株を始めるには、何をしたらいいかわかりますか?
もちろん勉強することも大切ですが、実践してこそ身につくというもの。
そのためにも、まずは株を始めてみるのがおすすめです。
今回は、株を始める手順を徹底解説。
口座の開設から投資のポイント、おすすめの証券会社までご紹介します。
株式投資をこれから始める方にとって必要となる情報を詰め込んだので、ぜひ参考にしてくださいね。
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株を始める手順
株を始めるまでの手順は全部で5つ。
- 証券会社で口座を作る
- 口座に入金する
- 株を選ぶ
- 株を注文する
- 約定(取引成立)
口座を作って入金、そして実際に株を選んで購入……。
文字にすれば簡単に見えますが、実際にどうやるのかはぼんやりしていて不安ですよね。
1つずつ順を追って解説します。
詳しくみていきましょう。
①証券会社で口座を作る
株を始めるにはまず口座を作る必要があります。
口座といっても、銀行の口座では株式投資はできません。
証券会社で口座を作りましょう。
対面かネットか
口座を作る場合、証券会社の店舗に直接申し込むか、ネットで申し込むことで開設することができます。
店舗で口座を開設すれば、直接スタッフの方と話して相談もできるという利点があります。
ただし、手数料が少し高めに設定されています。
一方、ネットで口座を開設すれば、家にいながら株式投資を始められるという利点があります。
店舗のように直接のアドバイスなどは受けられませんが、電話などで相談することは可能な証券会社が多いです。
ネットに対応している証券会社は増えてきているので、特にこだわりがなければネットで口座を開設するのがおすすめ。
証券会社によって手数料やサービスも異なるので、きちんと比較し選ぶようにしましょう。
記事の最後に、おすすめの証券会社3つをご紹介しているので参考にしてくださいね。
証券会社とは
証券会社は、株を買う時の窓口となる会社です。
株を買いたい投資家たちと株を売って資金を集めたい会社をつなぐ役割を担っています。
証券会社自身も株を売買して取引に参加しているのが特徴です。
取引に参加することで売買が成立しやすくなるようにしており、証券会社は株にとって欠かせない存在であるといえるでしょう。
口座開設に必要なもの・条件
証券会社で口座を開設するには、マイナンバーが必要です。
個人番号カードがあればその提示を、もしなければ通知カードでも問題ありません。
通知カードの場合、
- 通知カード+顔写真付き本人確認書類1種(運転免許証など)
- 通知カード+顔写真なし本人確認書類2種(健康保険証・年金手帳・住民票の写し等)
というように他の書類も必要になる点に注意してください。
ネットで申し込む場合、必要書類を写真に撮ってデータをアップロードすればOKです。
郵送という手段もありますが、時間がかかります。
口座を開設する条件は、証券会社によって様々です。
一般的には、
- 日本国内に住んでいること
- 成人であること
- インターネット利用環境が整っていること
- 日本語でコミュニケーションができること
- 未成年であれば、親権者が代わりに登録・管理する
といった条件をクリアする必要がります。
ネットで口座を開設、株の売買をしたいのであれば、インターネットの利用環境は必須といえますよね。
特定口座とは
口座を作る際、
- 特定口座(源泉徴収あり)
- 特定口座(源泉徴収なし)
- 一般口座
から選ぶこととなります。
いきなり特定口座といわれても何が何だかわからないですよね。
それぞれの違いを説明すると、特定口座(源泉徴収あり)の場合は確定申告が必要になるが、それ以外は確定申告が必要ない、です。
加えて特定口座の場合、証券会社が株式投資での年間損益を計算してくれます。
株式投資で得た利益には税金が発生します。
その税金に関して確定申告をするかどうかで、作る口座が異なるわけですね。
確定申告が面倒であれば、特定口座(源泉徴収あり)を選びましょう。
会社員かつ、株での利益が20万円以内なら確定申告をしたほうが良いといえます。
給与以外の収入が20万円以下なら、確定申告をすることで実質無税にできるからです。
自分に合った口座を選んでください。
②口座に入金する
口座を作ったら、株式投資に使うお金を口座に入金しましょう。
入金のタイミングは早いほうが良いです。
株価は常に変動しているため、買うタイミングがいつやってくるかはわかりません。
いざチャンスが訪れた時に、口座に入金していなくて買えないなんて事態は避けたいですよね。
チャンスを逃さないためにも、入金は早めに済ませておきましょう。
いくら入金する?
口座への入金額に決まりはこれと言ってありません。
目安としては、5~10万円ほど入金するのがおすすめ。
それなりの選択肢の中から投資をすることができます。
650社が5万円以内で買うことができ、例えばアイフル(24,600円)や三菱自動車(27,700円)などが選べます。(※2020年6月29日時点)
通常株は100株単位か100株単位で買うこととなりますが、1株単位や10株単位で買える“少額投資”が可能なシステムもあります。
単元未満株やミニ株といったシステムです。
単元未満株・ミニ株とは
株は基本的に100株単位で買うものです。
例えば1株1,000円なら、10万円必要になるわけですね。
しかし、単元未満株であれば、1株単位で買えるので1,000円で買うことができます。
ミニ株なら1万円です。
株の数が少ないことで株主優待を受けられないこともありますし、利用できる銘柄にも制限がありますが、少額で投資できるのは大きなメリットといえるでしょう。
証券会社によって制度や名称は異なるため、事前によく調べておきましょう。
少額投資ならNISAがおすすめ
株式投資で得た利益には税金が発生します。
発生する税金は利益のおよそ20%とそれなりに高額。
できることなら払いたくないものです。
そんな場合はNISA(少額投資非課税制度)を活用しましょう。
指定された枠の中で投資をすれば、税金が発生しなくなります。
NISAの枠は、『毎年120万円以内かつ、最長5年間』というものです。
NISA専用口座を作る必要はありますが、投資額が多くない方であれば、ぜひとも活用したい制度ですね。
③株を選ぶ
口座を作り入金したら、どんな株があるのかみてみましょう。
どの銘柄にするのか、株価がいくらのものを選ぶのか、どれくらい買うのか、じっくり考える必要があります。
どの銘柄にするのか
銘柄の数はかなり多いため、どれを選んだらいいか初めのうちは困ってしまいますよね。
そういった場合には、知っている企業を選ぶのがおすすめです。
自分がよく使う商品やサービスから広げていきましょう。
詳しい業界などがあればそこから始めるのも良い手です。
全く知らない分野に飛び込むよりは安全ですし、興味・関心を持って投資を楽しめます。
株主優待などのサービス基準で選ぶのもありです。
リスクを低くしたいのであれば、インフラや生活に根差した企業を選ぶのも良いでしょう。
自分にとってメリットがある、興味がある銘柄から始めてみてくださいね。
株価はいくらか
株価は安いものから高いものまでさまざまです。
自分の手の届く範囲で選びましょう。
買いたい銘柄があるからといって、生活費を削って投資することが危険です。
株式投資に使うお金はいくらまでなのかきちんと決めて、その枠内で投資するようにしてください。
どのくらい買うのか
使える資金があればあるだけ株は買うことができます。
とはいえ、最初のうちは様子見のためにも100株までにとどめておきましょう。
もちろんミニ株などでより少ない株数を選択するのもOKです。
実際に株を買った後どうなるのか、もしも株価が下がった時のリスクを抑えるためにも、最低限の株数で買うようにしてください。
④株を注文する
買いたい株が決まったら、いよいよ注文です。
証券会社に直接あるいは電話で注文するか、ネットならスマホやPCで注文することができます。
ここでポイントとなるのが、指値注文か成り行き注文、どちらの注文方法を選ぶかです。
指値注文と成り行き注文の違い
指値注文とは、いくらで買いたいのか指定する注文方法のことです。
金額を指定する分、取引成立に時間がかかりやすいという特徴があります。
1,000円で買いたいといっても、1,000円で売りたい相手がいなければ成立しませんよね。
指値に納得する相手が現れるまで、株を買うことができないわけです。
一方成り行き注文とは、いくらで買うか指定せずに注文する方法のことです。
とにかく買いたい場合におすすめなのが成り行き注文であり、取引成立のスピードは早いです。
基本的にその時の株価で取引されることが一般的ですが、まれに高い価格がついてしまうこともあります。
簡単に注文できるのは成り行き注文ですが、じっくり安全に買いたいのであれば指値注文がおすすめです。
⑤約定(取引成立)
注文が通れば、取引成立です。
取引成立のことを約定というので、覚えておきましょう。
約定すれば、晴れてあなたも株主です。
株主優待や配当金を得ることができます。
のちのち株を売って売却益を得ることも可能です。
株を手に入れたら
株にはさまざまな楽しみ方がありますが、売却益を狙うのであれば、毎日株価をチェックするなどの情報収集は日常的に行いましょう。
思わぬアクシデントで株価が大幅に下落することもあれば、逆に上昇することもあり得ます。
株価の変動に動じず、冷静な判断を心掛けてくださいね。
初心者が株を始める時の注意点・コツ
株を始める時の注意点・コツは以下の通りです。
- 損切りをためらわない
- 分散投資する
- 余裕があれば複数単元
- 信用取引はしない
1つずつ確認していきましょう。
損切りをためらわない
業績悪化などにより株価が下落することはあり得ます。
そうなった時に、これ以上損しないために売るのか、それとも今後上がる可能性に賭けて持っておくのか判断しなければなりません。
いつか株価が上がる可能性に賭けたいものですが、下がり続ければどんどん損失は大きくなってしまいます。
ある程度見切りをつけることが重要なのです。
買った時の株価から5%以上下がったら損切りをする、などといったルールを決めておくのがおすすめです。
あらかじめ限界値を決めておけば悩む必要もないですし、冷静な判断ができます。
株はほかにもたくさんあるのですから、別の可能性に賭けるのも悪くないといえるでしょう。
もちろん売却益ではなく株主優待などが目的であれば、損切りをする必要はありません。
とはいえ、1つの銘柄に固執しすぎないように注意はしておきたいところです。
分散投資する
株式投資において、分散投資という考え方はとても重要です。
1つの銘柄にだけ投資をしている場合、そこで損失が発生するとどうしようもありませんよね。
しかし、ほかの銘柄にも投資していた場合、そこの利益で損失を取り返せる可能性があるのです。
分散投資をすることで、損失のリスクを下げることができるわけですね。
できるだけ異なる企業・業界に分散投資するのが賢明といえるでしょう。
余裕があれば複数単元
はじめのうちは最小株数で買うことをおすすめしますが、余裕が出てきたら複数買ってみるのも有効な手です。
基本的に100株単位で株は買うもの。
もしも100株しか保有していなかった場合、株価が下がった時には、売るか保有するかの2択しか選べません。
しかし200株あればどうでしょうか。
100株は売って、残りの100株は今後の可能性に賭ける、といった方法が選べますよね。
持っている株の数が多ければ、それだけ選択肢も広がるというわけです。
より株式投資を楽しむためにも、余裕があれば複数単元で購入してみてください。
信用取引はしない
信用取引とは、証券会社からお金を借りて投資ができるシステムのことです。
手持ちの資金以上の投資で、より多くの利益を得られるのが信用取引のメリット。
とはいえ、利益が大きくなる分損失も大きくなってしまいます。
ハイリスク・ハイリターンなため、初心者のうちはあまり手を出すべき領域ではないといえるでしょう。
はじめのうちは、失敗すること前提で、自分の資金内での取引を心掛けてくださいね。
株を始める前にバーチャルトレードで試してみる
株式投資のシステムを理解するという意味で、バーチャルトレードを事前にやってみるのもおすすめです。
もちろん、バーチャルトレードで成功したからといって実際の投資で成功するとは限らないので、あくまで雰囲気を掴むために活用してみてください。
リスクがないからこそ気軽に取り組める一方、実際の利益には何も繋がらないので、バーチャルトレードをやるときはあくまで参考程度にしておきましょう。
おすすめの証券会社
証券会社は数多くありますが、今回はその中でもネットから申し込めるおすすめの3社をご紹介します。
業界の中でも大手であり、信頼できる証券会社です。
ぜひ参考にしてください。
SBI証券
ネット証券口座開設数No.1の証券会社です。
手数料が安く、Tポイントが使えるのが特徴です。
手数料は、現物スタンダードプランと現物アクティブプランから選べます。
現物スタンダードプランなら、1注文の約定代金5万円まで手数料が税込み55円に。
現物アクティブプランなら、1日の約定代金50万円まで手数料が0円です。
アナリストによるレポート、株主優待検索、セミナーなど多くの情報を無料で楽しむことができます。
Tポイントを貯めたり使えたりするというのも嬉しいポイントですよね。
単元未満株も利用可能なため、少額投資にもおすすめの証券会社です。
楽天証券
楽天ユーザーにおすすめの証券会社が、楽天証券です。
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歴史も古く、さまざまなサービスを始めてきた先駆け的存在であり、初心者へのサポートも手厚い証券会社であるといえるでしょう。
おわりに
いかがだったでしょうか。
株を始めるにはどういった手順を踏めばよいのか、わかっていただけたかと思います。
株は始めてからが本番です。
よりよい生活を実現するためにも、日々勉強だと思いながら投資に取り組んでみてください。
経験値を積めば積むほど、より多くの利益を得られる可能性がありますよ。