今回は銀行で利用できる「定期預金担保貸付」について、その詳しい条件やメリットやデメリットなどをお伝えしていきたいと思います。
一般的にお金がない時は、カードローンやキャッシングなどでお金を借りることにばかり関心が行きがちですが、銀行に定期預金があればそれを担保にお金を借りることが可能です。
ただ一見すると便利な定期預金貸付ですが、注意しないといけないリスクやデメリットもあります。
また、この記事の最後では利用シーン別で定期預金貸付と銀行のカードローンなどを比較し、どちらを利用したほうがいいのか、比較してみたいと思います。
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定期預金担保貸付ってなんの事?
定期預金担保貸付のメリットやデメリットについて触れる前に、まずは定期預金担保貸付とはどういったものなのか、その概要をお伝えしておきたいと思います。
「定期預金担保貸付」とは、自分が銀行に預け入れている定期預金を担保にお金を借りることを指しています。
一般的に定期預金は満期日が決められており、その満期日前に定期預金を解約しようとすると当初予定の利息がつかないケースや、手数料が取られるなどいくつかのデメリットがあります。
そのため、手持ちがなくてすぐにお金が必要…という場合は、安易に定期預金を解約するのではなく、自分が積み立てた定期預金を担保に、お金を借りるほうがメリットが大きい場合があります。
また、ほとんどの銀行では「自動貸付」といって、公共料金の引き落としなどの際に普通預金に残高がない場合は、自動的に定期預金に預け入れている金額の範囲内で融資を行ってくれるケースもあります。
※自動貸し付けを利用するかどうかは、利用者の判断で選択可能です。
また、定期預金貸付は担保に入れているのは自分のお金ですので、万一返済できなかったとしても元々積み立てていた定期預金がなくなるだけ、非常にリスクの少ない借り入れ方法といえます。
定期預金担保貸付を利用するメリットやデメリット
では、そんな定期預金担保貸付のメリットやデメリットについて、もう少し詳しく整理していきたいと思います、
メリット
まず、定期預金担保貸付のメリットからです。
審査がない
定期預金担保貸付のメリットの一つとしては「審査がない」という点が挙げられます。
一般的にお金を借りるとなると、カードローンやフリーローンなどを申し込むことになり、場合によっては審査に1日以上かかったり、長い場合には2週間程度かかるケースもあります。
しかし定期預金担保貸付の場合は審査がないため、普段の銀行取引に何も問題がなければ即日で融資を受けることが可能です。
信用情報機関には履歴が残らない
また、審査がないということは信用情報機関に何の履歴も残らない、というメリットもあります。
カードローンなどを申し込んだ際には、消費者金融や銀行などは必ず信用情報機関に照会をかけます。
またそのような照会履歴はその後照会をかけた金融機関も見ることができますので、何社ものカードローンを申し込んでいる人はそれらの照会履歴は全て公開されることになります。
そのような照会履歴は、場合によってはカードローンの審査に影響を与えることがあります。
しかし、定期預金担保貸付の場合はそもそもが審査がありませんので、そのような心配をする必要もありません。
デメリット
次に、デメリットについても考えてみます。
知らない間に借りてしまうリスクも
定期預金担保貸付の最も大きなデメリットは「知らない間に借りてしまう」という点です。
先ほどもお伝えしましたが、定期預金担保貸付の中には「自動貸付」と言って、公共料金等の引き落としで普通預金に残高がない場合、自動的に定期預金を担保にしてお金を貸してくれるシステムがあります。
ただ、自動貸付が行われる場合は利用者に事前の通知はありませんので、普通預金に残高がずっとない状態が続くといつのまにか定期預金が底をついてしまう…というケースも考えられます。
将来のいざという時のお金がなくなるリスク
また、このように「いつのまにか定期預金がなくなる…」ということは、いざという時のためのリスク対策がとれないという意味にもなります。
定期預金は、何らかの急な出費や将来の教育費用、また老後の資金として蓄える方がほとんどだと思います。
しかし、安易に定期預金担保貸付を利用してしまうと、せっかく蓄えた資金が底をつき、病気で働けなくなったり老後の年金が底をついた時には、生活そのものを脅かしてしまう…というリスクがあります。
定期預金貸付の具体的なスペックをご照会!金利や条件など
定期預金担保貸付の概要は以上の通りなのですが、実は自分の定期預金を担保にしているとはいえ、無金利で融資を受ける事は出来ません。
では、定期預金担保貸付を利用した場合、どれぐらいの金利を払う必要があるのか、いくつかの銀行を例に、金利や条件などをチェックしていきたいと思います。
ゆうちょの定期預金担保貸付
まず一つ目は、ゆうちょ銀行の定期預金担保貸付の詳しいスペックをご紹介します。
ゆうちょの定期預金担保貸付は、ゆうちょ銀行に「担保定額貯金」又は「担保定期貯金」がある方が対象になります。
ただし、貸付金額は預け入れ金額の90%以内、さらに融資の上限額は一冊の総合口座通帳につき300万円までと決められていますので、上限なしでいくらでも借り入れすることができる訳ではありません。
尚、貸付金利は以下の通りとなっており、実質1%未満という低金利で定期預金担保貸付が利用できます。
【貸付金利】
- 担保定額貯金を担保とする場合…返済時の約定金利(%)+0.25%
- 担保定期貯金を担保とする場合…預入時の約定金利(%)+0.5%
りそな銀行の定期預金担保貸付
次に、りそな銀行の定期預金担保貸付についても見ていきます。
まず、りそな銀行の定期預金担保貸付の利用限度額は「定期預金に預けて入れている金額の90%まで」、または「200万円までのいずれか少ない金額」となっています。
したがって、ゆうちょ銀行よりも限度額が100万円程度少なくなりますので、余裕のある限度額で使いたいという方には不向きと言えます。
また、金利についてはゆうちょ銀行と同じく1%以下の金利で利用可能です。
【貸付金利】
- 期日指定定期預金を貸越金の担保とする場合…その期日指定定期預金ごとにその「2年以上」の利率に年0.50%を加えた利率
- 自由金利型定期預金(M型)を貸越金の担保とする場合…その自由金利型定期預金(M型)ごとにその約定利率に年0.50%を加えた利率
お金が必要な時は銀行カードローンと定期預金貸付、どっちを選ぶ?
では、実際のところ急にお金が必要になった時は、銀行カードローンと定期預金貸付なら、どちらを選ぶのが賢明なのでしょうか?
いくつかの利用目的や利用シーンで考えてみたいと思います。
金利の事を考えるなら断然定期預金貸付
まず、金利面のことを考えた場合です。
先ほどからお伝えしている通り、定期預金担保貸付は金利1%以下で利用することができますので、金利面を考えると断然定期預金担保貸付の方が有利と言えます。
しかしジャパンネット銀行のカードローンや、アコムやプロミスなどの大手消費者金融の場合、初めての契約者に対し30日間の無利息キャッシングを提供しています。
また、レイクALSAの場合は5万円までの借入なら「180日間無利息」という特典もあります。
銀行カードローンや消費者金融カードローンの場合、契約時の手数料はもちろん必要ありませんし、年会費も必要ありません。
このような無利息キャッシングを利用した場合は、利息は0円となりますので、実質の負担額で考えれば定期預金担保貸付を利用するよりはメリットが大きいと言えます。
用意できる現金に余裕を持ちたいなら銀行カードローン
次に「いくらまで借りたいか?」という意味でもどちらを利用するかが変わってきます。
先ほどもお伝えした通り、定期預金担保貸付の場合、定期預金に預け入れている金額の90%まで、または200万円・300万円まで…というような上限金額が設定されています。
一方、銀行カードローンの場合は最大800万円~1,000万円までの限度額が設定されており、審査内容と本人の返済能力に問題がなければ、定期預金担保貸付よりもより余裕のある限度額を設定することが可能です。
融資スピードを考えるなら定期預金貸付
次に「資金調達までどれだけ急ぐ必要があるか?」という点でも考えてみます。
定期預金担保貸付は審査がないため、基本的には即日で融資をご利用することができます。
ただし、銀行カードローンの場合は2018年1月~即日融資が出来ませんので、最も早い審査でも翌営業日まで時間を要することになります。
そのため、クレジットカードの引き落とし日に残高不足が判明した場合などは、定期預金担保貸付を利用した方がより確実に残高不足を防ぐことができます。
ただ、消費者金融の場合は無人契約機やWEB契約などを利用することで、即日審査・即日借り入れが可能な場合があります。
無人契約機の場合は申し込みから借り入れまで、最短でも1時間程度で手続きをすることが可能です。
また、その場でキャッシング用のカードが発行されますので、発行後は隣にあるATMですぐ借り入れができます。
またWEB契約を利用した場合も、午前中に申し込みを行い昼の2時ぐらいまでに手続きを全て完了させることができれば、振込キャッシングを利用して即日借り入れをすることも可能です。
(カードローンによっては、即日振込は平日の14時までと決められている場合がありますので、注意が必要です。)
家族バレしたくないなら銀行カードローン?
また、お金を借りていることを家族にバレたくないなら、定期預金担保貸付は利用しない方が無難です。
なぜなら、定期預金担保貸付を利用した場合、その取引履歴はすべて銀行の取引明細に残ってしまい、家族に通帳やWEB取引明細を見られた場合はその事実がばれてしまうからです。
そのため、家族に内緒でお金を借りたいなら、断然カードローンを利用することをお勧めします。
ただし、銀行カードローンの場合は、必ず自宅に何らかの郵送物が届いてしまいますので注意が必要です。
そういう意味では、家族に内緒で利用できる消費者金融のカードローンをお勧めします。
プロミスやレイクALSAの場合はカードレス契約ができますので、自宅に申込書の控えやカードは一切発送されません。
また、普段の利用明細もWEB明細での確認にしておけば、明細書も自宅に郵送されることはありません。
またSMBCモビットを利用してWEB完結で申し込んだ場合、基本的に本人連絡や勤務先への電話連絡もありませんし自宅への郵送物もありませんので、家族にバレる確率は限りなく低くなります。
利用目的が決まっているなら、銀行の目的ローンという方法も
また、場合によっては定期預金担保貸付を利用するよりも、銀行の目的ローンを利用するという方法もあります。
銀行の目的ローンの場合、目的を証明する書類が必要ですが、先程ご照会した銀行カードローンよりも5%以上低い金利で利用することが可能です。
尚、定期預金担保貸付よりも銀行の目的ローンを利用した方がいいのは、以下のようなケースです。
定期預金はいざという時の為に置いておきたいという人の為に
一つ目は「定期預金は緊急時や将来のために手をつけたくない」と言う人の場合です。
もちろん定期預金担保貸付は低金利で利用できますので、銀行の目的ローンよりは金利面では断然有利と言えます。
しかし、定期預金担保貸付を利用した場合は、元々が自分のお金ですので意思が弱い人は返済をせず放置してしまう…というリスクもあります。
そのため「定期預金は手をつけたくない」、さらには「自分の意思が少し弱いので返済しないリスクが心配」という方は、定期預金担保貸付より目的ローンを利用した方が良いと言えるでしょう。
目的ローンなら借り過ぎというリスクもなくなる
また、定期預金担保貸付の場合は、貯金額の90%まで借り入れてしまうというリスクがありますが、目的ローンなら上限金額が決められていますので、借りすぎてしまうというリスクもなくなります。
ただし、審査に通る事が条件。
信用情報機関に残る
以上の通り、目的ローンは10%以下の低金利で利用することができたり、借りすぎというリスクがないということはおわかりいただけたかと思います。
しかし、目的ローンは定期預金担保貸付とは異なり、必ず審査に通ることが条件となります。
銀行の目的ローンを利用する場合、銀行の基本的な審査に加え保証会社の審査にも通る必要がありますので、審査には少し時間がかかりますし審査通過のハードルも高くなります。
また、先ほどもお伝えした通り目的ローンを利用した場合は信用情報機関に照会履歴が残りますし、万一審査に落ちた場合もその履歴は6ヶ月間は残ることになります。
したがって、今後住宅ローンや他社のカードローンを利用する予定がある人は注意が必要です。
定期預金担保貸付、まとめ
今回は、定期預金担保貸付についていくつかの情報をお伝えしましたが、参考になったでしょうか?
今回の記事でお伝えした通り、定期預金担保貸付は自分のお金を担保にお金を借りますので、リスクがほとんどなく、負担する金利も非常に低いというメリットがあります。
その一方で返済期限が決められていなかったり、返済そのものが任意であるケースが多いので、自分の意思が弱い人はすぐ定期預金を取り崩してしまうというリスクもあります。
今回ご紹介した利用シーンによりどちらを選ぶかは利用者本人次第…ということになりますが、自分が利用している銀行によっても条件は若干異なりますので、よく利用条件を確認してから定期預金担保貸付を利用される事をおすすめします。