投資信託は、分配金をもらったり解約して現金化したりすることで利益が発生するものです。
分配金をもらうのはともかく、解約はいつするべきなのでしょうか。
中々判断ができずに、売るタイミングを逃してしまったことがある方もいるかと思います。
今回はそんな方たちのために、投資信託を解約するタイミングがいつなのかを解説。
基本的には、投資信託を保有するメリットがなくなったら、というのを基準にするとよいでしょう。
そのほかにも、解約時に注意すべきことや、長期投資のメリット・デメリット、投資の心得についても解説しているのでぜひ参考にしてくださいね。
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投資信託を解約すべきタイミングとは
投資信託は、投資や運営をプロの専門家に任せられる、初心者でも始めやすい投資方法です。
安心して任せがちですが、専門家といえども失敗するときはするもの。
場合によっては、投資信託を解約したほうがいいこともあるかもしれません。
どういった時に投資信託を解約すべきなのでしょうか。
解約するかどうか、検討すべきタイミングをご紹介します。
解約するかどうか検討すべきタイミングはこんな時
解約を検討すべきタイミングは全部で7つ。
- 純資産残高が減り続けている
- 自身の状況が変わった
- 投資信託の運用方針が変わった
- 基準価額が下がっており、損失が小さいうちに売ってしまいたい
- 基準価額が上がっており、利益があるうちに売ってしまいたい
- 資産配分が変化した
- ブームが終わった
1つずつ確認していきましょう。
①純資産残高が減り続けている
投資信託の純資産残高が減るということは、分配金のために資産を切り崩している、多くの投資家が解約しているなどの理由が考えられます。
資産が減れば減るほど、投資の効率は悪くなっていくもの。
投資信託を続けることはリスクが高いため、売るべきタイミングであるといえます。
②自身の状況が変わった
収入が増えた、家族が増えたなど自身を取り巻く状況が変わることもあるでしょう。
そういった場合、状況に合わせて投資信託も見直すべきです。
資産配分を変える、投資信託の数を減らすなど、より今に適した投資信託を選びましょう。
売るべき状況にあるなら、行動に起こすことが大切です。
③投資信託の運用方針が変わった
分配金の額や分配金の支払われ方が変わることもあります。
自分の納得がいかない条件になったのであれば、解約を検討すべきです。
無理をして投資信託を保有し続けることはありません。
④基準価額が下がっており、損失が小さいうちに売ってしまいたい
プロの専門家に任せても失敗することはあります。
場合によっては、投資信託の基準価額が下がってしまうこともあるでしょう。
損失が小さいうちに解約するのは悪くない手であるといえます。
とはいえ、回復する可能性も考えておきましょう。
慌てて売った後に、結局基準価額が上昇し、売らなければよかったなんてことになることもありえます。
5%下落したら解約するなど、ある程度限界値を決めておくのはおすすめです。
⑤基準価額が上がっており、利益があるうちに売ってしまいたい
先ほどとは逆のパターンです。
投資信託を売って得られる利益は、売るまで確定しないもの。
売り時を逃せば利益が得られなくなってしまう可能性もあります。
ただし、より基準価額が上がる可能性もあるため、今売るべきかどうかはよく考えてください。
価格が今後上がるかどうかの判断は難しいため、価格が2倍になったら売るなど、ある程度基準を決めておくことをおすすめします。
⑥資産配分が変化した
投資信託は、いくつもの投資がセットになった詰め合わせ商品のようなものです。
場合によっては、中身の資産配分が変わることもあります。
株式と債券が半分ずつだったのに、株式の割合が7割に変わるといったこともあるでしょう。
株式や債券など、投資先によってリスク・リターンの大きさは異なります。
自分のプランとずれてきていれば売却を検討すべきです。
リスクとリターンを踏まえて納得のいく配分にしてください。
⑦ブームが終わった
投資信託の中には、人気の分野や流行りというものがあります。
しかし流行りにはいつか終わりが来るもの。
順調に基準価額が上がっていたのに、急に落ちることもありえます。
人気のものに投資するのは悪くありませんが、人気がいつまで続くかは注意しておく必要があります。
ブームが終わることを察知したのであれば、価格が下がる前に解約するべきかもしれません。
投資信託を解約するときに注意すべきこと
投資信託を解約するときに注意すべきポイントは5つあります。
- 解約できない可能性
- 価格更新は1日1回
- 手数料がかかる
- 現金化には時間がかかる
- いくらになるか事前に知ることができない
1つずつ確認していきましょう。
注意点①解約できない可能性
投資信託は、基本的にいつでも解約できるオープンエンド型のものが多いです。
しかし、中には解約を受け付けないクローズドエンド型もあるため注意してください。
一定期間解約を受け付けない「クローズド期間」があるものも。
解約できるかどうか、事前に確認しておきましょう。
どうして解約を受け付けないのか
投資信託は、投資家たちから集めたお金で投資・運用するシステムです。
集めたお金に大きな変動があると投資・運用に影響が出てしまいます。
急にごっそりお金がなくなってしまったりすれば、当然運用側も困ってしまいますよね。
解約の数が多くなりすぎないように、受け付けないタイプの投資信託も存在するのです。
とはいえ、クローズドエンド型だと全く解約できないわけではありません。
取引所などで他の投資家に売ることができれば現金化は可能です。
とはいえ、別の投資家に売る分、思っていた価格では売れないこともあるので気を付けてください。
注意点②価格更新は1日1回
株などは常に価格が変動しているものですが、投資信託は1日1回しか価格更新されません。
価格更新の頻度が少ないため、ついつい確認するのを忘れがちです。
投資信託の売り時を逃してしまう可能性もあるため、価格変動には注意しておきましょう。
注意点③手数料がかかる
投資信託は、解約時にお金を払わなければなりません。
信託財産留保額という手数料があり、投資信託によってはないものもあります。
また、長期間保有することで信託財産留保額が安くなるものも。
信託財産留保額
投資家が投資信託をやめる場合、解約してお金に換える必要があります。
お金に換えるためには、投資信託の資産を売却しなくてはなりません。
売却には手数料がかかるため、その分を解約者本人に負担してもらうというわけですね。
注意点④現金化には時間がかかる
解約を申し込んですぐにお金がもらえるわけではありません。
解約の申し込みが受け付けられた日から3営業日以降に現金化が可能です。
海外に投資する投資信託ならもっと時間はかかることでしょう。
事前に何日かかるのかチェックしておくのが賢明です。
注意点⑤いくらになるか事前に知ることができない
投資信託は、買う時も売る時も価格がわからないブラインド方式を採用しています。
つまり、いくらで売れるのか確定しないまま売ることになるのです。
前日の基準価額を参考にして解約を検討するわけですが、いざ解約したら思ったよりも低い価格だった、なんてこともありえます。
なぜブラインド方式なの?
ブラインド方式は、短期的に投資する人と長期的に投資する人を平等にするためのシステムです。
価格がわからないのはむしろ不公平なのでは、と思う方もいるでしょう。
例えば短期的に投資する場合、「価格が上がったら売る・下がったら買う」というように投資すれば利益を得やすく、長期的に投資するよりも有利であるといえますよね。
せっかく長いことその投資信託を保有している人からすれば不公平となるわけです。
投資信託が1人のお金だけではなく、みんなのお金をひとまとめにしてやっていると考えればわかりやすいかもしれません。
せっかく皆のお金で投資をしているのに、短期的な利益を求めて勝手に投資額を動かされては困りますよね。
複数人が関わる以上、勝手な行動をしないようにブラインド方式が採用されているのです。
解約が最善策とは限らない
投資信託は、解約することがいるも最善とは限りません。
解約せず、そのまま投資を長期的に続けることも1つの対処法です。
解約して損失を確定させてしまうよりも、長期的に投資をして回復を待ったほうがいい場合もあるかもしれません。
解約か、それとも投資を続けるか、冷静に判断してください。
そのためにも、長期投資のメリット・デメリットを解説します。
長期投資のメリット
- 複利効果がより得られる
- 時間の分散投資ができる
- 動きの幅を抑えられる
- 解約金の負担が減る
以上が長期投資のメリットです。
1つずつみていきましょう。
複利効果がより得られる
長期になればなるほど、複利効果も高くなります。
長期投資をすることで、より大きな利益を得られる可能性があるのです。
複利効果とは
運用で得た利益を再投資することでより利益が膨らんでいく効果のことを、複利効果といいます。
単純に1000円投資していた時よりも、得た利益200円も投資して、1200円の投資にしたほうが得られる利益は増えますよね。
ある意味、お金自身が働いて稼いでくれる構造ともいえるのが、複利効果なのです。
時間の分散投資ができる
長期的に買い続けることで、1度に買うよりも安く買える可能性があります。
投資信託は日々価格が変わるもの。
高いときには少なく、安いときには多く買うことで、購入価格を抑えられます。
高い価格で買ってしまうリスクをも低くなるため、時間を分散させて投資できるのは長期投資の大きなメリットでしょう。
値動きの幅を抑えられる
長い期間保有することで値動きの幅を抑えられます。
短期で見れば大きな変動も、長い目で見れば気にするほどのことではありません。
長期投資をすることで、日々の価格変動に一喜一憂しなくて済むのです。
精神的にも楽に投資できるのが、長期投資の魅力です。
解約金の負担が減る
長期的に投資をするということは、それだけ解約もしないということです。
解約にはお金がかかることもあるため、解約金の負担が減るというメリットがあるといえます。
長期投資のデメリット
長期投資にはメリットもあれば、デメリットもあります。
- コストがかかる
- 利益がすぐに得られない
- 予測しづらい
1つずつみていきましょう。
コストがかかる
投資信託は、保有しているだけでも手数料がかかるものです。
長期的に保有すれば、それだけコストがかかってしまうことに。
得た利益よりもコストのほうが大きくなってしまうこともあるため、注意が必要です。
利益がすぐに得られない
短期的な投資ならすぐに利益を得られますが、長期投資の場合そうはいきません。
投資信託の分配金を定期的に得る方法もありますが、長期なら再投資したほうが複利効果を望めるため分配金は受け取らないほうが良いといえます。
その結果解約まで利益が確定しないため、現金を得るのはかなり先となってしまうのです。
予測しづらい
明日のことより、5年後の未来のほうが予測しづらいのは当然ですよね。
長期的に投資をしていると、思わぬ事態に遭遇することもありえます。
不測の事態が予想しづらいというのは、長期投資のデメリットです。
投資信託で失敗しない心得
投資信託で失敗しないためにも、心得を5つご紹介します。
- 周りの情報ばかり頼らない
- 手数料が安いものを選ぶ
- 少額・長期・分散を意識する
- 定期的に見直しを
- 無理のない投資を心掛ける
解約のタイミングを逃さないためにも、心得を覚えておいてください。
心得①周りの情報ばかり頼らない
周りの情報に惑わされないようにしましょう。
情報を集めることは重要ですが、あくまでそれは判断材料に過ぎません。
きちんと自分で判断することこそが重要です。
継続的に投資信託と向き合っていくためにも、知識や経験は積んでおいたほうがためになるというもの。
他人任せでは、投資の力は一向に磨かれませんよね。
“なんとなく”投資信託をしないように心がけてください。
心得②手数料が安いものを選ぶ
投資信託は、専門家に任せる分手数料がかかりがちです。
信託財産留保額以外にも
- 購入時手数料
- 信託報酬
- 監査報酬
- 売買委託手数料
などなど、発生する手数料は投資信託によって異なります。
中には「購入時手数料がタダ」という売り文句があるものもありますが、そういった場合は要注意。
購入時手数料がかからない分、他の手数料が割高になっていることがあります。
投資信託において発生する手数料をいくつか解説しておくので、参考にしてください。
購入時手数料
投資信託を買う時に払う手数料です。
購入金額の数%を支払わなければなりません。
一般的には、購入金額の1~3%を手数料として支払います。
信託報酬
投資信託を保有している間にも、毎日手数料が発生します。
預けているお金から、「運用管理費用」として毎日差し引かれてしまうのです。
年0.5%~2%が一般的であり、投資信託の保有額に応じて額は変わります。
少ない額ならともかく、大金ともなると信託報酬もそれなりの額になるため、注意すべき手
数料です。
監査報酬
投資信託では、企業のように決算を定期的に監査することがあります。
投資信託の公正性や透明性を監査する必要があるわけですね。
当然監査にもお金がかかるため、その分を負担しなければなりません。
売買委託手数料
株などの売買時に発生する手数料です。
取引の数が多くなるほど、手数料も膨らんでしまいます。
投資信託には多数の手数料が存在するため、少しでも安くする努力はしておいたほうがいいでしょう。
少額・長期・分散を意識する
少額投資・長期的投資・分散投資を意識してください。
投資信託に限らず、大事な考え方です。
少額投資
大金になればなるほどリスクも高くなっていきます。
いきなり大金で挑むのではなく、まずは着実に少額から投資するようにしましょう。
少額投資であれば、万が一失敗してもかすり傷で済みます。
失敗した時のことも考えた投資を心掛けてくださいね。
長期的投資
地道にコツコツこそが成功の秘訣です。
短期的に大きな利益を狙いに行くのはハイリスクだといえます。
求められる知識やテクニックも高レベルになるため、短期ではなく、長期的に腰を据えて投資をするのがおすすめです。
分散投資
1つのものに絞って投資するよりも、複数に投資をしてください。
損失が1つ発生した時に、複数投資をしていれば他の利益でカバーできる可能性があります。
1つにすべてを賭けるという投資はやめておきましょう。
定期的に見直しを
投資信託は、専門家を信頼して投資を託すものです。
とはいえ、任せっきりにならないように注意してください。
放置している間に、割に合わない投資になっている可能性があるかもしれません。
リスクばかり大きくなっていないか、リターンが小さくなっていないか、分配金が元本から切り崩されていないか。
さまざまな視点から定期的に見直すようにしましょう。
問題があれば買い替えや資金配分の見直しをしてください。
あくまで投資をしているのは自分であり、損するのも得するのも自分です。
結果は自分次第であることを忘れないでくださいね。
無理のない投資を心掛ける
投資で無理をするのはNGです。
生活費やいざという時のお金は残しておきましょう。
あくまで余剰資金で投資をするのが失敗しないコツです。
そのためにも、きちんと家計を把握し投資に使うお金も決めておいてくださいね。
解約のタイミングを決断するだめにもある程度投資に触れておこう
投資は、全くの無知識で挑むには危ない世界です。
初心者の方であれば、少しでも知識を付けてから挑んだほうが良いでしょう。
“なんとなく”や“とりあえず”で買っては解約を繰り返していれば、いつかは失敗してしまいます。
失敗した理由がわからなければ、また同じことを繰り返してしまうことでしょう。
なぜ失敗してしまったのか、どうすれば成功するのかという知識をつけていくためにも、ある程度投資の知識に触れておくことが重要です。
投資に触れることを習慣にしよう
日ごろから投資に触れる癖をつけておくことをおすすめします。
日常のわずかな時間でも問題はありません。
- 経済番組をみる
- 投資に関する本を読む
- 実際に少額で株式投資してみる
投資に触れる方法は好きにしてもらってかまいません。
ただし、時間を決めて取り組むようにしてください。
「いつかやる」「暇なときにやる」というスタンスではいつまでたっても手を付けないおそれがあります。
とにかく習慣づけることが重要なのです。
投資信託は、初心者でも手を出しやすいからこそ失敗してしまう人も少なくないもの。
1度の失敗で投資信託を諦めてしまうのは勿体ないですよね。
今後に繋げるためにも、お金だけでなく知識も積み上げていくようにしましょう。
おわりに
いかがだったでしょうか。
投資信託は、長期的に付き合うことが多い分、解約のタイミングがわからなくなりがちです。
専門家が代わりにやってくれるからといって、任せきりにならないよう注意しましょう。
解約のタイミングを逃せば、得られるはずの利益が得られないこともあります。
大きな損失を抱えてしまうこともあるでしょう。
定期的に見直すことを忘れずに、解約するかどうかはそのあとも含めたうえで決断してください。
解約して得たお金をどうするのか、きちんと計画を立てたうえで投資信託の解約をしてくださいね。