銀行が提供する、銀行カードローン。
限度額内であればいつでもコンビニATMなどから借り入れを行うことができるほか、他のカードローンと比較して低金利で利用できる点もうれしいポイントです。
しかし銀行カードローンを利用するには、その銀行が定める審査に通過する必要があります。
それでは銀行カードローンの審査はどのように進められていくのか。
そもそも銀行カードローンの審査の難易度は厳しいのか、それとも甘いのでしょうか?
今回は銀行カードローンの審査難易度をはじめ、審査でチェックされるポイント、また銀行カードローンなどをご紹介していきます。
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- 800万円
- 審査時間
- 最短30分
- 融資時間
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銀行カードローンの審査は厳しく行われるように
現在の銀行カードローンの審査は、2018年1月を境目に取り締まりが厳しくなり、審査が厳しくなりました。
来年1月から警察庁のデータベース(DB)への照会で審査に時間をかけ、即日の融資を停止する。家族らの申し出で貸し付けを自粛することも検討。
これまで銀行カードローンでも消費者金融と同様に、即日融資に対応をするなど個人融資に積極的な姿勢をとっていました。
しかし自己破産者数や多重債務者の増加を受けて日本弁護士連合会の意見書などをうけ、2018年1月より審査フローの追加や宣伝自粛など、審査基準を厳しくしています。
今や銀行カードローンは、個人向け融資のなかでは最も審査が厳しい商品になりつつあるともいえます。
それでは、審査基準が厳格化している銀行カードローンですが、実際にはどのように基準が厳しくなっているのでしょうか。
銀行カードローンの審査がどのように厳格化したのか
2018年1月より審査が厳しくなった銀行カードローンですが、具体的にはどのように審査基準が厳しくなったのでしょうか。
大きなポイントとしては、下記の4つがあげられます。
一つずつチェックをしていきましょう。
警視庁のデータベースへ照会を行う
銀行カードローンの審査時において、申込者の情報を警視庁が保有するデータベースへ紹介するステップが追加されました。
この警視庁へのデータベースのチェックには、下記の二つの目的があります。
申込者の身元を正確にチェックし、返済能力があるかを審査することはもちろんのこと、このデータベースへの照会の真の目的は、暴力団など反社会的勢力へ融資を行ってしまうことを防ぐためでもあります。
過去に大手銀行では、暴力団への融資を行ってしまったことを週刊誌にスクープされてしまったことがあり、大きな問題となりました。
当時はこのようなケースを取り締まる法律がなかったものの、当件に関する件数の隠蔽工作などを図り、業務命令になってしまった過去があります。
このように、銀行での融資が反社会的勢力への資金源となってしまうことを防ぐためにも、警視庁へのデータベースの照合が必須となった背景があるのです。
出典:日本経済新聞-『暴力団融資「問題意識欠ける」 第三者委 報告書公表』-2013年10月28日
即日融資の自粛
また銀行カードローンは、2018年1月よりこれまでおこなっていた即日融資の自粛を行うことになりました。
それまでは「即日融資可能」「今日お金を借りられる」といった宣伝を打っていたものの、警視庁へのデータベースへの照合作業が早くても翌日以降にならないと結果がわからないという点、また過剰な融資問題を受け、即日融資の自粛を発表したことから、銀行カードローンでは即日融資の利用ができなくなりました。
一方、プロミスやアイフルなど大手消費者金融が提供するカードローンであれば、即日融資の利用が可能です。
消費者金融は銀行とはまた違い、金融庁が定める法律の下で融資が行われているため、即日融資であっても法律下のもと行われています。
収入証明書不要の基準が引き上げられる・宣伝が不可に
即日融資不可の他にも、銀行カードローンでは収入証明書に関する基準も引き上げられました。
これまで銀行カードローンでは、300万円を超える融資額の際に収入証明書の提出が義務付けられていました。
そのため300万円以下や少額での融資の際は源泉徴収票や給料明細といった収入証明書の提出が不要であり、『収入証明書不要で借り入れ可能』といった宣伝を打つことも可能でした。
しかしこの2018年1月を境に、収入証明書の提出の基準が50万円以上の借り入れであることと見直されたのです。
また「収入証明書類不要」といった宣伝を打つことができなくなってしまったことから、以前よりも審査基準が厳しくなっているといえるでしょう。
保証会社と銀行自社による2段階での審査体制
他にもこれまでは銀行カードローンの審査は、銀行のローンの保証業務を行う消費者金融や信信販会社が一任して行っていました。
しかしその頃の過剰融資問題や暴力団への融資の不祥事など、昨今の風潮を受けて、銀行自身でも審査体制を整え、ダブルチェックを行うことで、しっかりと審査を行う体制に移行をしたのです。
審査に通りやすい銀行カードローンの特徴とは
しかし確かに、比較的ではありますが審査に通りやすい銀行カードローンも存在します。
そういった銀行カードローンの特徴を調べておけば、自分が申し込むべき銀行カードローンの種類も自ずと見えてくるはず。
それでは、具体的に審査に通りやすい銀行カードローンの特徴をご紹介します。
審査する保証会社が消費者金融である
銀行カードローンの審査を行うのは基本的に、銀行カードローンごとに定められている「保証会社」です。
つまり極論、銀行カードローンの審査基準を決めるのは、設定されている保証会社に影響されるということです。
保証会社で設定されていると狙い目なのが、消費者金融を保証会社としている場合です。
もちろん、完全に消費者金融のカードローン基準の審査とはなりません。
しかし、審査基準が消費者金融に寄るのも確か。
得てして消費者金融が保証会社として設定されている銀行カードローンは、審査時間が短いなど利用しやすい設定が組まれていることも多いです。
目当ての銀行カードローンで設定されている保証会社はどこか?
まずは調べてみるべきです。
保証会社が複数のところが狙い目
銀行カードローンの中には、設定している保証会社が2つ、というところがあります。
保証会社が2つということは、審査通過のチャンスが二回あるということ。
保証会社で設定されたいずれかの会社の審査に通れば、銀行カードローン審査通過となるのです。
保証会社が2つついているところは、申し込んだ人の年収条件などにあわせて審査する保証会社が変わる場合が多いです。
条件の良い人はこちらの保証会社、条件が悪い人はこっち、という具合です。
これなら、広い方に銀行カードローン審査をクリアするチャンスがあります。
比較的金利が高め
金利が高いキャッシングのほうが、低金利のキャッシングより審査が甘いのは言うまでもないことです。
高金利のキャッシング審査は、金利が高いことで多くの利息を請求して、利用者が返済ができなくなった場合に備えるのです。
反対に低金利ということは、利用者の返済滞った場合の損害が計り知れません。
それゆえ、低金利のキャッシング審査は、「確実に返済を安定して継続してくれるところ」のみ通すのです。
つまり、審査に通りやすい銀行カードローンを探しているなら、金利が高い銀行カードローンを選んで申し込めば良いのです。
おすすめの銀行カードローン3選
一口に銀行カードローンといっても、メガバンクやネット銀行、また各都道府県の地方銀行など多くのローンが存在します。
ここではその中でも本当におすすめの銀行カードローンを3つほどピックアップし、ご紹介していきます。
三菱UFJ銀行カードローン『バンクイック』
金利 | 1.8%~14.6% |
---|---|
利用限度額 | 10万円以上~500万円以内(10万単位) |
融資時間 | 最短翌営業日 |
申し込み方法 | Web・来店・電話・郵送・FAX |
借り入れ方法 | ATM・お振り込み |
必要書類 | 運転免許証or顔写真付き身分証明書or保険証+住民票 |
三菱UFJ銀行カードローンが提供するカードローン『バンクイック』
- メガバンクの三菱UFJ銀行が提供する安心感が強い
- 返済日リマインドで返済忘れを防ぎやすい(信用情報への傷を防げる)
- 大手の中でも審査がスピーディーと評判
銀行カードローンでは、警視庁へのデータベース照合など審査フローが多く設けられているほか、地方銀行などでは審査体制が整っていないところも多く、審査結果が判明するまで1週間~2週間、中には1か月近くかかってしまうとこも。
しかし三菱UFJ銀行のバンクイックは中でも審査スピードが速いと評判で、審査申し込み時間が早く、審査内容に問題がなければ最短で翌営業日には審査結果が判明するところも。
また大手銀行が提供するバンクイックは、何より安心感がとても強いでしょう。
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みずほ銀行カードローン
金利 | 2.0%~14.0% |
---|---|
利用限度額 | 10万円~800万円(専業主婦は50万円まで) |
融資時間 | 最短翌営業日 |
申し込み方法 | WEB |
借り入れ方法 | みずほダイレクト・ATM |
必要書類 | 運転免許証・運転経歴証明書・パスポート・各種健康保険証など |
同じくメガバンクのみずほ銀行カードローンもおすすめの銀行カードローンです。
みずほ銀行カードローンはメガバンクの中でも上限金利が低いことが特徴のひとつ。
そのため、少しでも金利を抑えてお得に借り入れを利用したい人には売ってつけのサービスです。
他にも、みずほユーザーなら、うれしい特典が最高ランクになり、ATM手数料が無料になるなどうれしいサービスが整っているのも魅力の一つです。
利用の度に支払っていた手数料が無料になるのは大きいですよね。
楽天銀行カードローン
金利 | 1.5%~14.5% |
---|---|
利用限度額 | ~800万円 |
融資時間 | 最短翌営業日 |
申し込み方法 | WEB |
借り入れ方法 | 振込 |
必要書類 | 運転免許証or顔写真付き身分証明書or保険証+住民票 |
3社目はネットバンクの楽天銀行が提供する楽天銀行スーパーローンです。
楽天銀行スーパーローンもお得な特典が盛りだくさん。楽天ポイント還元が多いほか、すでに会員なら審査時に優遇があるなど、うれしい特典が多いのもポイントです。
また申し込みの時期によっては金利が半額以下に引き下がるサービスも実施。うまくサービスの時期に利用ができれば、とてもお得に借り入れを利用することができてしまいます。
銀行カードローン審査通過に必要なこと
審査に通りやすい銀行カードローンの探し方がわかってきたところで、そもそも銀行カードローン審査で求められる条件についておさらいしておきましょう。
安定収入
どのキャッシング審査でも同じですが、絶対に求められる条件が「安定収入」です。
安定収入がないと、毎月継続できません。
まずは、ご自身の収入が安定しているかどうか、それを思い返してみてください。
収入の額より「安定しているかどうか」
銀行カードローンの審査で求められるのは、収入の金額ではありません。
キャッシング審査では、いくら高い収入があったとしても、返済できない状況になったときどうにもならないという認識です。
少ないとしても、毎月継続して収入が入っているか。
今後もその収入が途切れる目処がなく、継続して受けることができるか。
銀行カードローンの審査ではそこが重要視されるのです。
他社借入が多すぎない
他社借入が多いと、それだけ「返済能力が低い」と判断されるので銀行カードローン審査に落ちやすくなります。
いくら安定収入があっても、多くの他社借入がある時点で、審査に落ちやすくなります。
多少の借入れなら良いですが、収入と借入額が見合ってないなら、その時点で銀行カードローン審査に落ちると思ってください。
他社借入件数、他社借入金額が現時点多すぎる自覚がある方は、あらかじめ他社借入を減らした状態で申し込むようにしてください。
おまとめローンでキャッシングの一本化も一つの手
おまとめローンでキャッシング件数を1件にまとめるという手もあります。
他社借入の審査において、借入件数を減らしておくのはとても重要です。
なぜなら、他社借入件数が多い状況というのは、審査においてとても悪い情報として扱われるからです。
借入件数が多いということは、それだけ「追加借入れ」の必要に迫られたということ。
1件のキャッシングを限度額いっぱいまで借りて、それだけに飽き足らず、他のキャッシングも借りてしまう。
こんな人に「高い返済能力」があるわけないです。
なるべくクリーンな過去の借り入れ履歴
銀行カードローン審査では、なるべく過去のキャッシング履歴に問題がないことも求められます。
過去のキャッシング履歴は信用情報の審査ですべて筒抜けです。
例えば過去キャッシング利用の中で返済遅延が合った場合、その記録によって返済能力が疑われることになります。
債務整理を行っており、ブラックリストに乗っていた場合なんて論外です。
銀行カードローン審査をクリアするには、過去のキャッシング利用履歴のなかで「金融トラブルがないこと」が絶対条件なのです。
銀行カードローン審査に通りやすくなる審査対策
銀行カードローン審査はたしかに厳しいです。
しかしそれでも、事前にしっかり準備しておくことで、審査通過確率を上げることができます。
具体的にどんな審査対策をしておくことで、銀行カードローンを借りやすくなるのか、具体的な行動を考えてみましょう。
他社借入状況を改善する
先程お伝えした通り、他社借入状況は銀行カードローン審査に大きく関わります。
それなら、銀行カードローン審査前に、他社借入状況を改善しておけばいいのです。
他社借入を返済しておくこと、他社借入件数を減らしておくことなど、あらかじめ準備しておくことで、銀行カードローンの審査に通りやすくなります。
借入れ希望金額を下げる
銀行カードローン申込時に、「借入れ希望金額」を入力する欄があります。
その欄に、なるべく低い借入れ希望金額を入力しておくことで、銀行カードローン審査に通りやすくなります。
なぜなら、少ない借入額なら、返済の負担も小さいからです。
返済が容易なら、銀行カードローンとしても貸付に際して気軽に行うことができるというわけです。
同時申し込みを避ける
銀行カードローン申込時には、「1件ずつ」を心がけてください。
申込件数が多ければ多いほど、審査で不利です。
申込件数が多いということはつまり、「現状お金に困っている」という表明になってしまうからです。
どうして銀行カードローンにこだわるのでしょう?
今回はずっと、審査に通りやすい銀行カードローンについてお話していますが、何も私は「銀行カードローン」にこだわりすぎることもないと思っています。
なぜ銀行カードローンにこだわるのでしょうか?
すでに消費者金融のカードローン審査に落ちているから?
だったらなおさら、銀行カードローン審査通過は難しくなりますが…。
消費者金融のカードローン利用も検討する
よほどの事情がない限り、やはり審査に不安な方ほど消費者金融のカードローン審査にチャレンジするのがおすすめです。
消費者金融の審査は銀行カードローンより通りやすく、幅広い方に間口が開かれているからです。
大手消費者金融の審査に落ちてしまったとしても、中小消費者金融の審査を受けるという手もあります。
「金利が低い」という条件の良さで借入れを考えているかもしれませんが、消費者金融も「無利息サービス」という返済の負担を減らすサービスがあります。
消費者金融からの借入れも、一度検討してみてください。
別の方法で資金調達もあり
銀行カードローン審査が不安なら、思い切ってカードローンを利用しないでお金を調達するという方法もあります。
カードローンは金利がかかり、返済時の利息支払いがあることを考えても、なるべくリスクのない形で借り入れるのが一番。
では具体的にどうやってお金を調達すればいいのか?
いくつか方法をご紹介しておきます。
すぐお金になる方法で働く
やはり、働いてお金を稼ぐに越したことはありません。
借金はどうしてもリスクがありますが、働いてお金を稼ぐことで、ノーリスクにお金を得ることができます。
銀行カードローンでお金を借りようとしている時点で、あまり時間にも焦ってないようにも見えます。
ですから何も、絶対に日払いバイトじゃないといけない、ということでもないはずです。
なるべく早く給与をもらえる仕事を探して、その仕事で働くようにすればいいだけだと思います。
持ち物を売る
手持ちのものを売るのも、ノーリスクでお金を調達する手段だと思います。
借りたお金ではなく、なにか自分の持ち物を売ったお金は、他でもないあなただけのお金です。
遠慮なく使ってください。
実は見落としているだけで、高く売れるものが家に眠っているかもしれませんよ。
クレジットカードで乗り切る
クレジットカードを作って、今のお金のピンチをクレジットカード支払いなどで乗り切るという手もあります。
クレジットカードの中には、即日発行可能など作るのに時間がかからないカードも多いです。
現在手持ちのお金がなくとも、クレジットカードがあれば実質後払いが可能です。
またはクレジットカードのキャッシングを利用してお金を借りることもできます。
作りやすいクレジットカードを作って、今のピンチを乗り切ってみましょう。
通りやすい銀行カードローン まとめ
通りやすい銀行カードローンについて説明しましたが、いかがだったでしょうか。
銀行カードローンの審査は基本的に通りにくいものですが、比較的審査に通りやすい銀行カードローンも確かに存在します。
どの銀行カードローン審査が通りやすいか理解した上で、申し込めば、必ずや銀行カードローンで借入れが可能なはずです。
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