家を買う平均年齢は何歳?年齢・年収・ローン金額など住宅購入事情の統計を調べてみた

家を買う

「家を買おうと思っているけど、周りの人が何歳くらいで家を買っているか気になる」
家は人生で1番大きな買い物と言われているので、購入するときは慎重にならなければなりません。

もちろんその時には、他の人が何歳くらいで家を買っているのかなど、気になることも多いでしょう。

こちらの記事では、国土交通省のデータをもとに家を買う時の平均年齢・年収などのデータを分析して解説。

これから家を買おうと考えている人のために、今後に役立つ情報をお届けしていきます。

家の購入を考えている人は、この記事を読んで今後の計画を考えてみましょう。

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家を買う平均年齢は何歳?

まずは家を買う平均年齢について解説してきます。

家を買う時はローンを組む人も多いですが、はたして何歳くらいでローンを組んでいるのでしょうか。

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国土交通省が「平成29年度 住宅市場動向調査報告書」を発表

まずこの記事で紹介させていただくデータですが、国土交通省が発表した「平成29年度 住宅市場動向調査報告書」をもとに紹介させていただいています。
参考:平成29年度 住宅市場動向調査報告書

データは平成30年5月30日付で発表されており、その後修正もされています。

注文住宅や・分譲マンションなどそれぞれの建物別に600件以上の回答から出されたデータなので、信頼性はかなり高いと言っていいでしょう。

家を買う平均年齢は40歳前後

まずは家を買う人の平均年齢を紹介していきます。

国土交通省の調査によると、家を買う人の平均年齢は以下のようになっています。

住宅の種類平均年齢
注文住宅43.8歳
分譲戸建住宅39.6歳
分譲マンション44.1歳
中古戸建住宅45.9歳
中古マンション47.2歳

このように住宅の種類によって多少差がありますが、平均年齢は40歳前後であることが多いようです。

ちなみに注文住宅(新築)・分譲戸建住宅・分譲マンションでは、購入時の年齢は30代の比率がもっとも多く、中古戸建住宅・中古マンションでは40代の比率がもっとも多いです。

新築や分譲で家を買う場合の方が金額は高くなるので、その分ローンを組むタイミングも早くなるのでしょう。

ローン完済までの逆算で40歳までに住宅を購入する人が多い

それではなぜ40歳前後で家を買う人が多いのでしょうか。

大きな理由の一つが、住宅ローン完済までの期間を逆算すると40歳といえ年齢がでてくることです。

金融機関の住宅ローンは完済までの年齢が決められており、おおむね75歳または80歳までと定められています。

ローンの期間は30年~35年になることが多いので、完済までの期間を逆算すると40歳までに住宅ローンを組んで75歳で完済というパターンが見えてきます。

そのため30歳ごろから住宅ローンを組むかどうか考えて、30代後半から40歳になるまでに決断するというケースが多そうですね。

家を買うことを考えている人は、一つの目安として覚えておきましょう。

子供ができて家の購入を考える人も多い

また家を購入するタイミングの一つとして、子供ができてから家の購入を考える人も多いようです。

厚生労働省が発表している2018年度の結婚平均年齢は男性31.1歳、女性29.4歳です。
参考:人口動態調査
日本では晩婚化が進んでいると言われており、男女ともに初婚年齢は30歳前後です。

結婚後子供を作るとなると30歳を過ぎることが多くなり、その後家を買うかどうか決めると考えると、先ほどのデータ通り30代後半にローンを組むという事情も合致しそうですね。

賃貸物件に住み続けるという選択肢ももちろんありますが、育児を考えると住宅でしっかり育てたいという人が、結婚・出産を機に家の購入を考えるのでしょう。

結婚・出産は人生でも大きな転換点なので、それを機に住宅の購入を考える人も多いようですね。

家を買う時の年収について

続いては家を買う時の年収について解説してきます。

家を買う時は自己資金も必要ですが、住宅ローンを組んで購入する人が大半です。

はたしていくらくらいの年収があれば、住宅ローンを組んで家が買えるのでしょうか。

家を買う時の世帯平均年収は600万円~800万円ほど

国土交通省の調査によると、家を買う時の世帯平均年収は以下の通りです。

住宅の種類世帯平均年収
注文住宅698万円(三大都市圏の場合734万円)
分譲戸建住宅701万円
分譲マンション796万円
中古戸建住宅608万円
中古マンション632万円

新築物件を購入している人と、中古物件を購入している人では世帯平均年収に100万円~200万円ほどの差がありますね。

また都市圏かどうかで世帯平均年収にも大きく差が出ています。

このデータはあくまで世帯平均年収なので、個人の年収ではないことだけ注意してみてください。

日本人の平均年収は440万円ほど

それではこのデータをより細かく分析していきましょう。

国税庁の調査によると、日本人の平均年収は440万円ほどのようです(参考資料:https://www.nta.go.jp/index.htm)
ただし年収の中央値は350万円ほどなので、体感としては中央値の方が近いでしょうか。

平均値はデータ対象の人の年収をすべて足して人数で割った数字、中央値はデータ対象の人の年収を並べてちょうど真ん中に位置する数字です。

そのためとびぬけて高い年収の人がいると、年収の平均値は一気に上がります。

年収のように一部の人が高い数字を出す値については、中央値の方が感覚に近いと言われています。

共働きの世帯もしくは平均以上稼いでいる人が家を買っている

住宅購入者の世帯平均年収と日本人の平均年収を照らしあわせてみると、住宅を買っている人は共働きの世帯もしくは平均以上稼いでいる人が多そうだという傾向が見えてきます。

日本人の平均年収は住宅購入時の平均年収に比べてかなり低いです。

ただし共働きするという前提であれば、住宅購入時の世帯平均年収を上回る家庭はたくさんあるでしょう。

近年育児休暇に力を入れている会社も多く、育児休暇中も給料が支払われる会社もあります。

そのため子供が産まれるというタイミングでも、世帯年収を維持できるのであれば住宅を購入するということは十分検討できる範囲でしょう。

女性が専業主婦になったうえで住宅を購入することを考えるのであれば、男性には平均以上の稼ぎが求められます。

年功序列制度も崩壊しつつある日本なので、30代個人で年収700万円を達成できる会社はかなり限られそうですね。

そうなると住宅の購入を検討するのであれば、夫婦共働きが求められるということが今後のスタンダードになりそうです。

住宅を買う時の年齢と平均年収からは、このような結論が導き出されました。

このデータをもとに夫婦で今後の生き方を考えてみてはいかがでしょうか。

家を買う時のローンについて

続いては家を買う時のローン事情について、データを分析していきます。

家を買う時はほとんどの人が住宅ローンを組むことになるので、住宅ローンについてしっかり学んでおきましょう。

自己資金はいくらくらい必要なのか

住宅の種類自己資金
注文住宅(三大都市圏)1,469万円
分譲戸建住宅1,014万円
分譲マンション1,796万円
中古戸建住宅1,318万円
中古マンション1,227万円

家を買う時には住宅ローンを組むことが多いですが、自己資金ゼロで住宅ローンを組むことはほぼありません。

住宅ローンは高額なので、頭金という名前で自己資金を支払うのが一般的です。

住宅の種類によりますが自己資金は1,500万円前後必要になるというデータがでているので、今後の生活も考えると2,000万円は用意しておいた方がいいでしょう。

たとえば30歳で結婚して35歳で家を買うことを検討しているのであれば、5年間で頭金プラスアルファの分は貯金しておきたいですね。

ローン返済期間は30年ほど

住宅の種類ローンの平均返済期間
注文住宅31.1年(建物のみ、土地は33.2年が平均)
分譲戸建住宅30.7年
分譲マンション29.7年
中古戸建住宅26.3年
中古マンション24.7年

ローンの返済期間は新築物件であれば30年前後、中古物件であれば25年前後が平均です。

ローンの完済までの期間を逆算すると、やはり30代の間にローンを組む人が多い理由もわかります。

65歳まで働くとしたら35歳で30年ローンを組むというのが、現実的で計画が立てやすいところですね。

ローンの返済は長期間にわたるので、そのうえで計画を立てることが大切ですよ。

年間返済額と返済負担率について

住宅の種類ローンの年間平均返済額ローンの返済負担率
注文住宅130.5万円20.4%
分譲戸建住宅119.2万円18.4%
分譲マンション123.1万円17.0%
中古戸建住宅110.0万円17.7%
中古マンション96.4万円15.6%

ローンの年間平均返済額と返済負担率のデータは、このようなデータがでています。

ボーナスなどを考えないのであれば、月々の返済額は10万円前後で収入の15~20%ほどを返済に回すのが平均的なようですね。

実際にローンを組むときは、このように年間の返済額と返済負担率はしっかりと考えておきましょう。

住宅ローンにはさまざまな商品があり、金利や返済額が変動するものもあります。

返済負担率が上がりすぎると日常生活が大変になるので、完済まで少し余裕をもってローンを組むことが大切です。

月々の返済額だけでなく、年間の返済額や返済負担率単位で考えると、どのような住宅ローンを組むべきかどうかが見えてきますよ。

国土交通省の調査から見えてくること

ここまで国土交通省の調査によるデータを紹介しできましたが、このデータをもとに住宅の購入時に考えなければならないことを紹介していきます。

データは見るだけでなく、データを活用することが大切ですよ。

家を買う時には一定の自己資金を用意しておく必要がある

国土交通省の調査から見えてくることの1つ目としては、家を買う時には一定の自己資金の用意をしておかなければならないことです。

住宅購入時には住宅ローンを組む人が多いですが、頭金なしで住宅ローンを組むと月々の返済額がかなり多くなってしまいます。

ローンを組んだ場合返済負担率20%前後になるというデータがでていますが、頭金がないと返済負担率が30%を超えてしまうこともあります。

そうなると生活がかなり苦しいですし、子供にお金がうまく使えないという事態にもなってしまいます。

そのことを考えると、少なくとも1,000万円は自己資金を用意してローンを組みましょう。

そのためにはすぐに住宅ローンを組むのではなく、家の購入に向けてコツコツ貯金していくことが大切です。

住宅ローンを組むときは逆算することが大切なので、その練習だと思って貯金も逆算して貯めていきましょう。

たとえば年間200万円の貯金が必要であれば、月々16万円強貯めなければなりません。

そう考えると生活費にいくら使っていいのかもわかるので、計画的な生活ができるようになりますよ。

ローンは完済までの長い目で見ることが大切

国土交通省の調査から見えてくることの2つ目としては、ローンは完済までの長い目で見ることが大切です。

国土交通省の調査によると、住宅ローンの完済までは25年から30年の期間がかかります。

30年後というと会社を定年している人も多いと思うので、かなり長いスパンで考えることが大切。

ローンを組むまでには自己資金をしっかり貯めることが大切ですが、家を買った後も長い目で返済していくことが大切です。

返済は早く終わるに越したことはないので、状況によっては繰り上げて返済することもいいでしょう。

月々ただ返済するだけでなく、長い目で見てローンを完済することが大切ですよ。

年収が低くても家を買うことはできるが計画性は大切

国土交通省の調査から見えてくることの3つ目としては、計画性が大切だということです。

国土交通省の調査から住宅ローンを組むときには、世帯年収が600万円から800万円ほどが平均であることがわかりました。

しかしこれはあくまで平均の数字で、世帯年収がこれより低くても住宅ローンを組める可能性はあります。

ただし年収が低い場合、当然住宅ローンの審査は厳しくなります。

そのため審査に通るためには、ある程度貯金がある・年収が上がる見込みがあるなど、何かしらの理由が必要です。

年収が低くても家を買うことはできますが、その場合計画的に住宅ローンを組むことが大切ですよ。

家を買う前に考えるべきこと

ここまで家を買う時の平均年齢や年収などを紹介してきました。

データを見たうえで家を買う計画が立てることは大切ですが、その前に考えておくべきことを最後に紹介していきます。

住宅ローンの減税制度は活用すべき

家を買うことを決めたのであれば、住宅ローンの減税制度は活用しましょう。

住宅ローンの減税制度とは毎年住宅ローン残高の1%を10年間所得税から控除されるという制度。

さらに2019年10月の増税がきっかけに、2020年12月31日までに新居に入居した場合、住宅ローン減税が3年延長される制度も設けられました。

そのため新たに住宅を購入するのであれば、住宅ローンの減税制度は活用すべきです。

国土交通省の調査でも新築物件を購入した人は9割、中古物件を購入した人は6割ほどの人が住宅ローンの減税制度を利用しています。

中古物件の場合減税制度が活用できない物件もありますが、対象の物件であれば制度は活用すべきです。

こうした制度をうまく活用していくと、住宅ローンの返済が少し楽になりますよ。

なぜ家を買うのかあらためて考えてみよう

また家を買う前には、なぜ家を買うのかあらためて考えてみることも大切です。

住宅ローンは金融機関にとっても利益が大きい商品なので、金融機関の人も親切に勧めてきます。

そのとき大切なのが、自分にとってなぜ家が必要なのか考えること。

家を購入したら生涯そこに住むことになるので、転勤があれば単身赴任になる可能性もあります。

また日本のマイホーム神話も崩れてきていますので、ずっと賃貸に住み続けるという選択肢をとる人もたくさんいます。

こうした事情を踏まえたうえで、なぜ家を買うのかはあらためて考えてみましょう。

なぜ家を買うのかあらためて考えてみると、見えてくることもたくさんあるので今後の人生にも役立ちますよ。

統計は大切だが自分の人生が1番大切

こちらの記事では、国土交通省の調査を紹介してきましたが、統計はあくまで統計です。

もちろん統計やデータは大切なのですが、1番大切なのは自分の人生。

統計より年収が低かったからといって、家を買うことをあきらめる必要はありません。

そういうときは自分の人生をあらためて考えてみましょう。

なぜ家を買う必要があるのか、どうしても家を買いたいのであればそのためにどうすればいいのか。

家を買うのは人生の選択肢の一つなので、人生をしっかり考えることが大切ですよ。

家を買う年齢はその人次第である

ここまで家を買う年齢・年収などについて解説してきました。

家を買う時の年齢の統計は紹介しましたが、中には50歳を超えて家を買う人もいます。

家を買う年齢はその人次第なので、自分の人生をしっかり考えて家を買うかどうかを考えてみましょう。