ろうきん(労働金庫)のフリーローンは低金利で借りれる?銀行フリーローンより審査は緩い?

フリーローン

今回は「低金利で利用できる」という噂の「ろうきんフリーローン」について、詳しく解説していきたいと思います。

一般的にフリーローンといえば、大手メガバンクや信販会社のローンを想像する方が多いようです。

しかし、意外にも「ろうきんフリーローン」は一般の人でも利用が可能で、銀行のフリーローンと比べてもいくつかのメリットがあります。

この記事では「ろうきんフリーローン」のスペックをはじめ、銀行のフリーローンと比較してどちらを利用するのが賢明なのか、いくつかの視点でご紹介していきたいと思います。

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ろうきん(労働金庫)フリーローンの金利や限度額

ちなみに「ろうきんフリーローン」と一言でいっても、全国各地にある労働金庫のフリーローンの条件は全て同じではありません。

各地の労働金庫によって、金利や限度額そして利用できる人の条件も全て異なります。

では早速各地の「ろうきんフリーローン」について、詳しく解説していきます。

ろうきん(中央労働金庫)フリーローンの例

まず一つ目は関東地方の方が利用できる「中央労働金庫」の「ろうきんフリーローン」についてです。

ちなみに、中央労働金庫は関東圏の「茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨」に住んでいる、又は勤務先がそれらの地域にある場合は、誰でも利用することができる金融機関です。

また、以下に中央労働金庫のフリーローンの諸条件をご紹介していますが、以下の表にある通り中央労働金庫に出資している団体の構成員、または国家公務員や地方公務員などで組合団体に所属しているなど、一定の条件を満たす方の場合には金利の優遇措置があります。

ろうきん(中央労働金庫)フリーローンの金利や限度額

利用用途結婚費用やパソコン購入、カルチャースクール、旅行費用などの費用や、他社ローンの借り換えにも利用できる。
利用できる人の条件中央労働金庫に出資している団体会員の構成員。または自宅もしくは勤務先が中央労働金庫の事業エリア内(茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県)にある給与所得者で、次の条件に全て該当する事が条件
・申し込み時の年齢が満18歳以上、且つ最終返済時が満76歳未満である事
・同一勤務先に1年以上勤務している事
※自営業者等の給与所得以外の場合は、原則として3年以上営業している事
・安定継続した年収(前年税込み年収)が150万円以上ある事
・当金庫所定の保証協会の保証を受けられる事
限度額最高500万円
返済期間最長10年
金利団体会員の構成員変動金利(年5.825%)固定金利(年7.000%)
生協会員の組合員と同一生計家族変動金利(年6.105%)固定金利(年7.280%)
一般の勤労者変動金利(年6.325%)固定金利(年7500%)※団体会員や生協会員の条件は以下参照
保証料不要(中央労働金庫が負担)

※団体会員や生協会員などの条件

団体会員の構成員団体会員の構成員とは、中央労働金庫に出資している以下の団体の構成員を指す。
・労働組合
・国家公務員・地方公務員等の団体
・勤労者のための福利共済活動を目的とする団体で一定の条件を満たすもの。
生協会員の組合員および同一生計家族中央労働金庫に出資している生協のうち、生協組合員融資制度を導入している生協の組合員および同一生計家族を指す。
一般の勤労者関東1都7県(茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨)に住んでいる、または勤務している人で団体会員の構成員
※生協会員の組合員および同一生計家族の方のいずれにも該当しない方

ろうきん(九州労働金庫)フリーローンの例

つぎに、九州労働金庫のフリーローンについてもご紹介します。

九州労働金庫のフリーローンを利用できる人は、先ほどご紹介した中央労働金庫の場合とほぼ同じです。

さらに、九州労働金庫に出資している企業に勤めていて、その企業の労働組合や互助会などに所属している場合は、金利が優遇される仕組みになっています。

ろうきん(九州労働金庫)フリーローンの金利や限度額

利用用途冠婚葬祭・旅行・趣味の費用等の生活資金全般、他行ローンやクレジット等の借換えにも利用可能
利用できる人の条件「九州ろうきん」に出資のある会員の間接構成員である事。
または当金庫管轄内に居住もしくは勤務している場合で、以下の条件をすべて満たす個人である事
・満18歳以上で最終返済時の年齢が満76歳未満である事
・同一勤務先に原則1年以上勤務している事
・安定継続した収入があり、前年度税込み年収が150万円以上ある事
・九州労働金庫所定の保証機関の保証が受けられる事
限度額最高1,000万円
返済期間最長10年
金利(変動金利のみ記載)※固定金利の設定もあり。会員の場合借入金額200万円未満年5.50%
〃 200万円以上年4.90%
〃 300万円以上年3.90%
一般勤労者の場合借入金額200万円未満年6.00%
〃 200万円以上年5.40%
〃 300万円以上年4.40%
保証ろうきん指定の保証期間の保証を受けられる事が条件

以上の通り、九州労働金庫の「ろうきんフリーローン」は、先ほどご紹介した中央労働金庫の条件と比べると若干金利が低いことがわかります。

ちなみに上記の表に記載されていない固定金利の金利表、並びに住宅ローンを利用している場合の優遇措置などの情報は、以下の九州労働金庫のホームページでご確認いただければと思います。

ろうきん(東北労働金庫)フリーローンの例

三つ目は、東北労働金庫のフリーローンについてです。

東北労働金庫のフリーローンは、上記でご紹介した二つのフリーローンと比較すると最も金利が高く、最高で年12.1%の金利が適用される場合もあります。

しかし、限度額は最高1,000万円までとなっていますので、先ほどのフリーローンと同じく余裕のある資金が用意できます。

利用用途原則自由。ただし事業資金や投機目的での借入は不可。また借り換えなど負債整理目的での利用も不可
利用できる人の条件・申込時の年齢が原則として満20歳以上
・完済時年齢が満76歳未満
・原則として勤続年数が1年以上(自営業者等の給与所得以外は3年以上)
・安定継続した年収(前年税込み年収)が150万円以上ある事
・東北労働金庫の審査基準を満たす事
限度額最高1,000万円
返済期間最長10年
金利(固定金利)団体会員の場合年8.650%または12.100%
団体会員以外年8.650%または12.100%
保証ろうきん指定の保証期間の保証を受けられる事が条件

ろうきん(労働金庫)フリーローンの審査は厳しい?

次に「ろうきんフリーローン」の審査について、その審査でチェックされることや融資スピードについても解説していきたいと思います。

ろうきんフリーローンの審査でチェックされる事

まず「ろうきんフリーローン」に申し込んだ場合、どのような点が審査でチェックされるのでしょうか?

詳しい「ろうきんフリーローン」の審査条件は公開されていないため不明なのです。

しかし、審査では主に以下の点が確認されます。

  1. 信用情報機関の情報を確認され、過去に他社カードローンの延滞や債務整理の履歴がないか?
  2. 申し込みの条件がフリーローンの利用できる人の条件と合致しているか?
  3. 安定した収入があり返済能力に問題がないか?
  4. 他社ローンを利用している場合は、多額の借入や何件ものローンを利用したりしていないか?
  5. 1ヶ月間に多数のカードローンなどの申し込みをしていないか?

なお、上記の審査項目の中で最も重要なのは、やはり信用情報機関の情報です。

過去のカードローンの延滞や債務整理の履歴は、一定期間を過ぎれば信用情報からは消えてしまいます。

しかし、信用情報機関に情報が残っている間は、やはり「ろうきんフリーローン」の審査はもちろん、他のカードローンの審査にも落ちてしまう可能性が高くなります。

労働金庫に口座がないと申し込めないの?

次に、申し込もうとしている労働金庫に口座を開設していない場合、フリーローンが利用できるのか?という点についても考えてみます。

この点については労働金庫のホームページを見ても明記されていないのですが、どの「ろうきんフリーローン」の場合でも、返済は「ろうきんの口座から毎月引き落とされる」という事になっています。

その為、申し込み予定の労働金庫に口座がない場合は、フリーローンの契約と同時に口座開設をしないといけません。

「ろうきんフリーローン」は即日融資可能?

次に「ろうきんフリーローン」の申し込みから融資までに必要な時間についてです。

結論から申し上げると、「ろうきんフリーローン」の場合、即日審査・即日融資は不可能となっています。

昨今の社会情勢を考慮し、現在労働金庫をはじめ銀行などの金融機関は、融資の際に反社会勢力からの申し込みでないことをきちんと確認するように法律で義務付けられています。

また「ろうきんフリーローン」は、労働金庫と保証会社の両方が審査を行いますので、どうしても審査に時間がかかってしまいます。

なお、「ろうきんフリーローン」に申し込んだ場合、申し込み後一週間から10日後に融資が下りるといった流れになります。

また、基本的には「ろうきんフリーローン」で借りたお金は、支払先に利用者名義でろうきんが振り込む形になっています。

たとえば、結婚式の費用を「ろうきんフリーローン」で借りた場合は、労働金庫が利用者名義で結婚式場に融資金額を振込み、その後はローン申込者がろうきんに返済を続けるという仕組みになっています。

したがって、一般的なカードローンなどのように、利用者の口座に振り込んでもらい自由にお金を使うということはできません。

ろうきんフリーローンのメリットとデメリット

つぎに、ろうきんフリーローンのメリットとデメリットについてもお伝えしておきます。

メリット

「ろうきんフリーローン」のメリットは、なんといってもその大きな限度額と低い金利です。

労働金庫によっては5%台の金利でフリーローンを組むことが可能です。

一般的なフリーローンの場合、信販会社のフリーローンの場合は10%前後の金利が適用されます

例えば100万円を金利10%で利用した場合、1ヶ月の金利は約8,000円となりますが、金利5%の場合はおおよそその半分の4,000円程度の金利ですみます。

また、先ほどご紹介した「ろうきんフリーローン」の例でもあったように、労働金庫の住宅ローンを利用している場合などは、金利優遇措置を受けることができるというメリットもあります。

デメリット

一方デメリットもいくつかあります。

「ろうきんフリーローン」のデメリットは、やはり申し込み予定の労働金庫の営業管轄エリア内に住んでいることや、また勤務先がエリア内にあること…というエリア条件がつく点が挙げられます。

その点、カードローンなどは全国どこからでも申し込めますし、このような制限はありませんので「申し込みの利便性」という意味で言えば「ろうきんフリーローン」はやや不便と言えます。

また「ろうきんフリーローン」は、一般的なカードローンのように借りたり返したり…という事ができません。

これはフリーローンが証書貸付型のローンであることに起因するものですが、これは労働金庫以外のどの銀行のフリーローンでも言えることですので、労働金庫のフリーローンに限ったことではありません。

ろうきんと銀行のフリーローンを比較してみよう

では、フリーローンを利用する場合、銀行のフリーローンとろうきんフリーローンとでは、どっちがメリットが大きいのでしょうか?

いくつかの視点で比較してみます。

金利が低いのはどっちのフリーローン?

まず金利面から比較します。

先ほども簡単にご紹介しましたが、銀行のフリーローンと「ろうきんフリーローン」とを比較すると、若干銀行フリーローンの方が金利が低めです。

参考までに代表的なメガバンクのフリーローンの金利を表にしていますので、是非参考にしていただければと思います。

【メガバンクのフリーローン金利比較】

三井住友銀行のフリーローン(有担保型)保証料外枠方式 年 2.775%
( 〃  )保証料内枠方式 年 2.975%
(無担保型)年5.975%
りそな銀行のフリーローン審査により以下金利から決定
年6.0% 年9.0% 年12.0% 年14.0%

限度額が大きいのは?

次に限度額の面でも比較してみます。

先ほどご紹介したメガバンクのフリーローンで比較した場合、圧倒的に労働金庫のフリーローンの方が限度額が大きいことがわかります。

しかし、銀行も労働金庫もローン借り入れ後の返済比率を考えて融資しますので、年収と比較して無理な融資を行う事は決してありません。

したがって、よほどの利用実績がない限り、いくら年収が高かったとしても、はじめての契約で1,000万円最高限度額が融資されるということは、まずあり得ません。
【メガバンクのフリーローン限度額比較】

三井住友銀行のフリーローン最大300万円
りそな銀行のフリーローン最大500万円

申し込み手続きが簡単なのは?

次に申し込み手続きについても比較してみましょう。

銀行ローンも「ろうきんフリーローン」も、共に公式サイトから申し込める…という点ではどちらも同じです。

しかし、三井住友銀行のカードローンや三菱UFJ銀行のバンクイックのように、無人契約機などがある点で言えば、圧倒的にメガバンクの方が利便性が高いと言えます。

審査に通りやすいのはどっちのローン?

つぎに、「どちらのローンが審査に通りやすいのか?」という点についても考えてみましょう。

この点については各々の審査基準が公開されていない為、断言はできません。

しかし、双方のフリーローン共に、保証会社の審査に通過することが条件となりますので、審査の通りやすさという意味で言えばおそらく「両方同じ」と言えます。

ただし、「ろうきんフリーローン」の場合、団体の組合員などは金利面でも優遇されていることなどを考えると、信用情報に問題がなければ団体組合員が「ろうきんフリーローン」に申し込んだ場合は、若干審査は通りやすいかもしれません。

ろうきん(労働金庫)フリーローンのまとめ

今回は「ろうきんフリーローン」の概要、そして銀行のフリーローンと比較してどちらがメリットがあるのか?という点について詳しくご紹介しました。

たしかに、ろうきんフリーローンは金利がとても低く、最長10年で返済すれば良いので、かなり余裕のある資金計画を立てることができます。

しかし、今回の記事でもお伝えした通り、利用目的は自由ではあるものの、支払先にろうきんが融資金を振り込む仕組みになっているなど、「借りたお金を自由に使える」という意味ではやはりカードローンとは劣る点がいくつかあります。

一方で「カードローンを契約すると、いつも限度額いっぱいまで借りてしまう」と言う意志の弱い方がいますので、そのような方はカードローンではなく、返済専用のローンとなる「ろうきんフリーローン」を利用した方が賢明と言えます。

ただ、いずれの場合も借りる時の限度額や金利ばかり気にするのではなく、借りた後無理なく返済できるか?ということが最も重要です。

「ろうきんフリーローン」もカードローンを利用する場合も、返済シミュレーションなどを活用しながら計画的に利用するのが賢い利用方法と言えるかもしれませんね。