株をはじめるなら資金はいくら?始める前に知っておきたい株式投資の基本

大金を持って笑みを浮かべる男性 証券

株をはじめるなら資金はいくら用意するのか。

株式投資で失敗しないためにも、必要な額がどれくらいなのか知っておきたいですよね。

結論からいってしまうと、株をはじめるなら資金は10万円あれば大丈夫です。

今回は、

  • 10万円で株を始めるメリットとデメリット
  • 10万円で買える株や人気銘柄
  • 分散投資、少額投資という考え方
  • 投資を始める前に決めておきたいこと
  • 投資を始めるまでの流れ
  • 証券会社の手数料比較表

を解説します。

10万円で株を始めるのがおすすめである理由から、実際に株を始めるまでにおさえておきたい基本をお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

株式投資をより楽しむためにも、きちんと基本をおさえておきましょう。

株をはじめるなら資金は最低10万円?

大金の手渡し

株をはじめるなら資金はいくらあればいいのでしょう。

株はお金持ちにしかできないものだと思っている方も多いかと思います。

確かに、株を買うときは100株単位が基本ですし、株価が1万円なら100倍の100万円が必要です。

でも安心してください。

10万円もあれば株を始めるには十分です。

株価1,000円のものであれば、10万円で株を手に入れることができますよね。

実際のところ、10万円あれば、どれくらいの銘柄から選べると思いますか?

答えは768。(2020年6月29日時点)

この数は、東証上場1部の10万円以内で買える銘柄数であり、ほかの市場も含めればもっと買える数は増えます。

10万円あれば、株をはじめることができるのです。

10万円で投資を始めるメリット

10万円で投資を始めるメリットは以下の3つ。

・始めやすい
・リスクが低い
・手数料以上の利益が得られる

1つずつみていきましょう。

メリット①始めやすい

10万円で株を始めることは、心理的負担が小さいため初心者の方でも挑戦しやすいというメリットがあります。

100万円投資するより、10万円のほうが手を出しやすいというのは明白ですよね。

株式投資は得をすることもあれば損をすることもあるものです。

損という恐怖を乗り越えるためにも、10万円という額はちょうどいいといえるでしょう。

メリット②リスクが低い

株価が1円下がったとして、100万円投資していた場合よりも10万円投資していたほうが損失は小さくなります。

株式投資に慣れていないうちは、少しでもリスクは低くしておくべきです。

損した場合のことも視野に入れて、投資額は大きくしすぎないほうが良いでしょう。

メリット③手数料以上の利益が得られる

株を始めるには、証券会社を利用する必要があります。

株を売りたい企業と、株を買いたい投資家を繋いでくれるのが証券会社です。

投資家は株を購入する度、証券会社を通さなければならないため、手数料を支払う必要があります。

手数料は証券会社によって異なりますが、投資額が低ければ、得られる利益よりも手数料のほうが高いなんて事態になるかもしれません。

10万円で投資すれば、手数料以上の利益を得られる可能性は高いです。

効率よく稼ぐためにも、低すぎる投資額は避けるのが賢明といえます。

10万円で投資を始めるデメリット

10万円で投資を始めるデメリットにはどんなものがあるのでしょうか。

・分散投資が困難
・利益は大きくない
・気が緩みがち

1つずつ確認していきましょう。

デメリット①分散投資が困難

10万円の場合、分散投資が難しいというデメリットがあります。

分散投資は、1つの銘柄に絞らず複数に投資することでリスクを分散させる方法です。

10万円で買える銘柄には限りがあり、いくつもの銘柄に投資することは難しいといえます。

1つだけの銘柄に絞ることで、損か得かはその銘柄次第であり、天国にも地獄にもなりうるというわけですね。

デメリット②利益は大きくない

株は、配当金や株主優待で利益を得る以外に、売却することでも利益を生み出すことができます。

株価の変動分だけ利益も大きくなりますが、持っている株の数が多ければよりその利益は膨らみますよね。

10万円で100株買って得られる利益より、100万円で1,000株買ったほうがより多くの利益を得られます。

10万円で投資をすれば、リスクも低い分利益もそれなりに小さくなってしまうわけですね。

デメリット③気が緩みがち

頭を押さえて悩む女性

10万円で株式投資をすることには、気が緩みがちになるというデメリットがあります。

株での緊張感は人によりますが、10万円より100万円のほうがプレッシャーは大きいというもの。

10万円は始めやすい反面、放置してしまう恐れがあるのです。

たとえ10万円でも、きちんと株価の変動や景気を気にしていきたいですね。

10万円以下で買える有名企業の株

東証1部上場銘柄の中でも10万円以下で買える企業をいくつかピックアップしてみました。

Yahoo!ファイナンス「マーケット関連ランキング/単元株価格下位」を元に作っています。

銘柄名(銘柄コード) 株価 最低投資額(100株)
みずほフィナンシャルグループ(8411) 132.3円 13,230円
日産自動車(7201) 396円 39,600円
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306) 423.9円 42,390円
ゆうちょ銀行(7182) 806円 80,600円
パナソニック(6752) 914.6円 91,460円
楽天(4755) 968円 96,800円
コロプラ(3668) 990円 99,000円

参照:マーケット関連ランキング/単元株価格下位:Yahoo!ファイナンス(2020年6月29日時点)

東証1部上場企業数が2168であることを考えると、10万円以下で買える銘柄は768、全体の約35%となります。

決して多くはありませんが、買えないわけではないことがわかります。

10万円あれば、有名企業の株を買うこともできるのです。

東証1部って?

先ほどから「東証1部」というワードを使っていますが、そもそも「東証1部」とは何なのでしょうか。

そもそも日本には大きくわけて4つの証券取引所があります。

・東京証券取引所
・札幌証券取引所
・名古屋証券取引所
・福岡証券取引所

各地に証券取引所が存在しており、中でも東京が最も市場規模の大きい取引所となっています。

他の証券所は市場規模こそ東京には劣るものの、それぞれ地域に根差した企業が多いのが特徴です。

東京証券所をさらに詳しくみてみましょう。

東京証券取引所には、主に5つの市場があります。

・東証1部
・東証2部
・マザーズ
・JASDAQ
・TOKYO PRO Market

一般の投資家が参加できるのは上4つであり、それぞれ企業がその市場に上場するには審査基準が設けられています。

中でも東証1部が、最も審査基準が厳しくなっており、株主の数も多いです。

プロ野球でいうところの1軍が、株式市場における「東証1部」というわけですね。

東証1部に名を連ねる企業は、規模も大きく安定した利益を得られる反面、成長性が低いという特徴があります。

低いリスクで投資をするなら、東証1部にしましょう。

できることなら分散投資を

10万円で株を始める場合、複数の銘柄に投資することは難しいですが、不可能というわけではありません。

可能であれば、分散投資をしましょう。

複数の銘柄の株を保有していれば、どれか1つで損失が発生しても他の利益で取り返すことができます。

1つだけなら発生した損失を被るしかありませんが、複数あれば回避できる可能性があるのです。

リスクをおさえるためにも、分散投資をおすすめします。

とはいってもやはり100株単位で買うとなると、10万円で複数に投資するのは難しい……。

そんな時におすすめしたいのが、単元未満株・ミニ株です。

分散投資なら単元未満株やミニ株を

通常100単位で買わなければならない株。

株価によっては、100株で数百万円になることも珍しくありません。

そうなれば分散投資は難しいですよね。

そんな場合のために、単元株やミニ株といった制度があります。

利用できるかは証券会社によりますが、単元株やミニ株なら、100株単位ではなく1株や10株単位で買うことができるのです。

株数が少ない分、株主優待を受けられないこともありますが、少ない額でも分散投資できるのは大きなメリットといえるでしょう。

10万円といった少額投資をするのであれば、おすすめしたい制度です。

少額投資ならNISA

少額投資でおすすめしたいのが、NISAです。

株式投資で得た利益には税金が発生します。

発生する税金はおよそ20%。

決して小さくはない割合です。

少額投資の場合、ただでさえ利益は大きくないのに、さらにそこから20%税金でなくなるのは大打撃ですよね。

そんな時に活用したいのが、NISA(少額投資非課税制度)なのです。

毎年120万円以内かつ最長5年間という枠内が決められており、その枠内で投資をすれば、税金が0円となります。

専用口座を作る必要はありますが、少額投資ならぜひとも活用したい制度ですね。

人気の銘柄はいくらくらい?

10万円あれば株式投資を楽しむことはできますが、人気の銘柄を買うことはできるのでしょうか。

最も売買されているのはどこなのか、売買代金の上位10企業を表にまとめてみました。

Yahoo!ファイナンス「マーケット関連ランキング/売買代金上位」を元に作っています。

  銘柄(銘柄コード) 株価(始値) 最低投資額(100株)
1位 ソフトバンク(9984) 5,489円 548,900円
2位 ファーストリテイリング(9983) 61,850円 6,185,000円
3位 レーザーテック(6920) 10,380円 1,038,000円
4位 トヨタ自動車(7203) 6,780円 678,000円
5位 ソニー(6758) 7,510円 751,000円
6位 東京エレクトロン(8035) 26,000円 2,600,000円
7位 任天堂(7974) 48,230円 4,823,000円
8位 JT(2914) 1,998.5円 199,850円
9位 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306) 422円 42,200円
10位 三井住友フィナンシャルグループ(8316) 3,001円 300,100円

参照:マーケット関連ランキング/売買代金上位:Yahoo!ファイナンス(2020年6月29日時点)

10万円の資金で買えるのは、9位の三菱UFJフィナンシャル・グループの株のみです。

次に安いのがJTの株で、約20万円あれば買うことができます。

10万円あれば買えなくはないですが、資金が多いほうが選択肢も広がることがわかりますね。

投資額はできるだけ多いほうが良い?

財布を持った女学生

理想をいうなら、100万円ほど用意できればかなり良いといえます。

先ほどの上位10企業の半数以上の株が選択可能となりますし、分散投資もしやすいです。

とはいえ、はじめての株でいきなり100万円から始めるのはリスクが高いと言わざるをえません。

100万円あれば分散投資はできますがその分管理も大変です。

はじめのうちは、自分の手の出せる範囲から着実に始めましょう。

少額投資でコツコツと

最初は利益目的ではなく、勉強目的で株を始めるのがおすすめです。

利益を追い求めるあまり資金を投入しすぎてしまう可能性があるので、まずは投資に慣れることから始め、将来に繋げていきましょう。

少額投資でコツコツとやることこそ、初心者が株と向き合うにはちょうど良いのです。

株式投資を始める前に

資金がいくら必要なのか分かったところでいざ投資へ……、でもその前に決めておいてほしいことがあります。

それは、

・投資に使う時間
・投資に使うお金
・投資の目標

の3つです。

投資に使う時間を決めておこう

株の知識は短時間で身につくものではありません

じっくり学ぶためにも、株に取り組むことを習慣化させるべきです。

まだ始めていないのであれば、株の勉強をする時間は1日のどこなのか決めておきましょう。

決まった時間にやることで習慣にすることができます。

実際に株を始めてからも、決まった時間に取り組むのがおすすめです。

株は、投資をすれば終わりというわけではありません。

日々情報収集をし、勉強を重ね、分析することが重要です。

今の生活スタイルで投資に取り組めるのか、よく考えておきましょう。

いくら投資に使うのかを決めておこう

どの銘柄を買うのか、分散投資をするのかなど、ある程度投資に使うお金は決めておきましょう。

ある程度上限を決めておくことは重要です。

銘柄をみているうちに、もう少しお金を使おうと欲が出て無理をしてしまうこともあるため、10万円使うと決めたらその額を超えないように投資をしてください。

きちんと限度は決めて守るのが、株をやるうえでのコツです。

投資の目標を決めておこう

株式投資へのモチベーションを保つためにも、目標を決めておきましょう。

目標は何でもいいです。

利益をこれくらい得る、株主優待を楽しむ、人それぞれの目標でかまいません。

高すぎない目標を立てて、少しずつ達成していけば楽しく株に取り組むことができるでしょう。

実際に株式投資を始めよう

株を始める準備が整ったらあとは始めるだけです。

株式投資を始めるまでの流れは以下の通り。

  1. 証券会社で口座を作る
  2. 口座に入金する
  3. 株を選ぶ
  4. 株を注文する
  5. 約定(取引成立)

まずは証券会社で口座を作ってください。

ネットで申し込むのがおすすめです。

口座開設にはマイナンバーがいるので用意しておきましょう。

マイナンバーカードではなく通知カードの場合、追加で本人確認書類が必要な点に注意してください。

確定申告が不要なら特定口座(源泉徴収あり)を

口座を作る場合、

特定口座(源泉徴収あり)
特定口座(源泉徴収なし)
一般口座

の中から選ぶ必要があります。

特定口座(源泉徴収あり)なら確定申告が不要ですが、それ以外は確定申告が必要です。

投資で発生する税金に関して確定申告をするかどうかで、作る口座が変わってくるわけですね。

特定口座なら、証券会社が年間損益を計算してくれます。

確定申告が面倒であれば、特定口座(源泉徴収あり)を選びましょう。

会社員かつ株での利益が20万円以内の場合は、確定申告をするべきです。

給与以外の収入が20万円以下なら、確定申告で実質無税になるため、特定口座(源泉徴収なし)か一般口座を選びましょう。

自分に合った口座を作ってくださいね。

信用取引ではなく現物取引を

株式投資をやる場合、現物取引か信用取引で投資をすることができます。

現物取引は自身のお金で投資をすることであり、信用取引はお金を借りて投資をすることです。

信用取引なら、自己資金で得られる利益以上の金額が手に入る可能性があるわけですね。

ただし、利益が大きくなる分損失もでかくなるのが信用取引の特徴です。

はじめのうちは現物取引をするようにしてください。

身の丈に合った投資を心掛けましょう。

銘柄はどれにする?

どの銘柄を選んだらいいか、はじめのうちは迷うことでしょう。

安定を取るならインフラや生活に根差した企業を選ぶのがおすすめです。

自分の詳しい業界でも良いでしょう。

少しでも知識のある分野に挑戦したほうが、株式投資においては有利となります。

株主優待などで欲しい銘柄を探すのもありです。

あくまで資金内、手の届く範囲で選んでくださいね。

株を買ったあとは?

株を買ったら、分配金や株主優待を楽しみましょう。

売却益を狙うなら情報収集は欠かさずにしてください。

株価が上昇・低下したら、売るかどうか決断しなければなりません。

売り時を逃さないように注意しましょう。

5%上昇あるいは下落したら、買う・売ると決めておくのがおすすめです。

証券会社の手数料を比較してみた

お金

そもそも証券会社が多くて決められないという方もいることでしょう。

そんな時は手数料を比較してみてください。

株をやりとりするうえでかかる手数料は大きな存在です。

そこで、証券会社の手数料を表にしてまとめてみました。

手数料は、

  • 1回取引するごとにかかるパターン
  • 1日の取引額の合計に応じてかかるパターン

があります。

それぞれ詳しくみていきましょう。

1回取引するごとにかかる手数料の比較

証券会社名 ~5万円 ~10万円 ~20万円 ~30万円 ~40万円 ~50万円 ~100万円
SBI証券 55円 99円 115円 275円 275円 275円 535円
楽天証券 55円 99円 115円 275円 275円 275円 535円
松井証券
DMM株 55円 88円 106円 198円 198円 198円 374円
マネックス証券 110円 110円 198円 275円 385円 495円 1,100

~1,650円

野村証券 152円 152円 330円 330円 524円 524円 1,048円
ライブスター証券 55円 88円 106円 198円 198円 198円 374円
岡三オンライン証券 108円 220円 385円 385円 385円 385円 660円
SMBC日興証券 137円 137円 198円 275円 440円 440円 880円

※「-」はシステム的に手数料を入れていないもの。
(2020年6月29日時点)

DMM株は口座開設・登録完了で1か月間手数料0円かつ、米国株式であれば手数料0円とお得です。

野村証券も、野村のエコ割を使えば手数料50%引きになるので、選ぶメリットはあります。

取引額に応じて手数料は変わるので、まずは自分にあった証券会社から調べてみてください。

1日の取引額の合計に応じてかかる手数料の比較

証券会社名 ~5万円 ~10万円 ~20万円 ~50万円 ~100万円
SBI証券 0円 838円
楽天証券 0円 943円
松井証券 0円 1,100円
DMM株
マネックス証券 2,750円
野村証券(オンライン)
ライブスター証券 440円 660円
岡三オンライン証券 0円 880円
SMBC日興証券

(2020年6月29日時点)

1日定額で手数料がかかるシステムは、採用していない証券会社も多いです。

取引の数が多い場合は定額のほうが安く済むので、よく考えて証券会社を選びましょう。

手数料以外にも証券会社それぞれにさまざまな特徴があります。

投資を楽しむためにも、よく吟味してから選んでくださいね。

おわりに

いかがだったでしょうか。

株をはじめるのに適した資金がいくらなのか、始める前に知っておきたい情報を開設しました。

株式投資に、唯一の正解はありません。

始める前に勉強を重ねるよりも、実際に株を始めて、勉強しながら楽しむのがおすすめです。

悩んでいる間にもチャンスを逃しているかもしれませんよ。

10万円が用意できたら、すぐにでも口座を開設して株式投資にチャレンジしてくださいね。