「危険」「減らない」「地獄」
と散々な言葉でやじられるリボ払い。
→実は危険なリボ払い…リボ払いがあなたの生活を破綻に追い込むポイント
そもそもリボ払いとは?
どういった仕組みで成り立っており、どんなポイントが危険と揶揄されるのか。
リボ払いのメリット・デメリット、仕組みを理解すれば、どうして地獄とまで言われるのか。
その理由がわかってくるはずです。
そもそもリボ払いとは?
リボ払いの基本情報からおさらいしていきましょう。
そもそもリボ払いとは、「リボルビング払い」の略。
リボルビングは「回転する」という意味です。
毎月一定額支払い続けるリボルビング払いは、ぐるぐる回る様子をイメージするとピッタリです。
そしてこの回転が終わらないからこそ、「地獄」と言われがちなのです。
どれだけ使っても支払額は一定
リボルビング払い、通称リボ払いの最大の特徴は、クレジットカード残高に関係なく「支払額が一定額である」ということです。
どれだけクレジットカードを使っても支払額は一定。
これは一見お得なようにも感じますが、実はすごく恐ろしいことです。
当然クレジットカードを使った分は支払わなくてはなりませんが、リボ払いなら分割して、細かく支払うことができるのです。
設定した少額支払いだけです。
しかし分割払いとはいえ、すぐ下で説明しますが「分割払い」とはまた特徴が異なります。
「分割払い」と何が違うのか
よく聞かれる質問が、「リボ払いと分割払いは何が違うのか」というもの。
回数を分割して支払うのですから、一見するとどちらも同じようにも思いますが…?
分割払いは一度の支払額が大きい
分割払いというのは、完全に支払い完結のために目標を定めて支払う方法です。
それも、短期間で支払いを完結するためのもの。
3ヶ月、長くても半年ほどで回数を分けて支払うのが一般的です。
ところが、リボ払いはダラダラと支払い続けます。
返済計画もあってないようなものです。
手数料の仕組みがことなる
分割払いとリボ払いの違いは「手数料」にも現れます。
リボ払いは設定されているリボ払い金利を日割りで計算して、その手数料が毎月の支払額に含まれます。
それに対し分割払いは、あらかじめ決まった支払回数に応じ、手数料が上乗せされます。
この手数料は、2回払いなど、少ない支払回数ならかかってこないほどです。
最終的に支払う金額が、リボ払いと分割払いで大きく変わってくるのです。
リボ払いがどうして「地獄」とまで言われるのか
リボ払いは「地獄」と言い表れるほど苦しいもの。
そもそもそれはどうしてなのか?
リボ払いのどんなところが、地獄と言われる要因なのか?
考えてみましょう。
リボ払いは損してる実感が薄い
まず注意したいのが、「リボ払いによる罪の意識の薄さ」です。
リボ払いで支払いを行っていても、あまり「悪いことをしてる」という意識を持ちにくいです。
本来はリボ払いなどに頼らず、一回払い、二回払いでクレジットカード払いは済ませるべきなのです。
しかしリボ払いは一度の支払額が減り、むしろ「お得」と感じさせる魔力があります。
しかし総支払額を考えると、間違いなく地獄です。
使えば使うほど落ちていくリボ払い地獄
しかもリボ払いで、再び戻ったクレジットカード残高分だけ、クレジットカードが利用可能になります。
リボ払い地獄にハマってしまっている人が、クレジットカードを使わずに生活できるはずもなく、クレジットカードで買い物など支払いを行ってしまいます。
するとどうでしょう。
再びリボ払い支払期間が伸びます。
地獄のふかみにどんどんはまってしまうということですね。
もっと具体的に言えば、「総支払額がもっと増える」ということです。
リボ払いでポイントが貯まるとしても惑わされないで
楽天カードがわかりやすい例ですが、支払い方法で「リボ払い」を選択するとポイントが付与されるカードがあります。
たとえポイントを数百ポイントもらったところで、リボ払いの総支払額を考えるとその損は何倍も大きいです。
リボ払いでもらえるポイントに惑わされないようにしてください。
リボ払いで生活が破綻しないために
では、あなたがリボ払いによって生活を破綻させないために、何を考えるべきか。
具体的にどんなことに気をつけておくべきか。
リボ払い対策について、しっかりと考えておくことにしましょう。
リボ払い専用カードではないか?確認する
クレジットカードの中には、支払い方法が自動的に「リボ払い」となるカードもあります。
こうしたリボ払い専用カードを使っていると、知らず知らずのうちにリボ払いの深みにハマってしまう危険性があります。
まずは、自分がメインで使っているクレジットカードが「リボ払い専用カードではないか」をもう一度確かめておいてください。
リボ払い専用カードだったなら、早いうちにそのカードを解約してしまうのをおすすめします。
買い物に計画性を持つ
その買い物に計画性があったとしたら、リボ払いに苦しむこともなかったはずです。
この金額買い物したら、支払いにはどれくらいの労力と期間が必要になるのか。
先の目測を立てて、リボ払いに頼らなくてもいいようにしてください。
こまめにクレジットカード残高を確認する
最近のクレジットカードはほとんどが、ネット上でクレジットカード利用明細を確認できるようになっています。
クレジットカードの利用料を見失って、最終的な支払額に驚かないためにも、こまめにクレジットカード利用明細を確認しておきましょう。
支払い方法は「2回払い」「ボーナス1回払い」に
そもそも「リボ払い」を選択しなければ、リボ払いの支払いに苦しむ必要はなくなります。
支払い方法はなるべく「1回払い」を選択しましょう。
ムリなら「2回払い」または「ボーナス払い」を選びましょう。
つまり何を言いたいかというと、「金利がかからない方法で支払いましょう」ということです。
苦しくなったらカードローンへ借り換え
リボ払いが苦しく、どうしようもなくなったなら、「カードローンへ借り換え」という選択肢があります。
リボ払い金利より金利の低いカードローンへ借り換えれば、単純に支払い総額が減ります。
そしてカードローンの返済なら、リボ払いより「借金している」意識が強くなるので、リボ払いより切迫感を感じるのでは。
リボ払いは悪か?
リボ払いは悪いデメリットばかり目立ちますが、どこかにリボ払いのメリットはないでしょうか?
リボ払いというだけで「悪」と決めつけてしまって良いものでしょうか?
明らかにカード利用者に「借金」させようとしている
私はリボ払いは悪いものだという認識を持っています。
リボ払いが悪というより、リボ払いをさせようとしているクレジットカード会社が悪…という方が正しいかもしれません。
クレジットカードの利用自体も、「お金を借りる」ことにすごく似ていますが、利息は発生しません。
しかしリボ払いは「金利」で手数料が上乗せされるというのが痛い。
利用料と利息を支払ってしまうと、一気に「借金返済」に近くなるからです。
リボ払いを進めるクレジットカード会社は、「借金」を進めているのと何も変わらないということです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
「リボ払いとは?」
という基本的な説明を行いましたが、リボ払いの仕組み、リボ払いの危険性まで、詳しくわかっていただけたでしょうか。
リボ払いは時に地獄と揶揄されるほど、辛く苦しい支払い方式。
人間は「お金の支払」に対してストレスを感じる生き物です。
幸福な人生のためには、リボ払いを選ぶべきではないということです。