住宅ローンを組む場合「変動金利か固定金利、どっちを選べばいいの?」と悩まれる方も多いのではないでしょうか?
銀行の住宅ローンサイトを見ていると、メインの商品は変動金利型となっていますし、フラット35のCMを見ると「ずっと安心固定金利」といった広告も見かけます。
この記事では住宅を購入する場合の大きなポイントとなる「変動金利と固定金利の違い」について詳しく見ていきます。
そして、とくに今回は固定金利を利用した場合のメリットやデメリットについて、詳しく解説したいと思います。
・住宅ローンの変動金利と固定金利について、その違いを知っておきたい人
・固定金利を検討していて、そのメリットやデメリットについて詳しく知りたい人
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住宅ローンの金利の種類
まず、「固定金利型ローン」と「変動金利ローン」の簡単な仕組みからお伝えします。
固定金利型ローン
まず「固定金利型ローン」についてですが、固定金利型とはその名のとおり「ローン契約中は金利が変わらないローン」のことを指します。
このあと触れる変動金利型ローンと比較して、「社会情勢に関わらず金利が同じ」という安心感がある点が特徴と言えます。
変動金利型ローン
一方、変動金利型ローンについてですが、変動金利型はさらに「固定金利期間選択型」と「変動金利型」の2種類に分かれます。
固定金利期間選択型の変動金利型ローンは、「当初3年間は金利が〇〇%固定」というように、固定金利の期間を一定期間経たあとで、変動金利の期間がスタートする仕組みになっています。
ただ、変動金利型の住宅ローンは、金利情勢により大幅に金利が上がるというリスクがあります。
なお、変動金利型住宅ローンの金利の見直しは半年ごとにおこなわれ、返済額の見直しも5年ごとに実施されます。
金利が上昇し返済額の見直しのタイミングで毎月の返済額がアップする…ということも考えられますが、現在返済中の返済額×1.25倍が上昇限度として定められていますので、返済額が極端に上がるということはありません。
ただし、返済額の上限が定められているだけで、アップした金利分の利息を「支払わなくてもよい」というわけではありません。
毎月の返済額で金利上昇分の支払いができない場合は、将来にわたって利息の支払いが繰り延べられることになります。
また、参考までに過去に住宅金融支援機構がおこなった「民間住宅ローンの実態調査結果」を掲載しています。
最新の2018年10月~2019年2月の調査では、住宅ローン利用者の約60%が変動金利型の住宅ローンを利用していることがわかります。
固定金利型ローンを詳しく解説
つぎは固定金利型の住宅ローンについて詳しく見ていきます。
固定金利型ローンのメリットやデメリット
固定金利型住宅ローンには、以下のようなメリットやデメリットがあります。
メリット
固定金利型住宅ローンのもっとも大きなメリットは、さきほどもお伝えしたとおり「金利が変わらないという安心感」です。
新築の住宅を購入する世帯のほとんどは、ローン返済中に子どもの教育費や親の介護費用などを負担するリスクがあります。
将来にわたって給与の上昇も期待できない時代ですので、収支の計画を立てやすい固定金利型の住宅ローンは、さまざまな出費リスクに備えた住宅ローンと言えるかもしれません。
デメリット
固定金利型住宅ローンのデメリットは、変動金利ローンよりも金利が高いという点です。
参考までに以下に代表的な金融機関のローン金利を比較したものですが、同じ金融機関でも固定金利型ローンの方が若干金利が高いことがわかります。
銀行名 | 変動金利 | 固定金利 |
---|---|---|
じぶん銀行 | 0.457% 全期間引き下げプラン | 0.981% 当初期間引き下げプラン 固定20年 |
住信SBIネット銀行 | 0.415% | 0.760% ネット専用全疾病保障付住宅ローン 固定10年 |
りそな銀行 | 0.470% 金利プラン全期間型 融資手数料型 | 0.755% 保証料一括前払い型 固定10年 |
※2020年1月現在の金利です。銀行の事情や金融情勢により変更されることがあります。
固定金利を選んだほうがいい人とは?
ここまでの内容をふまえ、結局のところ固定金利型の住宅ローンを利用したほうがいい人とは、どんな人なのか考えてみましょう。
変動金利リスクを避けたい人
ローンを利用したり投資をしたりするなど、お金にはいつも「リスク」がつきまといます。
たとえば投資をする人のなかには「ハイリスクハイリターンで高収益を狙う人」や「ローリスクローリターンで手堅く運用する人」など、さまざまな人がいます。
住宅ローンも同じで「将来にわたってできるだけ金利変動のリスクをとりたくない」という人は、少し金利が高くても固定金利型の住宅ローンを選んだほうがいいでしょう。
教育費などの出費を予定している人
現在「夫一人だけが働いている」という世帯で、子どもの教育費の出費を心配している人なども固定金利型を選んだほうが無難です。
共働きである程度収入が多い世帯の場合は、万一金利が上昇しても夫婦の収入で繰り上げ返済をしたりして、金利上昇リスクを吸収することができますが、収入源が限られている場合は金利上昇により一気に家計が圧迫されてしまいます。
貯蓄を予定している人
「変動金利だと貯蓄ができない」というわけではありませんが、やはり将来にわたって金利が一定だと家計の収支管理やライフプランの設計も正確におこなえます。
そのため、毎月コツコツ積み立てて将来のために資産を残したいという人は、計画性の高い固定金利型の住宅ローンを利用したほうがいいでしょう。
まとめ
固定金利を利用する場合、たしかに金利が高いというデメリットもありますが、固定金利型の住宅ローンでも繰り上げ返済ができますので、「固定金利型は融通がきかない」というわけではありません。
また、金利が高いといっても上記のとおり変動金利の倍以上の金利が設定されている…ということもありません。
上記の点を考えると、住宅購入後も安心感を追求したい人は、やはり固定金利がおすすめかもしれませんね。