クレジットカードの後払い方式とは?クレジットカード決済の仕組みも解説

クレジットカードの後払い方式とは?クレジットカード決済の仕組みも解説
クレジットカード

キャッシュレス決済が推奨される中、後払い方式で決済ができる代表的なキャッシュレス決済がクレジットカードです。

クレジットカードを何気なく利用している人や、利用するかどうか悩んでいる人はどのような仕組みで決済しているのか分からない人もいるかもしれません。

「ずっと利用しているのに今更誰かに聞くのも恥ずかしい」「これから利用するつもりなので決済の仕組みについて勉強をしたい」

そんな人のためにクレジットカードの後払い方式と、クレジットカードの決済の仕組みについて解説します。

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クレジットカードの後払い方式とは

クレジットカードは現金を持ち歩かず買い物が可能で、今手元にお金がなくても後からお金を支払えるため後払い方式の決済方法であるといわれています。

カード会社ごとによって日付は異なりますが、1ヶ月に1度、銀行口座から引き落としで後払いの料金を支払うのが一般的です。

実際にしている人を見ることは少なくなったかもしれませんが、馴染みのお店で常連が支払いをツケにする光景をシステム化したのがクレジットカードであるといえます。

キャッシュレス決済の中でも非常に有名であり、後払い方式なので便利なクレジットカードですが、キャッシュレス決済には様々な種類があり、支払い方式も後払い方式だけではなく、前払い方式や即時払い方式があります。

例えば、後払いだとお金に関してルーズで支払いを忘れるので、事前にチャージが必要な前払い方式の方が良い人もいるでしょう。

キャッシュレス決済の支払い方式を理解しておくと、クレジットカード以外にも自分に合ったキャッシュレス決済を見つけることができます。

まずは、クレジットカードの後払い方式を含むキャッシュレス決済の支払い方式の種類について解説していきます。

キャッシュレス決済の支払い方式の種類

クレジットカードを含むキャッシュレス決済の支払い方式は大きく分けて3つあります。

  • 後払い方式(ポストペイ)
  • 前払い方式(プリペイド)
  • 即時払い方式(リアルタイムペイメント)

それぞれ詳しく見ていきましょう。

後払い方式(ポストペイ)

ポストペイとも呼ばれ、代表的な支払い方法はクレジットカードです。

その他にも「iD」「QUICPAY」などのポストペイ型電子マネーや、クレジットカードを紐付けたスマホ決済も該当します。

後払い方式はその場で現金が用意できなくても、事前にチャージをしなくても、後払いにできるので今自分が持っているお金以上の買い物が可能です。

しかし、利用には審査が必要であり、審査に通過できなければ利用できません。

クレジットカードやクレジットカードを紐づけたスマホ決済に審査が必要なのは知っている人が多いと思いますが、iDやQUICPAYの利用にも審査が必要です。

後払い方式のメリット・デメリットは後ほど詳しく解説していきますが、気をつけて利用していればメリットが多く便利な支払い方法であるといえます。

前払い方式(プリペイド)

前払い方式は、プリペイド式の電子マネー、プリペイドカード、事前にチャージが必要なスマホ決済などが該当します。

プリペイド式の電子マネーは、「PASMO」や「Suica」などの交通系電子マネーや、「Edy」
があげられます。

プリペイドカードの具体的な例としては、「Google Playカード」や「iTunesギフトカード」があげられ、最寄りのコンビニを探せばほぼ必ず売っているほど簡単に購入することができます。

前払い方式はプリペイド式の電子マネーであれば、券売機や専用の端末でチャージをおこない、プリペイドカードであれば、必要な額が記入されたプリペイドカードを購入し、対応するサイトにカードの裏面に書かれているコードを入力して利用するのが一般的です。

後払い方式とは異なり、その場でお金を用意してチャージする必要がありますが、先にお金を支払うので使い過ぎることはありません。

しかし、事前にチャージをする必要があるので、気がつけば残高がなくなっていて利用できなくなることも。

基本的に一度チャージしたお金を現金化することが難しいので、計画的にチャージをしないと後からチャージをする必要がなかったということになりかねません。

このデメリットに関しては解決する方法もあり、残高がなくなるとクレジットカードから自動的にチャージをする機能を持つプリペイド電子マネーを利用すると残高不足を防げます。

クレジットカードからの自動チャージ機能を利用する場合は、プリペイド電子マネーに後払い方式の側面が加わることになります。

即時払い方式(リアルタイムペイメント)

リアルタイムペイメントとも呼ばれ、デビットカードが該当します。

デビットカードで支払いをすると銀行口座から直接お金が支払われる仕組みです。

そのため、手元にお金はなくても口座にお金がある場合は、デビットカードで支払えます。

後払い方式、前払い方式と比較すると即時払い方式は非常に珍しく、デビットカード以外にはほとんど見ることができない支払い方法となっています。

前払い方式と同様に口座のお金を含めて自分の手持ちの金額以上に使用することはできません。

しかし、クレジットカードと異なりデビットカードは一部を除いて審査が必要ないので、銀行口座があれば誰でも作れるのが特徴です。

ただし、即時払い方式という支払い方式自体が珍しく、デビットカードの利用者も多くはないので、対応しているお店が少ない問題もあります。

後払い方式を含む3つの支払い方式の決済の仕組みについて簡単に解説しましたが、次は後払い方式であるクレジットカードの決済の仕組みについて詳しく解説していきます。

クレジットカードの決済の仕組み

クレジットカードの決済の仕組みは3者間契約であるか、4者間契約であるかによって異なります。

それぞれの場合について詳しく見ていきましょう。

3者間契約の決済の仕組み

消費者、お店、カード会社の3者間で決済をおこないます。

お店で現金で買い物をする場合は売買の契約を結ぶのに、消費者とお店の2者が介在しています。

しかし、クレジットカードを利用して買い物をした場合は、消費者とお店に加えて、カード会社が介在することになるので、この関係を3者間契約といいます。

3者間契約の決済の流れ

3者間契約の具体的な流れを解説していきます。

  1. 消費者がお店の商品を購入する
  2. カード会社はお店に対してお金を立替払いする
  3. 消費者がカード会社に対して立替金を支払う

消費者がお店の商品を購入し、購入代金をクレジットカードで支払うとカード会社はお店に対してお金を立て替え払いします。

このとき一回の決済に対して手数料が発生しているので、正確には購入代金から手数料を引いた額が立替払いされます。

この時点で消費者とお店の売買契約は成立しており、後はカード会社と消費者間での支払いになります。

消費者はカード会社に商品を購入した代金と他に立替金が発生している場合は、まとめて銀行口座から引き落としで支払います。

基本的に消費者はクレジットカードを利用した場合に手数料を支払う必要はありませんが、分割払いやリボ払いを選択した場合は消費者とカード会社の間で手数料が発生します。

次に4者間契約について解説していきます。

4者間契約の決済の仕組み

消費者、お店、カード会社に決済代行会社を加えて4者間で決済をおこないます。

決済代行会社はお店とカード会社間の契約をスムーズに進める役割を果たします。

特にお店のECサイトでクレジットカードを利用する場合に、決済代行会社が介在していないとカード会社とお店の間で膨大な手続きや、システム構築が必要になります。

大企業であれば問題はないかもしれませんが、ECサイトは中小企業や個人経営のお店もサービス始めているので、ECサイトでクレジットカードを利用できるようにするためには、お店とカード会社の間に決済代行会社が入り、立替金や手数料の支払いを進める必要があるのです。

代表的な決済代行会社には、「SB Payment Service」「veritrans」「Coiney」「Square」があります。

4者間契約と3者間契約の違い

基本的に同じですが、決算代行会社に関する契約の手順だけ解説します。

まず、カード会社ではなく決済代行会社が消費者の購入代金を立て替え、同時にお店から決済代行会社へ決済手数料が支払われます。

決算代行会社は利用者の情報を送り、カード会社から決算代行会社に立替払いをおこないます。

4者間契約になると複雑に見えるかもしれませんが、3者間契約のお店とカード会社の間を仲介しているだけなので分かりやすいです。

クレジットカードの決済の仕組みは、決算代行会社が介在しているか介在していないかによって多少異なりますがこのような仕組みで後払いが可能となっています。

次は、クレジットカードの後払い方式のメリットについて解説していきます。

クレジットカードの後払い方式の3つのメリット

クレジットカードの後払い方式のメリットは3つあります。

  • 今お金を持っていなくても決済できる
  • 一括払いだけではなく分割払いができる
  • 支払いに対してポイントが付与される

今お金を持っていなくても決済できる

今支払うお金がない場合でもクレジットカードがあれば決済ができます。

「給料日になればお金が用意できる」「友達に貸したお金が返ってくればお金を用意できる」様々な理由で今お金が用意できない場合でも、クレジットカードで買い物が可能になります。

今お金を用意する必要がないため、現金が不要な点もメリットとしてあげられます。

前払い方式のように事前のチャージも必要なく、買い物をした結果、財布に小銭が増えて持ち運びが面倒になることもありません。

ただし、1カ月後には支払うお金なので、次の支払日までに用意できない利用をするのは支払いを延滞することになるので気をつけましょう。

仮に1カ月後にすべてのお金が用意できなくても分割払いをすることで延滞を防ぐことができます。

一括払いだけではなく分割払いができる

今月ではなく来月以降にお金が用意できる場合は、分割払いやリボ払いにすることで決済できます。

「1カ月後の支払日までにお金は用意できないけど、2カ月後の支払日までには用意できる」このような場合は、2回払いがおすすめです。

「すぐには用意できないけど、夏と冬にはボーナスが出るのでボーナスで支払う」という人にはボーナス一括払いという支払い方法もあります。

分割払いやリボ払いは基本的に手数料がかかりますが、2回払いとボーナス一括払いの場合は手数料がかからない特徴もあります。

1カ月後にお金が用意できない場合は、手数料無料で利用できる2回払いやボーナス一括払いも検討できるのはメリットといえます。

支払いに対してポイントが付与される

クレジットカードの後払いでは支払いに対してポイントが付与されます。

例えば、ポイント還元率1.0%のクレジットカードで5万円の商品を購入した場合は、ポイントが500円分付与されます。

ポイント還元率が高いクレジットカードを利用すれば、よりお得に買い物をすることができるでしょう。

現金払いはお店のポイントカードなどがない場合はポイントがつかないので、カード会社のポイントが付与されるのはクレジットカードの後払いの魅力の1つであるといえます。

クレジットカードの後払い方式はメリットも多いですが、知らないと損をするデメリットも存在します。

クレジットカードの後払い方式の3つのデメリット

一方、クレジットカードの後払い方式のデメリットは3つあります。

  • 使い過ぎてしまう可能性がある
  • 分割払いをすればするほど手数料が高くなる
  • 不正利用の危険性がある

使い過ぎてしまう可能性がある

現金ではなくカードで決済すると、お金を使った感覚が薄れる人も多いので使い過ぎてしまう可能性もあります。

「食事や、欲しいもの、全部クレジットカードで支払っていたら明細を見たらとんでもない額になっていた」クレジットカードを利用していると思ったよりも請求金額が高くなることは多いですが、度を超すと支払いができない状態になる可能性があります。

もちろんクレジットカードには限度額があるので限度額以上の利用はできませんが、使い過ぎにはくれぐれも気をつけて計画的に利用しましょう。

もちろん、支払いができない状態になった場合は分割払いにすることもできますが、分割払いにもデメリットがあります。

分割払いをすればするほど手数料が高くなる

2回払いやボーナス一括払いであれば問題ありませんが、3回以上の分割やリボ払いの場合は手数料がかかります。

特にリボ払いは毎月の支払金額を安くできますが、手数料が非常にかかりやすい支払い方法です。

毎月の支払額に手数料が上乗せされますが、支払額が安いので残高が減らず、支払いが完了するのに非常に時間がかかるうえに最終的な手数料が非常に高くなります。

クレジットカードを利用するのであれば一括払いを前提に考え、どうしても難しいときは手数料がかからない2回払いや、ボーナス一括払いを検討する方が良いでしょう。

支払いを後払いにすれば後払いにするほど手数料が大きくかかり、利息がつく借金と変わらない状態になるので気をつけましょう。

不正利用の危険性がある

後払い方式は不正利用の危険性があり、明細を確認していないと後から不正利用に気がつくケースもあります。

不正利用はクレジットカードの情報漏洩、クレジットカード本体の盗難によって起こります。

情報漏洩に関しては、クレジットカードの情報やパスワードを他人に教えないことがあげられますが、完全に防ぐ手段はないので、明細をこまめにチェックすることが重要です。

クレジットカード本体の盗難は、クレジットカードを紛失した瞬間にカード会社に連絡を入れることでカードを止められるので、盗難が疑われる場合はすぐにカード会社に連絡しましょう。

また、本体を紛失していない状態でもカードの情報を奪うスキミングをされてしまうと不正利用の被害にあうので、信用できない他人にクレジットカードを渡さず、管理をおろそかにすることがないようにしましょう。

前払い方式や即時払い方式でも本体の盗難やスキミングによって、このような被害が必ず発生しないとはいえませんが、不正利用のリスクが他の支払い方式よりも高いのは後払い方式の特徴といえるでしょう。

お店側から見たクレジットカードの後払い方式の2つのメリット

お店側から見たクレジットカードのメリットは2つあります。

  • 立替払いが保証され販売機会が増える
  • ECサイトではクレジットカードの導入のメリットが大きい

立替払いが保証され販売機会が増える

仮に消費者が購入した商品の代金を後日払わなかった場合でも、カード会社から立替払いが保証されているため、お店側は万が一の場合でも不利益を被ることはありません。

また、消費者がクレジットカードを利用することによって消費意欲が上がります。

結果的に、販売の機会が増え、1人あたりの購入金額も増えやすくなるので客単価の上昇にもつながります。

また、クレジットカードに対応することで日本よりもクレジットカードの利用率が高い外国人観光客の利用者が増えることも見込めます。

ECサイトではクレジットカードの導入のメリットが大きい

特にECサイトの場合はお店で対面して接客するように現金で買い物をするわけにはいかないので、クレジットカードの利用が非常に便利です。

クレジットカードをECサイトに登録するのは消費者からみれば面倒に感じることも多く、多数のECサイトにクレジットカード情報を登録するのはセキュリティの関係でリスクが高いと感じる人が多いです。

そのため、一度ECサイトに登録すると、他のECサイトに類似した魅力的な商品があっても同じECサイトで購入する人も多いのでリピーターが増えやすいです。

しかし、クレジットカードの後払い方式にはデメリットもあります。

お店側から見たクレジットカードの後払い方式の2つのデメリット

お店側から見たクレジットカードの後払い方式のデメリットは2つあります。

  • クレジットカードで決済をすると手数料が発生する
  • チャージバックのリスクがある

クレジットカードで決済をすると手数料が発生する

クレジットカードで決済をするとカード会社または決済代行会社に手数料を支払う必要があります。

手数料などのクレジットカード導入のコストだけを考えるのであればお店がクレジットカードを導入して得をする点はありません。

極端な話、現金だけで同じ業績が出せるのであれば手数料がない現金払いのみの方が良いといえます。

そのため、独自のポイントカードがあるお店ではクレジットカードを使う場合はポイントをつけないことで手数料の軽減や、できる限り現金での精算を求めることがあります。

また、先ほど立替払いが保証されていると説明しましたが、チャージバックが発生した場合は保証されないことがあります。

チャージバックのリスクがある

チャージバックとは不正利用から消費者を守るための制度で、万が一悪意のある第三者によってクレジットカードが不正利用をされた場合にその売り上げ取り消されます。

消費者にとってはありがたい制度ですが、お店は何もしていないのにも関わらず、売り上げを取り消され、商品も返ってこないので被害が大きいです。

特にECサイト上では不正利用が起きやすいので、チャージバックも発生しやすいです。

お店がECサイトでクレジットカードを支払い方法に設定する場合は、セキュリティ対策を徹底することが重要になります。

お店側のメリットは販売機会を増やし、結果的に業績の増加が見込めること、お店側のデメリットはクレジットカードを導入しただけでは業績の増加に直接つながらず、チャージバックのリスクがあるということになります。

クレジットカードの後払い方式のまとめ

クレジットカードの決済の仕組みや、後払い方式のメリット・デメリットについて解説してきました。

後払い方式という支払い方法には問題もありますが、メリットも多くあるので最大限にリスクを軽減したうえで利用することをおすすめします。

クレジットカードの決済の仕組みを理解したうえで、まだクレジットカードを利用したことがない人はクレジットカードを利用するべきか、前払い方式や即時払い方式のキャッシュレス決済を利用するべきか考えてみてくださいね。