ソニー銀行のカードローンは、最大金利「13.8%」とカードローン業界全体のなかでも低金利です。
金利が低いのに越したことはありませんが、そんな魅力的なカードローンを借りるためには、審査に通過しなくてはなりません。
ですがカードローンの審査は金利が低ければ低いほど、厳しい傾向にあります。
金利が低いと利息で得られる利益が少ないため、融資においてリスクヘッジを重視するからです。
収入が低く、返済能力が乏しい人や他の金融機関からも借り入れがあって破産のリスクがある人には、極力お金を融資したくないのです。
つまり、業界のなかでもトップクラスに金利の低い「ソニー銀行カードローンの審査は厳しい」と結論付けられます。
だからといって「雇用形態がアルバイト」や「低収入」という理由で諦める必要はありません。
今回の記事では、ソニー銀行カードローンの審査基準を解説するとともに、審査に通るためのコツを紹介していきます。
目次
申込条件
申込条件は審査基準とは異なります。
条件を満たしていない場合、「そもそも審査を受ける資格がない」です。
以下の条件をすべて満たす場合のみ、ソニー銀行カードローンの申し込みが可能になります。
- 当社に円普通預金口座をお持ちのかた(同時申し込み可能)
- お申し込み時のご年齢が満20歳以上65歳未満のかた
- 原則、安定した収入があるかた
- 日本国籍のかた、もしくは、外国籍のかたで永住権をお持ちであるかた
- 保証会社(アコム株式会社)の保証を受けられるかた
申込条件で注目して欲しい部分は「安定した収入」の条件設定がされているものの、
「雇用形態」や「収入の高低」については、特に記載されていないことです。
つまり雇用形態がアルバイトであっても、収入が低くても審査を受ける資格はあるし、審査に通過する可能性もあるということです。
「年収や雇用形態で足切り設定してしまうと差別にあたるので明記しないのは当たり前なのでは?」と思われるかもしれません。
しかし年齢については、言及しています。
未成年である「20歳以下」を設定するのはともかく、「65歳以上」を設定するのは、一歩間違えれば差別と捉えられてもおかしくありません。
ですので、仮に低収入が融資の対象にならないなら、条件に「当行水準以上の年収があること」を明記するはずです。
それが明記されていないので、低収入でも審査に通過する可能性があることを示唆しています。
カードローンで見られる審査基準
申込条件から雇用形態や年収の高低については、問われることはないことがわかりました。
ひとまず、審査の資格自体はあるということですね。
しかしアルバイトや非正規社員といった雇用形態や低年収であることが審査で不利にならない訳ではありません。
審査には、申請者の雇用形態や年収、職業などを見て「安定的な収入の有無」について判断する「属性審査」があります。
この属性を総合的に見てポイント制にして可視化し、ソニー銀行カードローンの「審査基準」を満たしていれば、審査を通過できます。
以下から審査で見られる属性について解説していきます。
収入
収入は審査の通過に最も影響を及ぼす属性です。
収入が無ければ、お金を借りても返済する術がありません。
属性でありながら、申し込み条件に設定されていることが多いです。
収入があること、安定した収入があることが審査の最低条件です。
安定した収入の定義
「安定した収入」って漠然としすぎですよね。
まどろっこしいので「具体的な数字を出して足切りしてくれた方がマシ」と思う方もいるのではないでしょうか?
なぜカードローン会社は、具体的な数字を出さずに、漠然とした基準を設けるのか。
それは、「安定した収入がある定義」は「希望する借り入れ限度額」に応じて変化するからです。
10万円借り入れて毎月の返済額が5千円なら、月収3万円の学生アルバイトでも返済していけると思いませんか?
この条件設定だと返済できると思う人、できないと思う人にわかれてしまうかもしれません。
では、この学生アルバイトに少し設定を加えてみましょう。
学生が実家済みで家賃も水道光熱費も支払わなくていい立場であればどうでしょうか?
そうすれば、ほとんどの人が返済可能と考えるのではないでしょうか。
つまり借入額とその人の状況(属性)によって「安定した収入」の定義は変化します。
年収の高さ
高い借り入れ限度額を求めるなら年収の高さは有利な属性になります。
審査の通過は「安定した収入」があれば問題ないです。
就業形態・雇用形態
職業や雇用形態も「安定した収入の有無」の判断に使えます。
フリーランスや自営業より、アルバイトだとしても「企業から給料をもらってる立場」の方が安定した収入を得られると判断されます。
安定した収入の有無は「希望借り入れ限度額」によって変化するので、収入の差は関係ありません。
この属性でカードローン会社が見るのは、「収入が途絶えないか」の部分です。
フリーランスや自営業は、状況次第で「収入が途絶える可能性がある」就業形態です。
非正規雇用含む企業勤めは、ある程度の保障があります。
本人に「働く意思がある限り、安定した収入が得られる」立場です。
そのような就業形態をカードローン会社は評価します。
職業
就業形態・雇用形態は「安定した収入の有無」についての確認。
職業は年収と同じく、借り入れ限度額の設定に関係する属性です。
職業で見られるのも「安定した収入の有無」に変わりありません。
強いていうなら、より強固な「約束された収入の有無」でしょう。
一般的な会社員は会社が倒産すれば職を失うことになります。
会社の存続は、景気や社会の需要など外的要因によって左右されます。
大企業の社員や公務員など、運営が安定していたり、国家資格を必要とする職業に就いている場合は「外的要因」」によって「収入(職)」を失いにくいです。
職を失いにくければ、それだけ将来的に得られる収入も計算しやすくなります。
カードローンは一括で返済する訳ではないため、将来的に得ることができる安定した収入を考慮されます。
よって高い限度額設定がされるのです。
勤続年数
勤続年数も職業同様に「借り入れ限度額の高さ」に関係する属性です。
また、より強固な「収入の安定性」を見る点も共通しています。
異なるのは、性質。
「職業」は外的な影響を受ける属性でしたが、「勤続年数」はその逆です。
「本人の就労意欲」を判断する属性です。
どんな雇用形態・就業形態でどんな安定した会社に就いていても、本人が辞めようと思えば辞められます。
勤続年数が短い場合、カードローン会社は「会社を辞めるリスク」を考慮します。
勤続年数が長ければ「会社を辞めるリスク」が低いと判断されて、高い限度額が設定されます。
家族構成
既婚者の方が審査の通過に有利です。
理由は、利用者が就業できない状況になっても配偶者が働けるからです。
申請者を家庭という枠で見て、働き手が多い。
貸し倒れるリスクは減少しますよね。
信用情報に傷がついていないか
ソニー銀行カードローン以外で、他社から借り入れたことのある人が対象です。
他社のカードローン利用時に返済遅延などの金融事故を起こしていると、信用情報にその履歴が残ります。
金融事故を起こしていると属性の善し悪し関係なく「審査に凄く不利」になります。
特に銀行系カードローンは、2018年より審査を厳しくしています。
数日程度の遅延記録ならともかく、週単位や月単位の遅延記録があれば審査の通過は絶望的と考えていいです。
逆に過去にカードローンを利用していて、返済遅延もなく綺麗に返し終わっている場合は、審査に有利になります。
クレジットカードやスマホの割賦支払いも信用情報に残る
カードローン以外にクレジットカードやスマートフォンの割賦(分割)支払いも信用情報に残る履歴です。
クレジットカードを遅延した記憶がある人やスマートフォンの支払いを忘れた記憶のある人は注意が必要です。
ソニー銀行カードローンの保証会社(審査会社)はアコム
実は、ソニー銀行カードローンの審査は「ソニー銀行」がおこなうわけではありません。
消費者金融のアコムがソニー銀行カードローンに申し込んだ人の審査をおこないます。
「それならアコムのカードローンの審査に通過した人は、ソニー銀行にも通過できるってこと?」と思う方もいるかもしれません。
しかしアコムはあくまで「代理で審査を依頼されている会社」です。
ソニー銀行カードローンから伝えられている審査基準をもとに審査をするので、アコムの審査に通過できたからといってソニ―銀行の審査に通過できるとは考えない方がいいです。
冒頭でも説明した通り、金利が低ければ低いほど審査は厳しいと考えていいでしょう。
今からでもできるソニー銀行カードローン審査通過のコツ
ソニー銀行カードローンの審査に申し込む前に知っておいて欲しい「審査に通りやすくなるコツ」があります。
属性や信用情報を今すぐ変更しろと言われても難しいです。
これから紹介する「コツ」は、やろうと思えばすぐにおこなうことができる対策になります。
知っておいて損はないので、ぜひ参考にしてみてください!
※もちろん、実際にやって損することもないです。やり得です。
希望借り入れ限度額の申請は少額でおこなう
記事内で軽く触れていますが、カードローン会社の「安定した収入」は、「希望借り入れ限度額」によって変化します。
カードローン会社は、新規借入時の限度額設定を「申請者の年収の約10%」に設定する傾向にあります。
新規借入時は、実際にお金の貸し借りをした記録もないため、いきなり大金を融資するのは、リスクが高いです。
つまり希望借り入れ限度額が低ければ低いほど、カードローン側にとってリスクが減ります。
自分の年収の6~7%ほどを目安に希望限度額を申請してみましょう。
審査に通過しやすくなります。
カードローンの申し込み先をソニー銀行カードローンに絞る
自社以外にも審査の申請をしていることは、信用情報の開示でソニー銀行カードローン側に把握されます。
この記事で解説してきた通り、カードローンを提供する会社にとって「限度額の高さ=返済リスクの高さ」です。
限度額は限度額。
ソニー銀行のものも他社のものも、利用者にとっては、多少金利が異なるだけで「借金可能な枠」という点では変わりません。
ソニー銀行カードローンは、自社以外で限度額を確保しようとしているのを良くは思わないですよね。
できるかぎり、他社との契約は解約しましょう。
他社カードローンの解約、借り入れの一本化
同時期にカードローンの審査を受けていなくても、すでに契約しているカードローンがあれば解約しましょう。
ソニー銀行側の「限度額の高さによるリスク」は変わりません。
もし複数の借り入れ先がある場合は、できる限り借金を一本化しましょう。
信用情報「スーパーホワイト」からの脱却
信用情報「スーパーホワイト」とは、信用情報の履歴に一切の情報がない30歳以上の人を指します。
名称だけみれば、審査に有利ですよね。
しかし「スーパーホワイト」は審査に不利に働きます。
クレジットカードのショッピング枠の利用で簡単にスーパーホワイトから抜け出せます。
カードローンの審査を受ける前にクレジットカードを使用しましょう。
そもそも金利差ってそんなに返済額に影響出るの?
ソニー銀行カードローンの金利は、消費者金融の平均最大金利と比較すると、約「4%」低いです。
その4%の差がソニー銀行の審査を厳しくしている元凶。
しかしカードローンを実際に利用したことがなければ、この金利の差が返済額にどれだけ影響を及ぼすのか、想像つかないと思います。
また基本的に返済は一括ではなく、長期間の分割払いでおこなわれます。
カードローンを利用したことがあっても、自分が総額いくら返済して、利息額がいくらだったかを知らないで完済した人もいるのではないでしょうか?
金利差が利息額にどれだけの差を与えるのか、というイメージを掴んでもらうために、
20万円を毎月「5000円」「10,000円」「20,000円」で返済していった時の金利18%と金利13.8%の利息額の差をシミュレーションしてみました。
金利18%は消費者金融で最大金利で融資を受けた場合。
13.8%はソニー銀行カードローンの最大金利で融資を受けた場合です。
金利18%の場合
金利18%、借入額20万円で毎月の返済額を「5,000円」「10,000円」「20,000円」でおこなった場合のシミュレーション結果です。
毎月の返済額 | 返済期間 | 総返済額 | 利息額 |
---|---|---|---|
5,000円 | 62ヵ月 | 422,213円 | 222,213円 |
10,000円 | 24ヵ月 | 272,098円 | 72,098円 |
20,000円 | 11ヵ月 | 233,041円 | 33,041円 |
わかるのは返済額が低く、返済期間が長くなればなるほど利息が高くなっていくことだけ。
ソニー銀行の金利で借りた場合のシミュ―レーションも見ていきましょう。
ソニー銀行カードローンの返済額と返済期間・利息額の関係については以下の記事を参考にしてください。

金利13.8%の場合
金利13.8%、借入額20万円で毎月の返済額を「5,000円」「10,000円」「20,000円」でおこなった場合のシミュレーション結果です。
毎月の返済額 | 返済期間 | 総返済額 | 利息額 |
---|---|---|---|
5,000円 | 54ヵ月 | 324,464円 | 124,464円 |
10,000円 | 23ヵ月 | 252,931円 | 52,931円 |
20,000円 | 11ヵ月 | 225,331円 | 25,331円 |
返済期間が短い(毎月の返済額が多い)とそこまで大きな差は感じないかもしれません。
(それでも返済額2万円時に8千円なので安くない差ですが)
毎月の返済額が「5,000円」「10,000円」の時を見てもらえれば、金利の差が顕著に現れていると思います。
5,000円の時で10万円、10,000円で2万円の利息差は、「別にいいや」で済む金額ではないですよね。
一時的に使用し、すぐに完済するつもりなら金利はそこまで影響しない
- カードローンを普段使いするつもりがない
- 一年以内に返済予定
の場合はそこまで金利を気にする必要はありません。
7,000~8,000円の利息額なら「カードローンの利用料」として割り切れる数字です。
(もちろん、人によりますが)
むしろ一年以内といわず、2~3か月の短期返済を考えている場合ならソニー銀行カードローンよりも消費者金融のカードローンをおすすめしたいです。
消費者金融は銀行ほど審査が厳しくない
短期的な返済を予定しているなら、ソニー銀行カードローンよりも消費者金融のカードローンをおすすめさせて頂きたいです。
短期的な返済なら金利によって発生する利息額にそこまで大きな差が生まれません。
理由は以下。
- 消費者金融のカードローン審査は、銀行ほど厳しくない(そもそも最大金利が高いので審査基準が低い)
- 金利の減額キャンペーンをおこなっている会社が多い
- 銀行カードローンと違い、即日融資に対応している
以下からおすすめの消費者金融を紹介していきますね!
プロミス
プロミスは、おススメの消費者金融です。
金利は最大「17.8%」と、消費者金融らしい金利設定です。
この金利設定なので、当然審査基準はソニー銀行カードローンよりも低いです。
審査基準が低いだけでなく、プロミスは、はじめて借り入れる人に「30日間無利息サービス(※)」をおこなっています。
※メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。
「短期間での返済」ができる人にはおすすめのサービスですよね。
さらに、アプリローンの場合は「バーチャル上にキャッシングカードを作成」するシステムを使用しています。
アプリローンは即日審査・即日融資でキャッシングカード受け取りもなく、すぐに近くのATMから借り入れが可能です。
即日融資が横行しているキャッシング業界ですが、間違いなくその中で最速の融資スピードを誇ります。
「短期間での返済計画」を考えているなら、間違いなく最もおススメのカードローンになります。
アコム
「はじめてのアコム♪」でお馴染みの大手消費者金融アコム。
ソニー銀行カードローンの保証会社でもあります。
審査するのはどちらも「アコム」で同じです。
しかしアコムの最大金利は「18%」のため、審査基準はソニー銀行よりも大幅に下がります。
また、アコムもプロミス同様に「はじめてアコムから借り入れる場合、30日間金利を無料にするキャンペーン」をおこなっています。
消費者金融のため、即日融資に対応しています。
プロミスと併用すれば、最大二ヵ月無金利で借り入れができます。
ブラックでも通過可能!本当に審査が厳しくないカードローン
この記事では、ソニー銀行に限らず、カードローンが申請者のどこを見て融資の判断をするのか説明しました。
属性や信用情報が悪く、消費者金融も通過できる自信がないと感じた人もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方のために、消費者金融のなかでも特に審査の厳しくない中小消費者金融をご紹介いたします。
プラン
プランは大阪に店舗を構える中小消費者金融ですが、インターネットでの申し込みも受け付けているため、貸付地域に制限はありません。
特徴は、信用情報に傷がついている「ブラック」の人にも融資をすることです。
大手消費者金融のように金利減額のキャンペーンや即日融資には対応していません。
しかし「審査の通りやすさ」を求めるなら、最もおすすめの会社になります。
金利は最大「20%」ですが、10万円以上の限度額が設定された場合は、賃金法の則って金利「18%」で設定されるので安心してください。

フクホー
フクホーもプラン同様に大阪に店舗を構えている中小消費者金融です。
フクホーもネット上で「闇金」と噂がでるほど、甘い審査をおこないます。
(大阪の中小消費者金融は基本的に審査が甘い傾向にあるのでしょうか?)
ただし、
- 提出書類が平均より多め
- 限度額を「9.9万円」に設定して金利「20%」で貸し付ける
などのデメリットがあります。
「短期間での返済」を考えている場合には、金利に関しては気にならないかもしれません。
しかし問題は提出書類の多さ。
借り入れ限度額が50万円以下の場合は、提出書類は多くて二枚程度です。
フクホーの審査は甘いというよりも、柔軟。
申請者の様々な情報から、多角的に審査通過の判断をします。
なので提出書類が多くなるのです。

ソニー銀行カードローンの審査は厳しい
ソニー銀行カードローンの審査は厳しいです。
審査の通過難易度は、金利の高低に比例するからです。
しかし「希望借入限度額を低く申請」「他の借入先を解約する」など、紹介した審査に通りやすくなる方法を試せば通過の可能性は大幅にあがります。
また短期間での返済を考えている場合、審査に通過しやすい消費者金融のカードローンの利用がおすすめです。
短期間での借り入れなら金利の差は大きな利息額の差になりません。
今回の記事で紹介した内容を参考に、自分の属性や信用情報に合った申請方法、カードローン選びをしていきましょう。