一戸建てやマンションを購入するためには、それだけ大金が必要になります。
その大金を用意するために必要になるのが「住宅ローン」です。
一戸建てやマンションなど住宅を一括で買えるほどの大金を手元に持っている人は、実際ほとんどいないのではないでしょうか。
ほとんど間違いなく、住宅を購入するためには住宅ローンが必要になると考えて間違いないと思います。
しかし、住宅を購入するために必要なお金を金融機関から借り入れる「住宅ローン」ですが、住宅ローンでお金を借り入れるには事前に返済能力を調べるための審査をクリアしなくてはなりません。
住宅ローンの審査基準について、住宅ローンの審査に落ちた場合、その審査落ちの理由について、今回は調べていきましょう。
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住宅ローン審査の審査
住宅ローンで借り入れる金額は大きいです。
そして当然、金融機関は住宅ローンを貸したら、利息込みのそのお金を返してほしい。
金融機関は住宅ローン審査で、高い返済能力を持っている人のみを選んで、お金を貸し付けます。
他のローンより借り入れるお金の額が大きくなる住宅ローン。
それゆえ審査基準も、他のローンより多少厳しくなるのです。
住宅ローン審査の流れ
住宅ローンに申し込んだ時、その後の審査はどのような流れで行われるのか。
審査の流れを調べておきましょう。
住宅ローン事前申し込み
まず住宅ローンへ正式申込の前に、まず事前申し込みを行います。
事前申し込みの際にも、書類が必要になります。
事前審査
事前申し込みが終われば、いざ事前審査です。
事前審査で審査されるのは、「住宅ローンを借りるに値するだけの収入があるか」ということです。
具体的に金額について言えば、「借入金額は年収の何倍か」であったり、「年間返済負担額は年収の何%になるか」といった、借入金額に関する話が多いです。
最近では住宅ローンの審査基準が厳しくなっています。
返済期間が長いこともあり、日本の社会情勢、世界の金融情勢などに住宅ローン審査基準は影響を受けるのです。
事前申し込みから事前審査結果が出るまでの時間は、3日~4日をみておくと良いでしょう。
正式申込
事前審査が通れば、あとは実際に本申し込みとなります。
本申し込みでは、事前申し込み時に提出しなかった書類を複数用意することになります。
住宅ローン本審査
本申し込みが終わったら、いよいよ住宅ローンの本審査です。
住宅ローン本審査は厳しく詳細に審査されることもあり、審査結果が出るまでに一週間ほど時間がかかってしまうのが普通です。
住宅ローン本審査申込時には、借り入れる人の源泉徴収票から住民税の課税証明書、収入証明書や印鑑証明書の提出も求められることも。
書類の不備は本審査結果に大きく影響するため、本審査申込時にはしっかり書類に不備のないことを確認した上で申込をおこなってください。
住宅ローンの審査基準は金融機関によって異なりますが、大まかにみられる要素など共通している部分も多いです。
住宅ローン契約
申込時に書類の不備がなく、無事住宅ローンの本審査にも通ったなら、あとは住宅ローン契約を結ぶのみです。
指定の方法で、金融機関と住宅ローン契約を行ってください。
住宅ローン借り入れ
ここまで来てようやく、住宅ローンで借り入れが可能になります。
契約から借り入れまでに2週間ほどかかるため、結局住宅ローン事前申し込みから借り入れまでにかかる期間は短くとも1ヶ月は考えておくべきでしょう。
およそ30%の人が住宅ローン事前審査に落ちている
30%の人が審査に落ちてしまうのは、審査基準の厳しい住宅ローンですが、審査の甘い住宅ローンでも申し込んだ人のうち10%は審査に落ちているというデータもあります。
実際に審査に落ちてしまった人の声を聞いてみましょう。
自分の収入を過信していたAさん
夫婦で買う家のために、住宅ローンを借りようと思い、住宅ローンに申し込みました。私一人の収入だけで住宅ローンを借りることを考えており、それで問題なく審査に通ると思っていました。
しかし銀行の求める収入条件は私が考えていたより厳しかったようで、まさかの審査落ち…。
どうすればいいか途方に暮れています。
信用情報の記録で審査落ちになったCさん
昔は収入が少なかった私ですが、がんばって働いた結果暮らしに余裕が出るくらいにはもらえるようになりました。
そこで家でも買うかと住宅ローンに申し込んだところ、昔のクレジットカード滞納など、そうした記録によって審査に落ちてしまいました。
まさか過去の私の記録が住宅ローン審査の足を引っ張るとは。
住宅ローンの事前審査とは?
住宅ローン審査で重要なのは、実は本審査より事前審査です。
事前審査のほうが、より審査される項目が多く、審査の足切りラインもハッキリしています。
事前審査をクリアしない人は、その時点で後の本審査に進むことはありえないのです。
住宅ローン審査をクリアするために、事前審査についてしっかりと準備を怠らないようにしてください。
事前審査申込で必要な書類
事前審査に申し込むために必要な書類を調べておきましょう。
書類が揃ってないと、そもそも審査基準へとチャレンジすることすらかなわないのです。
書類によっては手に入れるために手間をかけなくてはいけないことも。
「必要書類の取得方法」もしっかり押さえておいてください。
住宅ローン審査申込書
まずは、住宅ローンに申し込む金融機関で、住宅ローンの申込書を手に入れてください。
記入して、金融機関へ提出することで、住宅ローン申込を完了します。
本人確認書類
本人情報を確認できる書類も提出しなくてはなりません。
本人確認書類として認められる書類は以下の通り。
- 住民票
- 印鑑証明書
- 運転免許証
- パスポート
- マイナンバーカード
- 住民基本台帳カード
- 健康保険証
などです。
本人確認書類がないと、住宅ローンで借り入れどころか審査申し込みすらできません。
しっかりと自分の情報を証明できる書類を準備しておいてください。
源泉徴収票
住宅ローンに申し込む人の収入を証明できる書類も必要になります。
給与証明書や、会社でもらえる源泉徴収票など、自分の収入を証明できる書類を必ず用意しておいてください。
他のローン借入がある人は残高証明書
今後借り入れる住宅ローン以外にも、すでにローンの借り入れがある方は、残高証明書の提出が必要になります。
他のローンと違い、借入金額は深刻ではなく、書類で残高を証明する必要があるのです。
やはり借りる額が額ですから、他のローン借入が足を引っ張るようなことがあってはならないのです。
フリーランスの人は確定申告書
会社勤めでないなら、源泉徴収票や給与証明書が手に入りません。
フリーランスなど会社員でない意図の場合は、役所で確定申告書を手に入れて、確定申告書の提出が必要になります。
物件情報が確認できる書類
購入を予定する物件の情報を確認できる書類の提出も必要です。
物件販売チラシや、見積書、その他物件情報を確認できる書類を準備しておいてください。
住宅ローン借り換えの場合は借り入れ中の返済口座通帳1年分
借り入れ中の住宅ローンから、別の住宅ローンへ借り換えるためには、借り換え中の住宅ローン返済口座通帳1年分の記録が必要になります。
事前審査チェック項目
事前審査で見られる情報についても、先に押さえておきましょう。
年齢に関する情報
事前審査で重要なのはやはり、「完済時の年齢」と、「借入時の年齢」です。
返済期間が長いと最大で35年にも及びます。
今何歳か、返済が終わった時何歳か。
年齢に関する情報は実はかなり重要です。
年収
もちろん、どれくらいの年収があるかという、収入に関する情報も大切です。
毎月月収のうち30%から35%は返済にあてる計算になるので、年収額が住宅ローン審査結果に直結することは十分考えられます。
収入が安定していることの指標に勤続年数もあります。
勤続年数は最低でも3年必要です。
それより短いと、「すぐに今の仕事を辞めかねない」と判断されるので審査に不利です。
仕事を辞められると、住宅ローン返済が滞ってしまうことになってしまいます。
勤続年数を水増しして申し込む人も多いですが、その後提出する源泉徴収票で簡単にバレてしまいます。
バレバレな嘘でわざわざ審査に落ちるようなことはしないでください。
年収と住宅ローン審査の関係について、別記事で詳しく説明しています。
そちらも参考にしてください。
融資可能額
融資可能額が審査されるのは、主に住宅ローンを借り換える人です。
融資可能額で重要になるのが「個人信用情報」です。
過去のローン借入にて返済が滞ってないか、クレジットカードの支払いが遅れてないか、スマートフォンの割賦代金の支払状況など、個人の支払状況が審査結果に大きく関わります。
ローンでお金を借りることは全く問題ないのですが、返済のなかで3ヶ月以上の延滞があると、個人信用情報に異動という記録が残り、審査落ちの要因となります。
住宅ローンの事前審査に落ちる理由は?
具体的に、住宅ローン事前審査に落ちてしまう理由を一つずつみていきましょう。
住宅ローン審査の第一歩事前審査。
この審査をクリアしないと、その後の本審査に進むことはないのです。
歳を取りすぎている、若すぎる
上でもお伝えしたとおり、住宅ローン審査でみられる情報で一番大切なのは年齢です。
80歳未満で完済できるのかは大前提で、借入時何歳か、若すぎないか、歳を取りすぎてないかが重要な審査基準です。
年齢基準からそれていればいるほど、審査に通ったとしても融資可能額はどんどん下がっていきます。
健康状態が悪い
住宅ローン借入時には、団体信用生命保険への加入が必須の住宅ローンがほとんどです。
生命保険加入のためには、病気を患ってないこと、生活習慣病のリスクが低いことが求められます。
つまり、住宅ローン審査に通るためにはある程度健康でないといけないということです。
長期的な住宅ローン返済のためには、健康状態を気にすることも大切だということです。
担保価値が低い
借入金額が大きい住宅ローン審査に通るためには、自宅を担保とする必要があります。
この時担保する自宅の物件的価値が低いと、最悪住宅ローン審査に落ちてしまうことがあります。
または、審査に落ちないとしても融資可能額が下がることが考えられます。
複数の銀行で住宅ローン事前審査を受けておく
住宅ローン新規借り入れを行う際には、確実にお金を貸してくれる金融機関を見つけるために、複数の住宅ローン事前審査に申し込んでおくのが一般的です。
事前審査は、物件購入希望者がどこでどれくらいお金をかりることができるか知るためのチャンスです。
同じ条件でも、審査に通る金融機関と通らない金融機関があることを考えると、一社の金融機関のみ申し込むのはリスクです。
複数の事前審査を受けることで、自分にとってベストの住宅ローンを見つけることができるはずです。
住宅ローンの本審査について
住宅ローンの事前審査が終われば、いよいよ住宅ローンの本審査に突入です。
事前審査をクリアしたからといって、その後の本審査をクリアできるかというとそれはまた別の話。
しかし第一関門をクリアしたのは確かです。
あとはこの本審査をクリアすれば、住宅ローンでの借り入れを行うことができます。
念願の物件購入を行うためにも、住宅ローンの本審査をクリアしましょう!
本審査申込に必要な書類
本審査に申し込むためには、所定の書類を提出する必要があります。
書類の不備で審査に落ちてしまうようなことのないように、前もって必要書類の提出準備を行っておきましょう。
- 実印
- 住民票
- 印鑑証明書
- 課税証明書
- 源泉徴収票など収入を証明できる書類
- 身分証明書
- 売買契約書
本審査申込時に、不動産会社や住宅会社から必要書類のアナウンスが入ります。
その際、物件情報などは会社側で用意されるので、あとは自分で用意する書類を準備するだけです。
本審査の審査基準
住宅ローンの本審査審査基準は「これ」だと言い切ることができません。
なぜなら、金融機関によって審査基準が大きく変わるからです。
銀行によっては、住宅ローンを運営する支店によって審査基準が変わることがあるほど。
ここでは、大手銀行の住宅ローン本審査基準を例にして、本審査の審査基準を大まかに探っていきましょう。
住宅ローン本審査審査基準の一例
年齢 | 20歳以上70歳未満 |
---|---|
借り入れ上限 | 1億円 |
返済期間 | 2年以上35年未満 |
団体信用生命保険加入 | 必須 |
住宅ローン保証料 | 必須 |
これが住宅ローン本審査の審査基準の一例です。
これ以外にも、担保にする自宅の物件的価値の審査、個人の信用情報審査など多方面から審査が行われます。
特に信用情報の審査では、ローンの借入状況から返済記録、クレジットカードの利用記録まで様々な情報の審査が行われます。
信用情報の審査に通るか不安な方は、信用情報機関に自身の記録を問い合わせてみるのも一つの手です。
本審査に落ちる理由
本審査に落ちる理由は、もちろんその人の情報次第で様々ですが、本審査に落ちた人の落ちた理由はだいたい似通ったものです。
これから紹介する理由のいずれかが、住宅ローン本審査審査落ちであることがほとんどです。
事前審査の申込み内容に間違いがある
事前審査で申告した内容と、本審査を受けた情報に差異がある場合、本審査に落ちてしまいます。
事前審査時の雇用形態が今と違っている。転職で仕事が違う、年収が下がっているなど、情報が変わっていると融資可能額が下がったり審査に落ちたりする要因になってしまいます。
情報が変わっていることに自覚的な方は、本審査申込時に情報を訂正しましょう。
過去に金融トラブルを起こしている
信用情報の審査で、過去の金融トラブルが見つかった人は本審査で落ちてしまいます。
カードローンの借り入れ記録、クレジットカードの支払い延滞など、信用情報でみられる情報は様々です。
自覚していないクレジットカード延滞記録などがないように気をつけておきましょう。
担保の価値が低い
住宅ローンは借入額が大きいこともあり、自宅を担保に入れる必要があります。
この担保に入れる自宅の物件的価値が低いと、審査に落ちるまではいかないまでも借入額が希望額に届かないことでしょう。
自宅の担保価値については、しっかり意識しておくべきでしょう。
住宅ローン本審査では団体信用生命保険加入審査も行われる
住宅ローン本審査に通るためには、健康状態の審査も行われます。
保険会社の団体信用生命保険の審査が行われるのです。
住宅ローンの返済中に、万が一死亡するなどして、返済不能な状態になった場合保険金で完済するための保険です。
この団体信用生命保険加入が審査通過の条件となっていることがほとんどです。
団体信用生命保険に加入するための条件は概ね以下の通り。
- 最近3ヶ月以内に医師の治療や投薬を受けたことがあるか
- 3年以内に特定の病気で手術を受けたことがあるか。または2週間以上にわたる医師の治療や投薬を受けたことがあるかどうか(心筋梗塞、脳卒中、糖尿病など)
- 手・足の欠損または機能に障害があるかどうか
これらの条件に該当がなければ、問題なく団体信用生命保険に加入することができるはず。
しかし該当する項目があったとしても、健康状態が認められれば団体信用生命保険に加入することができる場合も多いです。
住宅ローン本審査で落ちないためにできること
住宅ローンは借入金額が大きくなります。
そのため事前審査、本審査の審査基準が慎重です。
しっかり本審査を受ける前に、本審査通過確率を上げるためにできることを一通りやっておくことは大切です。
具体的に「何をすればいいか?」を一つずつ照会していきます。
事前審査申込の情報を元に本審査へ申し込む
事前審査と本審査で申込情報に違いがあった時点で、審査が厳しくなります。
そのため、本審査申込時に、事前審査で申し込んだ申込書類の控えを元に、情報の正確さを意識しながら申込を行ってください。
情報に差異が生まれている場合は、あらかじめ不動産会社か住宅ローン会社へと連絡しておいてください。
申込情報の違いで審査に落ちてしまうのは、あまりにもったいないです。
団体信用生命保険加入義務のない住宅ローンへ申し込む
住宅ローンでお金を借り入れるには、提携している団体信用生命保険に加入するのが義務なことがほとんど。
つまり、団体信用生命保険の加入条件を満たさないと、住宅ローンでお金を借り入れることができないのです。
つまり健康状態や障害が残っているなど、加入条件を満たさなかった人は団体信用生命保険に加入できないことで審査に落ちてしまうということです。
このような、健康状態などの条件で団体信用生命保険に加入できず住宅ローン審査に落ちてしまいかねない方なら、あらかじめ団体信用生命保険加入義務のない住宅ローンを選んで申し込むのがおすすめです。
他のローン借入状況を見直す
住宅ローン以外のローン借入状況は、信用情報の審査を行えばひと目でわかります。
そして住宅ローン以外の借り入れが多ければ多いほど、返済能力が低いとして住宅ローン審査に通りにくくなります。
住宅ローン審査に通りやすい状況を作りたいなら、前もって住宅ローン以外の借入件数を減らしておきましょう。
合わせて、必要ないクレジットカードも解約しておきましょう。
クレジットカードをたくさんもっており、その手数料、年会費の支払いが、住宅ローン審査の足を引っ張ることがあるからです。
住宅ローンの審査体験談と審査に通るためのアドバイス
実際に住宅ローン審査を、申込んで、すでに審査に落ちて閉まっている人の体験談を読んでみましょう。
そして、そのすでに審査を落ちてしまった人に、「どうすれば審査に通るのか」までアドバイスをいただきました。
年齢と年収の関係、将来性で審査に落ちる
私の年収条件は、審査に落ちるほど悪い条件ではなかったものの、「年齢の割に年収が低い」という理由で審査に落ちてしまいました。やっぱり住宅ローン審査は年収がとても大切。さらに私は、これまでの年収の上がり具合から見ても、「年収があまり大きく上がらないだろう」という見込みを持たれたようです。
ですが、妻の親族に医者がおり、その人に保証人になってもらうことで、無事次受けた住宅ローン審査はクリアしました。
マイカーローンで審査落ち
悪くない条件だったので、審査に落ちないだろうとばかり思っていたら、審査に落ちてしまいました。
マイカーローン残高がまだまだ残っており、その返済で生活が圧迫されるという理由で審査に落ちてしまいました。
なんとか年収を上げるか、マイカーローンの返済をもっと進めるしか住宅ローン審査に通らないかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか。
借入額が大きなローン、住宅ローンでお金を借り入れるための審査基準についてご説明しました。
住宅ローン審査に通るためには、当然収入条件が重要になります。
収入のうち返済に当てられるのは、そのうち何%か。
返済を阻害する条件はないか、などを信用情報の審査などで調べられるでしょう。