ただでさえ不安定な社会において、ここにきて新型コロナウイルス感染拡大という、誰も経験してこなかった事態になってしまいました。
これからの時代は特に、自分の資産は自分で守る、積極的な資産運用が必要です。
「銀行にお金を預けておけば良い」
という時代はすでに終わっているのです。
若い人も、数十年かけて自分の資産を増やしていくために、シニア層も老後の自分の資産を安全に運用するために、「投資信託」を買って資産運用していきたいところ。
しかし懸念点も多いです。
もし、投資信託を買って、すぐに株価が暴落したら?
「低リスクな資産運用」と言われている投資信託ですが、買った本人の行動によっては損してしまうリスクもあります。
今回は、「これからの資産運用」としての投資信託について一緒に考えていきましょう。
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これからの時代は投資信託で資産運用
安全に資産運用したい人は、何もせずお金を銀行に預けているだけではいけません。
銀行にお金を預けるだけで、利子がついてお金持ちになれる時代はバブル期までです。
今では信じられないことですが、バブル全盛期は銀行に預けるだけで利回り6%を期待できました。
6%というと、12年間預けているだけで、元本が倍になる水準です。
こんな利回りで回せるファンドすら珍しいのに、この利回りをノーリスクの定期預金で実現できるなんて、今では信じられない水準です。
今では定期預金の利回りはせいぜい0.05%程度。
0.05%ということは、銀行に10万円1年預けていてもつく利息はせいぜい50円。
これで資産運用とはとても言えませんよね。
真面目にこれから資産運用を考えるなら、別の方法で運用するべきです。
その中でも今回は、比較的低リスクな「投資信託」をおすすめします。
投資信託とは
投資信託の名前は聞いた事があっても、その内容自体にはピンと来ていない人も多いかと思います。
まず投資信託について基本的に説明すると、投資信託にお金を預けると、「ファンドマネージャー」という投資のプロが資産運用します。
ファンドマネージャーは、素人とは比べ物にならないほど高度な投資技術と金融知識を持っているので、お金を預けておけば勝手にお金が増える仕組みです。
株価の調査から、投資知識の収集の手間などが必要なく、ファンドマネージャーが手間を肩代わりします。
銘柄の研究や世界中のマーケットの調査をするのは、多くの手間と時間が取られるもの。
それが、投資信託に頼れば世界中のマーケットで投資チャンスを狙うことができるので、様々な国や商品や分散投資することでリスク軽減にも繋がります。
投資信託を買うメリット
自身の資産を投資信託に移すメリットはたくさんあります。
細かく言うとキリがないですから、わかりやすい代表的なメリットを解説していければと思います。
投資のことを知らなくて良い
何度も言うようですが、イメージ通り「投資」は多くの専門知識と経験がないとうまくいきません。
しかしこと投資信託となれば、投資における難しい部分はほとんど投資のプロ「ファンドマネージャー」に任せることができるので、投資についてそこまで詳しくなくて良いのです。
「株って難しそう」
「怖い」
そういったハードルを取っ払ってくれるのが、投資信託のメリットです。
低リスク
自分で個別株を選んで買うのはかなりリスキーです。
しかも、ある程度まとまったお金がないと、まともに購入する銘柄を選ぶこともできません。
その点投資信託は、毎月1万円程度の積立から始めることができます。
まとまったお金がなくても、毎月の収入から投資信託を買うほんの少しお金を用意すればいいのです。
銀行にお金を預けて「ほったらかし」ではなく「投資信託でほったらかし」の時代
これまでは、銀行にお金を預けておけば、ほったらかしておくだけで利息がつく時代でした。
しかしそれも過去の話。
現在は銀行にお金を預けていたって、いつまで経ってもお金は増えません。
とはいえ投資信託だって立派な株式投資。
適当に商品を選んで、適当に投資するだけでは、投資した額以上のリターンを得るどころか、マイナスな結果で終わってしまうでしょう。
買った投資信託の価格がすぐ暴落したらどうする?
さて、株価といえば暴落です。
コロナショックは実体経済がかなり落ち込んでることもあり、投資家は「暴落」をいつも警戒しています。
そして投資信託に積み立てているお金の損益も当然、株価の暴落に影響を受けます。
ここで株初心者が考えてしまうのが、「株価暴落で、投資信託を買ったお金はマイナス…すなわち損なのか」ということ。
ほとんどの人が、「投資信託を買っても、株価が大暴落したら損してしまう」と考えがちですが、実際の所そんなことはありません。
投資信託の価格が暴落=損ではない
どうして投資信託を買い続けて、株価が暴落することが損につながらないのか考えてみましょう。
投資をしていると、2008年のリーマンショックなどで、度々大暴落に見舞われることがあります。
今回のコロナショックでも一度暴落して、おそらく今後さらに暴落することが懸念されています。
しかし「一度株価が暴落すること=マイナス」ではありません。
下がった株価というものは、いつか戻るものだからです。
もちろん社会的な影響が大きければ大きいほど、株価が戻るまでには多くの時間が必要ですが、長期投資していればいつか戻るもの。
例え投資信託を買いはじめて1年後暴落して評価額が下がってしまっても、20年単位で考えればプラスを出すことができるのです。
投資信託は一時の株価高低で損得が決まるわけではない
投資信託はそもそも、「長期投資」することが基本の株取引です。
一時期のプラス、マイナスでは最終的な評価額は決まりません。
一度株を買ったら離さない人のことを、「握力が強い人」と言ったりします。
株で儲けるためには、一度掴んだ株を離さない握力が必要なのです。
投資信託の基本はリスク分散のためにファンドを分けること
しかし株価は水物。
社会の経済、景気を映し出す鏡ですから、一度落ち込んだらその後ずっと低迷するリスクはもちろんあります。
そのリスクで被害を受けないために、投資信託を買う時は、分散して購入するのが基本です。
そうでなくても、株価投資は分散するのが基本です。
投資信託で損してしまうパターン
さて、投資信託は個別株投資よりも低リスクでリターンを狙える取引です。
しかし、本人の行動しだいでは、マイナスを出してしまいかねません。
どんな時にマイナスになりえるか?以下に書いてみました。
暴落した時に慌てて解約してしまう
よくあるのが、暴落した時慌てて解約してしまうというもの。
暴落時に解約してしまうと、「損」を確定させることになってしまいます。
確かに株価が下がって評価額が下がってしまっているのをみると、「早く売りたい」気持ちが出てきてしまうもの。
しかし思い出してもらいたいのが、「株は安い時に買うもの」であること。
つまり本来暴落時こそ、たくさんの口数を買うべきなのです。
暴落したときこそ、「継続して投資信託を積立てよう」と考えるべきなのです。
積立をストップしてしまう
暴落時に積立を止めるべきでもありません。
先程も言ったように、株価が下がっているときこそ、たくさんの口数を買って、株価が戻る時に備えるべき。
投資信託で儲けを出すためには何より、「続ける」ということが大切なのです。
ずっと株価が暴落しっぱなし
確かに、マーケットによっては、一度暴落した株価がその後も暴落しっぱなしということもあるでしょう。
市場によっては、10年間落ちっぱなしなんてこともあり得ます。
そうなると最終的な評価額もマイナスになりかねません。
ですから投資信託を購入する時は、少しでも多くの国や地域に分散投資することが必要です。
分散投資していれば、一つのマーケットがたとえ大暴落しても、その損益を別の地域で取り返すことができるからです。
個別株投資でも同じですが、「集中投資」はリスクです。
資産を減らさないためにも、投資は分散することをおすすめします。
これからの投資信託選びを成功させるコツ
これからの資産運用は低リスクな投資信託がおすすめです。
もしほかの資産運用を考えているとしても、まずは投資信託からはじめてはいかがでしょうか。
投資信託と同時並行して、別の方法で資産運用も検討するのがこれからの時代おすすめです。
ファンドをしっかり選ぶ
まず大前提として、買うファンドをしっかり選ぶこと。
どの国のどの相場に投資するのか。
前述したとおり「集中投資」はおすすめできませんから、いくつかのファンドに分散投資を前提に考えていきましょう。
目的をはっきりさせる
まず投資信託を買う時は、「なんの目的で買うのか」をはっきりさせておきましょう。
「老後資金を増やしたい」のか、「生活資金の足し」にしたいのか。
はたまた、「何か欲しいものがある」のか。
それによって、どこで利益を確定するのか変わってくるはず。
株式投資で大切な「ルール化」にも繋がってくるということです。
分散投資する
前述した通り、「分散投資」も心がけましょう。
株式投資はリスクとの戦いでもあります。
いかにリスクを下げてリターンを狙うかなのです。
長期目線で投資する
投資信託で株式投資する時は、「長い目で投資する」のも大切です。
そもそも資産形成というのは時間がかかるもの。
数十年単位でしか結果が出ないものです。
投資信託を買いはじめて、「結果が出る」までには長い目で考えておくことが大切です。
これからの投資信託 まとめ
これからの資産形成は、「銀行にお金を預けておくだけ」では駄目です。
おすすめなのが、投資信託でコツコツお金を積み立てること。
それも、いくつもの地域、マーケットに分散投資することです。
初心者の投資は、プロのファンドマネージャーに任せましょう。
特に今おすすめなのが、「GAFAM」という世界トップシェアを誇る米国株式市場への投資です。
もはや社会のインフラとなりつつあるGAFAMへの投資なくして、今後リターンを得るのは難しいでしょう。