高配当株投資をはじめる人に知っておいてもらいたい高配当株のデメリット

証券 初心者

銀行にお金を預けても預金は増えず、日々悪い情勢になっていくなか、ただ口座に預けておくのはもはやどちらかというと「リスク」の範疇です。

高配当株投資を行っているだけでは毎年配当金という名の、「不労所得」を得ることができます。

企業からもらえる配当金の額がどれくらいかは、その企業の設定によって変わります。

配当とは、「会社の利益の一部を、株主へと還元するもの」ですから、企業の業績が好調なら配当金は上がりますし、逆に業績が悪いと配当金は下がります。

配当金は先程も言ったとおり「不労所得」なので、配当金をもらうことで月々の生活の負担はかなり減ります。

投資をする誰もが一度は考える配当金生活ですが、高配当株に投資する注意点や、高配当株のデメリットに関しても注意しておく必要があります。

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高配当株で月々の生活が楽に

配当金の高い株に投資して、配当金を得ることで生活を楽にしたいと思っている人は多いです。

事実、多くの資産があり、高配当株に多くの資産を投資することで、配当金だけで暮らすことだって夢ではありません。

とはいえ、そのためには多くの元手が必要になりますが…。

この配当金をもらう条件は、「配当金権利確定日」に株を持っていれば良いだけ。

それだけで、銘柄ごとに異なる条件で配当金を受取ることができます。

この配当金を得るハードルの低さは言うまでもありません。

配当利回り3%の株に1000万投資すれば配当金だけで月3万の不労所得

高配当株投資がどれだけ有益か、具体的に例えを出したいと思います。

例えば配当利回りが3%の株があったとします。

ちなみに配当利回り3%の銘柄は、それほど珍しくはありません。

そしてその株に1000万円投資したとしたら、年間でもらえる配当金の額はなんと30万円にも。

それにより、毎月2万5000円収入が増えることを意味しています。

毎月収入が2万5000円増えれば、どれだけ生活が楽になるかは言うまでもないですよね。

売却益を狙った株式投資はリスクがある

株式投資で儲けを出す方法の一番ポピュラーな方法が、「株式を売ったときの売却益を狙う」という方法です。

これなら、確かにうまくいけば大きなリターンを得られるでしょう。

しかし儲けが大きいとういことは同時にリスクも大きいということ。

株価が暴騰し続けて、上がったところで株を売れれば良いですが、そううまくいくことばかりではありません。

どうしても欲が出て、株価が上がった時「もっと上がるだろう」と思ってしまい、多少株価が下がったとしても、「もうこれ以上は下がらないだろう」という勝手な予想の上結局利益が上がらないなんてことも。

利益が上がらないだけならまだしも、信用取引を行っていたりしたら、レバレッジが効いた分資産はマイナスになってしまうのです。

配当金の仕組み

配当金は、企業の利益を株主に還元するものです。

お金で還元するものを配当金、品物で還元するものを株主優待といいます。

配当金の設定は企業によってまちまち。

多くの企業が配当利回り2%ほどを設定していますが、中には銀行などが配当利回り4%後半をつけているところも。

単純に、株価の変動や配当利回りが下がることなどを考えなければ、こうした高配当株に多くの資産を投資することで多くの配当金を受け取ることができます。

結果、配当金で生活の負担を大きく減らすことに繋がるのです。

配当金を出さない会社はケチなのか?

しかし上場している多くの企業が配当利回り0%を設定しています。

株式投資で配当金をもらうつもりなら、「配当金が出ない会社」を悪い会社だと思ってしまいます。

しかし実際にはそんなこともありません。

配当金は企業の利益を株主に還元するというもの。

配当金として利益を株主に還元しないということは、利益を内部留保しているということ。

それにより、さらなる設備投資、自社株買いなどに使えるので、回り回って株主に返ってくることになるのです。

つまり、単純に配当金が出ない会社というだけで「悪い会社」とは言えないということです。

配当権利確定日付近の株価は上がる

誰しも、株に投資しているなら少しでも多く配当金がほしいものです。

それゆえ、特に配当金の利回り率が高い会社の株価というのは配当金権利確定日付近で上がります。

株価というのは人の感情で上がるものですから、わかりやすくみんな配当金がほしいのだというのがわかると思います。

配当金権利落ちの日の株価は下落する

逆に、配当金の権利落ち日、配当金を受け取った直後の株価は下がります。

「配当金がほしいだけの人」が配当金受け取り後株を売るからです。

とてもわかりやすいですね。

高配当株へ投資するときの注意点

高配当株投資を考える方も多いですが、高配当株へ投資する際の注意点をあらかじめおさえておきましょう。

暴落に強い銘柄の株を買う

まず「どの銘柄を買えばいいか?」という話ですが、私はとにかく「暴落に強い株を買え」と言いたいです。

御存知の通り、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、日経平均株価は暴落しました。

多くの企業が、新型コロナウイルスの影響で経営難に陥ったからです。

しかしこれからの時代に適応した企業、コロナウイルスでむしろ業績を伸ばした企業などは、むしろ以前より株価を上げているほどです。

そうした、トレンド性が今とマッチしており、業績も右肩上がりに上がっている企業の株を買うことで、安定した配当金を受け取ることができるようになります。

長期的に業績が安定している銘柄を選ぶ

ここ最近の業績が上がっていても、過去ずっと上がっているかはわかりません。

もし、業績が短期間で上下しているようなら、「不安定な業績」としてその企業の株を買うかどうか一度考える必要があります。

数年単位で業績をみて、安定した株価と配当利回りがあるようなら、配当金目当てでもその企業の株を買っても良いでしょう。

一番ダメなのが、「今後は業績が落ちるかもしれない企業の株」を配当金目当てで買うことです。

そうした「配当金」だけが売りの銘柄は、業績が傾いてくるとすぐに株価下落のきっかけとなってしまうからです。

確かに株価の売却益を狙うより、配当金で利益を出すほうが確実で簡単です。

しかし、銘柄の指標は配当利回りだけではありません。

いろんな情報を見ながら、多角的に買う株を選びましょう。

高配当株のデメリット

配当金目当てで、高配当株投資を行う時には、高配当株を買う時なりのデメリットがあることにも注意が必要です。

事前に、どんな不利益が起こりうるのか。

しっかり把握の上、配当金狙いの投資を行いましょう。

減配で配当金が少なくなるリスクがある

配当金の水準は、いつまでも同じ水準を保っているとは思わないことです。

企業の業績悪化などの際には、配当金が減配することも十分ありえることを理解しておきましょう。

つまり、配当金を今後ももらえるだろうと見込んで、ある程度まとまった投資だけやってゆうゆう長期投資…というわけにはいかないとういことです。

「ほったらかし」である程度の利益を上げたいなら、高配当株投資より「投資信託」への投資がおすすめです。

高配当株だって業績の良し悪しはあります。

確かに基本は長期投資ですが、たまにチャートを確認してメンテナンスが必要です。

ある程度元手がないと配当金狙いは厳しい

ある程度まとまった株を買わないと、ある程度の配当金をもらうことはできません。

配当金をもらうために、100株、200株買ったところで、もらえる配当金はたかがしれています。

配当金をある程度もらうには、記事の上部でも伝えたように「1000万円単位」でないとインパクトがありません。

新型コロナウイルスの株価暴落時に将来有望な高配当株へ投資するのがおすすめ

新型コロナウイルス感染拡大は、日本の株価にも大きな影響を与えました。

コロナウイルスの感染拡大で、日経平均株価は大暴落しました。

つまり、多くの銘柄の株価が下がったということ。

これにより今までは株価が高くて手が出なかった高配当銘柄も買えるようになる人が多くなるということ。

しかも株価が暴落した後には、株価の戻りも期待できます。

どうせなら、アフターコロナで変わる世界情勢に合わせて株を買っておきたいものです。

高配当株投資 まとめ

今回は、株式投資で儲けを狙う方法「高配当株投資」について説明しました。

株の配当金は、企業の設定によってまちまち。

少しでも株を買って、配当金で利益を得たいと思っているなら、「高配当株のなかでも、今後も成長が見込める優良銘柄に投資」を行いたいものです。