消費者金融のカードローンを利用は住宅ローンの審査時にバレる?どう影響する?

住宅ローンと年収 消費者金融

急な出費にも対応でき、いつでもどこでも手軽に借り入れができる消費者金融。

いざという時のために契約だけはしてある、という人も珍しくはありません。

ところが、消費者金融を利用していると住宅ローンの審査に影響があるといいます。

住宅ローンの審査に申し込みをする前に、消費者金融の何が問題なのか、どうすればいいのかについて考えてみましょう。

住宅ローンとカードローンの違い

スマホを持って首をかしげる女性

カードローンを利用していると住宅ローンの審査は不利になってしまうのでしょうか?

同じローンではありますが、明確な違いがあります。

それを知るためにはカードローンと住宅ローンの違いについて知っておいた方がいいでしょう。

以下から違いについて解説していくので目を通してみてください。

住宅ローンは目的別ローン

消費者金融や銀行でカードローンを利用したことのある方はご存じでしょうが、個人がお金を借りる場合「総量規制」によって年収の3分の1までしかお金を借りることができません。

総量規制は法律によって定められた借り入れの限度額で、年収が300万円の人はその3分の1の額である「100万円」以上お金を借りることができないというものです。

しかしそれでは、家を買うときに年収300万円の人は100万円までしかお金を借りることができないのでしょうか?

都内なら郊外でも中古の家で大体2000万円はしますよね。

住宅ローンも総量規制の対象内に入ると仮定すると、2000万円の中古の家を買う場合「年収6000万円以上」の人しか借りれないことになりますよね。

年収300万円の人が一括で2000万円を用意できるとは思えませんよね。

住宅ローンは目的別ローンと言って「総量規制の対象外」のローンになります。

ただし住宅ローンで融資されたお金はカードローンと違い「住宅の購入費以外の使い道」ができません。

目的が絞られたローン、なので「目的別」ローンなのです。

住宅ローンの他には、教育ローンや自動車ローンなどが「目的別ローン」になります。

カードローンはどんな使い道でもいい

カードローンの特徴は「自由度」です。

借り入れ限度額の範囲内であれば、嗜好品や生活費、旅行など何に使っても構いません。

クレジットカードと異なり「支払い期日」と「期日の返済額」も消費者金融が定めた範囲内で自分の設定が可能な点も自由度が高い理由です。

カードローンは「総量規制」の対象になるので、年収300万円の人は「複数のカードローン会社」の合計借入額が「100万円」を超えることはできません。

銀行のカードローンには総量規制は設定されていませんが、それを利用した過剰貸付を防止する独自のルールがあるので、実質総量規制内となります。

住宅ローンとカードローンは別物

このように「総量規制」が適用されない住宅ローン(目的別ローン)と「総量規制」が適用されるカードローンとでは、明確に役割も適用されるルールも異なります。

ざっくりと「ローンはローンでも異なる性質の物」と理解してください。

消費者金融の利用はバレる?借入中でも住宅ローン審査に通る?

カードローンと住宅ローンの性質の違いについて解説しましたが、カードローンを利用していると住宅ローンに影響があると噂されています。

そもそもカードローンを利用していることが住宅ローンの審査時にばれるのでしょうか?

またカードローンを利用しているとどのような点が住宅ローンの審査に影響を及ぼすのでしょうか?

解説していきます。

カードローンの利用は住宅ローンの審査時に100%バレる

クレジットカードやカードローンなどの利用歴のことを「信用情報」と言います。

信用情報は、

  • 「申し込み履歴(どこの会社にローン申請をしたか・しているか)」
  • 「契約内容(希望借り入れ額・実際の借り入れ限度額)」
  • 「現在の借入額・返済状況」

で構成されています。

この信用情報は「個人信用情報機関」にすべて登録されていて、全国の金融庁に承認の金融機関に共有されます。
(総量規制や過剰貸付を防ぐため)

住宅ローンを融資をするのも金融機関ですから、当然「信用情報」を開示される過程で「カードローン」の利用情報はバレることになります。

消費者金融からの借入は住宅ローン審査では不利に…

複数の消費者金融からお金を借りていると、経済的に不安定だとみなされてしまいます。

現在消費者金融から借り入れがある場合

現在消費者金融から借り入れをしている場合でも金額も大きくなく、借入先も一社から二社程度なら住宅ローンにそこまで影響しないでしょう。

しかし複数の会社から借り入れがある場合は、住宅ローンの審査に通過することは困難です。

そこには消費者金融の借金としての性質が大きく影響しています。

一度借入をしたら後はただ返済していくだけという借金とは異なり、消費者金融での借り入れには、

  • 限度額の範囲であれば何度でも借入や返済を繰り返すことができる
  • 無担保・無保証で借入できる借金である

という特徴があります。

何度も借入や返済を繰り返せるということは、いつでも借金を増やせる状態であるということを意味します。

また担保や保証人なしで借り入れができるということは、万一借金を返済できなくなってしまった場合には、その責任は借主自信がすべて負わなければならないということです。

金融機関にしてみれば、そのような借り入れを抱えている人に住宅ローンのような高額な融資を行うのはリスクが高すぎると判断するのは当然のことです。

過去に消費者金融から借り入れをしていた場合

過去には消費者金融を利用していたけれど、すでに完済して現在は借入していないという状況なら、住宅ローン審査への影響はそれほど心配することはないでしょう。

過去に消費者金融で借り入れをしたというだけで即審査落ちしてしまうようなことはありません。

とはいえ、住宅ローンの審査時には申込者の信用情報は入念にチェックされます。

信用情報には過去数年間の他社からの借り入れ状況履歴が残されていますので、申込者が消費者金融を利用したことがあるとわかれば、住宅ローン審査にマイナスに働く可能性はないとはいえません。

消費者金融を利用したことがあると、お金に困った時にはまた消費者金融を利用するのではないかと金融機関に見られてしまう部分は確かにあるでしょう。

もちろん、今現在消費者金融からの借り入れがある人と比べれば、住宅ローンの審査にははるかに有利だといえます。

むしろ「借りたお金を支払い期日を守って完済している」という履歴は、住宅ローンの審査において有利に働く場合があります。

完済していても約定返済が遅れた履歴があると不利

カードローンの返済方法には以下の二つがあります。

  • 約定返済…決まった期日に定額を返済する
  • 臨時返済…お金に余裕のある時に上記約定返済で決められている額以上に返済する

このうち「約定返済」に遅れた過去なども「信用情報」として記録されています。

住宅ローンと異なり、無担保・無保証人だからこそ期日を守ることが個人の信用度を大きく左右します。

一日遅れくらいなら銀行の処理ミス・確認漏れなどで起きえるので問題ないです。

しかし複数回、銀行のミスとは思えない日数返済が遅れている場合は住宅ローンの審査の通過に不利になる可能性が高くなります。

他のローンを組んでいると住宅ローン審査には不利になる

住宅ローンは、非常に大きな金額を何十年もかけて返済していくローンですから、審査自体が非常に厳しいです。

ですから、複数の借金があるとそれだけで住宅ローン審査に通過するのが難しくなります。

金融機関は、できるだけ返済能力が高く経済的に安定している人に融資をしたいと考えているので、住宅ローン以外の借入は住宅ローン審査ではとても嫌がられるのですね。

住宅ローン審査では余裕を持った返済ができることが重視されるので、他に借り入れがないことに越したことはないのですが、返済比率が低ければ多少の借り入れは問題がないとされています。

返済比率とは、年収に占める返済額の割合を指します。

  • カードローン・自動車ローン・教育ローンなど、ローン全般
  • クレジットカードのキャッシング・分割払い・リボ払い
  • 携帯電話機種代金の分割払い

などの年間返済額が年収に対して高すぎる場合は、住宅ローンの審査には通過できません。

消費者金融が住宅ローン審査で不利になりやすいのはなぜ?

自動車ローンや教育ローンといった目的別ローンは、低い金利で融資をする代わりに多くの書類を提出して厳しい審査を受けなければなりません。

つまり社会的・経済的な信用がなければ借りることができないローンだといえます。

また銀行カードローンやクレジットカードにも同じことがいえます。

一方、消費者金融は、金利が高い代わりに幅広い属性への融資に対応しているという特徴があるため、厳しい審査をクリアできない人でも借りられる金融機関だと一般的にはみられがちです。

そのため消費者金融からの借入があると、

「金利の低い銀行ローンだってあるのに、わざわざ金利の高い消費者金融で借り入れをしているのには何か理由があるのだろう」
と思われてしまうのです。

しかも定期的に借入を繰り返していれば、自分の収入をしっかり管理できない人、お金にルーズな人という印象を銀行に与えてしまいます。

消費者金融での借入は隠していてもバレる

断る女性

住宅ローンの審査は非常に厳しいので、ローンの申請書類に消費者金融からの借り入れがあると記入するだけでも門前払いを受けてしまう可能性があります。

それほど消費者金融での借り入れが住宅ローン審査に影響するというのなら、その事実を伏せて住宅ローン審査を受ければいいのではないかと思う人もいるかもしれません。

しかし、金融機関は住宅ローンの審査時には必ず信用情報機関に照会をかけますので、

  • 消費者金融から借入をしているか
  • どのくらいの頻度で借り入れをしているか
  • 現在いくらぐらいの借入残高があるか
  • 返済はきちんとされているか

など、消費者金融を利用していることはもちろん、その詳細な内容まですべて明らかになります。

消費者金融からの借り入れを隠して住宅ローン審査を受けようとするのは、虚偽申告にあたります。

虚偽の申告は住宅ローン審査に非常に不利になってしまいますので、消費者金融からの借入は必ず正直に申請してください。

住宅ローン審査を受ける場合は消費者金融からの借入を完済しておこう!

住宅ローンの審査に申し込む際に、消費者金融からの借り入れが問題になることはわかりましたが、現在消費者金融から借り入れをしている場合にはどうすれば良いでしょう?

できれば消費者金融からの借入は完済しておきたい

消費者金融からの借り入れがあると住宅ローン審査に通過することが難しくなります。

できることなら少々頭金を減らしたり、また親兄弟から借りたりしてでも消費者金融の借り入れを完済しておく方が望ましいといえます。

現在進行形で借り入れをしているような状況はできるだけ避けるようにしておきましょう。

住宅ローンを利用するなら消費者金融の解約手続きを!

たとえ消費者金融の借り入れを全て完済していたとしても、解約しないまま限度枠が残っていれば、借入があるのと同じ状態だとみなされてしまいます。

限度額が残ったままだと、いつでも好きな時に借入ができてしまうからです。

せっかく借入を完済していて現在は全く借り入れをしていない状態であっても、消費者金融と契約が続いている限りは住宅ローンの審査に何らかの影響を与えるものだと考えてください。

住宅ローンの審査に申し込み予定があるのなら、完済した消費者金融や現在利用していない消費者金融は早めに解約しておきましょう。

住宅ローンへの影響は?過去の消費者金融利用の履歴はいつまで残る?

消費者金融からの借り入れもきちんと返済し終えたので、さっそく住宅ローン審査に申し込みをしようと思うのですが、大丈夫でしょうか?

消費者金融の利用履歴が登録されている期間は?

消費者金融から借り入れ状況によっては住宅ローン審査には通過しにくい、ということで慌てて消費者金融からの借入を返済した。

それでも消費者金融を利用していた記録がすぐに信用情報から消えてしまうわけではありません。

借入や返済に関する情報は「完済後」5年間登録される

貧乏な家に住む男性

消費者金融の借り入れに関して、

  • いついくら借りたのか
  • いついくら返済したのか
  • 借入残高はどれくらいあるのか
  • 借入を完済したのはいつか

という情報は、借入を完済してから5年経過しなければ削除されません。

ですから、消費者金融で借入をしていたことを知られないように完済したとしても、それから5年間は消費者金での詳しい借入や返済の情報は信用情報に登録され続けます。

もちろん、金融機関は住宅ローンの申込者が消費者金融でどのような借入を行っていたかを詳しく調査することが可能です。

契約に関する情報は「解約後」5年間登録される

さらに、消費者金融と契約していたという履歴は、消費者金融との契約を解除してから5年経過しなければ個人信用情報から完全には削除されません。

つまり消費者金融を解約してから5年間は、「○○消費者金融の会員でした」という情報が信用情報に登録されたままになっているということです。

逆に、消費者金融の解約から5年以上経過していれば、消費者金融の借り入れや契約に関する情報はすべて削除されますので、住宅ローンの審査を受けやすくなります

住宅をローンの審査に申し込みをする予定がある場合は、できるだけ早く消費者金融の解約をおくとよいでしょう。

ちなみに住宅ローンによっては、消費者金融を解約することが融資の条件になることもあります。

その際には解約証明書の提出を求められますが、解約証明書の発行には時間がかかりますので、消費者金融の解約はできるだけ店頭で行いましょう。

住宅ローン審査に通過できない?返済トラブルを起こした人は要注意!

過去に消費者金融の返済トラブルを起こしてブラックリスト入りしている場合は、住宅ローン審査には通過できません。

ブラックリスト入りする金融事故には、

  1. 長期延滞
  2. 任意整理
  3. 個人再生
  4. 自己破産

などがあります。

消費者金融で金融事故を起こすということは、返済期日までに必ずお金を返しますという約束で借り入れをしたのに、その約束を守れなかったことを意味します。

必ず返済するという約束を反故にするような人に、金融機関が住宅ローンで何千万円ものお金を融資するわけにはいかないのは当然のことでしょう。

ただ、ブラックリストに登録されてしまったら今後二度と住宅ローン審査に通過できないというわけではありません。

個人信用情報から金融事故情報が削除されれば、多くの場合は問題なく住宅ローンを利用することができます。

金融事故の種類 信用情報に登録される期間
長期延滞(61日以上の延滞) 5年
任意整理 5年
個人再生 5年
自己破産 10年

信用情報「スーパーホワイト」はローンの審査に影響するのか

信用情報「スーパーホワイト」をご存じでしょうか。

信用情報「ブラック」の人は聞いたことがあるかもしれませんが「スーパーホワイト」は聞きなれない方は、結構いるのではないでしょうか?

「スーパーホワイト」とは、

  1. 年齢30歳以上
  2. 過去に信販商品の利用歴が一切ない

上記二つの条件を満たす信用情報を持つ人のことを言い、カードローンの審査で不利に働きます。

「スーパーホワイト」がカードローンの審査で不利になる理由は、

  • 一度も信販系商品を利用したことがないため、金銭感覚が崩れる恐れがある。
  • 一度信用情報が「ブラック」まで落ちて5年間信販商品を利用できなかっただけ

最悪の場合、「元ブラック」の人にお金を融資することになりますし、金銭感覚が崩れた場合の返済リスクも高くなってしまいます。

どちらの理由にしてもリスクがあるのでカードローン会社からは敬遠される信用情報なのです。

住宅ローンへの影響

「スーパーホワイト」がカードローンの審査に不利になることはわかりましたが、住宅ローンの審査では不利になるのでしょうか?

カードローンから敬遠される「スーパーホワイト」ですが、住宅ローンの審査では特に不利になることはありません。

住宅ローンは、目的別ローンで何らかの担保や保証人が必ず必要になるからです。

それにカードローンやクレジットカードを利用しない人でも流石に家をキャッシュで買うほどの現金を用意できませんよね。

なので「スーパーホワイト」でも住宅ローンの審査には影響しないと考えてよいでしょう。

消費者金融からの借入を銀行カードローンに借り換えて審査に通過できるケースも

消費者金融で借入をしてしまったら、何年かは住宅ローン審査には通過できないとあきらめた方が良いのでしょうか?

消費者金融での借り入れを住宅ローンに借り換えることはできない

消費者金融からの借り入れが良くないというのなら、いっそのこと消費者金融からの借り入れを住宅ローンにまとめてくれればいいのに…。

そんなふうに思う人もいるかもしれません。

確かに住宅ローンは大きな金額を借りることになるのですから、そこに消費者金融の借り入れをまとめてくれれば同時に返済していけるのに、そう思いますよね。

ところが住宅ローンは、住宅の購入を目的とする顧客のために特別に低金利で提供されている商品なので、住宅取得に必要な資金だけしか融資できない仕組みになっています。

カードローンのように資金使途を定めていないローンとは目的が異なるので、住宅ローンにまとめてしまうことができないのです。

住宅ローンを扱っている銀行カードローンへの借り換えで審査通過?

金融機関は、住宅ローンを契約してもらえば申込者に口座を開設してもらえますし、住宅ローンの利息収入も見込めますので、できるだけ住宅ローンの契約を取りたいと考えています。

そのため住宅ローンの申込者が消費者金融から借り入れをしていた場合でも、申込者の収入条件や借入の状況などによっては、金融機関が扱っているカードローンに借り換えることで住宅ローン審査に通過できるケースもあります。

ただこれはあくまでも金融機関がさまざまな検討をしてOKが出た場合にのみ認められるケースですので、誰もが利用できる方法ではないということを覚えておいてください。

おわりに

消費者金融での借り入れは、借り入れ状況によっては住宅ローン審査に大きな影響を与えます。

しかし消費者金融で借り入れをしたから、あるいは借入をしているからといって、絶対に住宅ローン審査に通過できないわけではありません。

もし消費者金融から借り入れをしていて住宅ローン審査に通過できないかもしれないと心配な場合は、事前に金融機関に相談してみるとよいでしょう。