利用枠をできる限りはやく確保するために利用されます。
また、ECサイトにクレジットカードを登録したときにクレジットカードが有効であるか判断する場合にも用いられます。
手動オーソリは在庫の確認ができていない場合や、出荷の準備が整っていない場合に用いられます。
確実に商品が提供できるか分からない場合は、自動オーソリではなく担当者が手動でオーソリを確認する必要があります。
次に売り上げ処理の種類について解説していきます。
クレジットカードのオーソリの売り上げ処理の種類
クレジットカードのオーソリの売り上げ処理の種類も2つあります。
- 自動売り上げ方式
- 指定売り上げ方式
自動売り上げ方式は、オーソリを承認した後、自動的に売り上げの処理をおこないます。
アプリの課金費用などの実物の商品を郵送する必要がない場合や、商品在庫が常に確保できている商品に対して利用することが可能です。
指定売り上げ方式は、事業者のタイミングで売り上げ処理をおこないます。
売り上げ処理をおこなっていない状態でも、クレジットカードの利用枠は確保された状態になります。
事業者が売り上げ処理をおこなったタイミングで、カード会社に請求がいくシステムとなっています。
利用枠の確保期間は、90日前後までであれば確保が可能です。
特にECサイトでクレジットカードを支払いの方式にする場合は、オーソリの実行方式と売り上げ処理の種類は重要になります。
次は、オーソリが確認できなかった場合に発生するオーソリエラーについて解説していきます。
クレジットカードのオーソリエラー
上記でクレジットカードにおけるオーソリが決済に必要であることを証明してきました。
オーソリが承認されないとオーソリエラーという状態になり、オーソリが正しく処理されないので決済ができないということになります。
主なエラー理由は次のようになっています。
エラー | 内容 |
---|---|
保留判定 | 不正利用が疑われる取引を確認しオーソリを保留 |
暗証番号エラー | 入力した暗証番号が間違っている |
限度額オーバー | 利用限度額を超過した |
事故カード | 利用停止になっているカードを利用した |
無効カード | 無効となっているカードを利用した |
会員番号エラー | 0円、または不正な金額が入力されている |
有効期間エラー | カードの有効期限が切れている |
オンライン終了 | オンライン端末の運用期間が終了している |
分割回数エラー | 不適切な分割回数が入力された |
取扱不可 | 退会済みのカード等が使用された |
カード取り込み | 盗難・事故カードが利用された |
ボーナス月エラー | 設定のないボーナス月を入力した |
ボーナス月不正 | ボーナス払いの期間外を指定した |
このようにエラーには様々な種類があります。
それでは、エラーが出た場合の対処法はどのようにすればいいのか解説していきます。
クレジットカードのオーソリエラーが出たときの対処法
クレジットカードのオーソリエラーが出たときの対処法は3つあげられます。
- 暗証番号などを再確認する
- カード会社にエラーを問い合わせる
- 別の支払い方法を検討する
それぞれ解説していきます。
暗証番号などを再確認する
まず暗証番号・限度額・カードの有効期限を確認しましょう。
暗証番号が間違っている場合であれば、再度正しい暗証番号を入力することで決済ができます。
また、限度額に関しては落とし穴もあり、ECサイトで商品を選択した後、商品の選択を一部キャンセルして購入画面に移った場合、選択しなかった商品の金額も合わせてオーソリが限度額を判断することがあります。
実際には限度額をオーバーしていませんが、キャンセルした商品の合計金額を上乗せした結果、限度額をオーバーした場合は限度額オーバーのエラーが発生します。
時間が経てばこのエラーは解決することもありますが、限度額がギリギリの場合や、高額な商品を間違って選択してしまった場合はエラーの影響を受ける可能性があります。
限度額が本当に上限に達している場合や、カードの有効期限が切れている場合はクレジットカードを今利用することができないので、別の支払い方法を検討しましょう。
カード会社にエラーを問い合わせる
オーソリエラーが出た場合、エラーコードが表示されますが、エラーコードの内容が分からない場合もあります。
この場合は、クレジットカードのカード会社に問い合わせることでエラーの内容を把握することができます。
エラーコードはカード会社によって異なりますが、検索すると会社ごとのエラーコード一覧表が出てくる会社もあるので、エラーコードと内容を把握し、現在発生しているエラーについて理解しましょう。
暗証番号、限度額、有効期限に心当たりがない場合は、エラーの内容を把握することが重要です。
保留判定やカードが無効化されていることが分かった場合は、カード会社に問い合わせて原因を特定しましょう。
別の支払い方法を検討する
エラーの内容を把握すると、今、クレジットカードで支払えるかどうか分かるかと思います。
暗証番号の間違い以外でオーソリエラーが出た場合は、その場での解決は難しく、クレジットカードを利用することができない状態になりやすいです。
クレジットカードを2枚以上持っている場合は別のカードを使えば問題ありませんが、クレジットカードを1枚しか持っていない場合は別の支払い方法を検討する必要があります。
クレジットカード以外の支払い方法を下記にまとめました。
- 現金払い
- プリペイドカード
- 電子マネー
- デビットカード
実店舗でオーソリエラーが発生した場合は、様々な方法で支払いができますが、ECサイトでオーソリエラーが発生した場合は現金払いが難しいので、どのようにすればいいのか迷う人も多いかと思います。
この場合は、プリペイドカードを利用するのが一番効果的です。
プレイペイドカードを活用する
iTunesやGoogle Playで利用するのであれば、専用のプリペイドカードを買えば問題ありませんが、専用のプリペイドカードがないECサイトの場合は困るかもしれません。
その場合は、クレジットカードと変わらず審査不要で利用できる「V・プリカギフトカード」がおすすめです。
カードに書かれている番号を入力するだけでVISAのクレジットカードに対応しているECサイトであれば利用できます。
クレジットカードが今は利用できないと分かった場合は、その場は別のクレジットカードや、プリペイドカードなどで支払うようにしましょう。
事業者ではなくクレジットカードの利用者なら理解する必要はない
クレジットカードが使えない時の対処法を紹介しましたが、対処法は知っておいた方がいいのですが、オーソリの仕組みはクレジットカードの利用者が知る必要は特にないです。
クレジットカードのオーソリやオーソリエラーの仕組みは複雑です。
事業者がクレジットカード会社に請求する際の注意事項としての側面が強く、クレジットカードの利用者が深く理解する意味はありません。
マメ知識の一つとして知っておけば飲み会のネタにはなったり、もしクレジットカードが使用できない場面になった時に理由がわかる…その程度の意味しかありません。
まとめ クレジットカードのオーソリの理解は事業者に必要
クレジットカードのオーソリ(オーソリゼーション)について解説しました。
オーソリは不正利用を防ぐための手段であり、特に不正利用のリスクが高いECサイトでは必要不可欠です。
万が一、オーソリエラーが発生した場合は慌てずエラー内容を把握し、別の支払い方法を検討するようにしてくださいね。
これからECサイトでクレジットカードに対応する事業者の人は、セキュリティに関わるオーソリは特に重要ですので、必ず理解しておきましょう。